チニングで狙うポイント&タックル

チヌ(クロダイ)はソルトウォーター(海釣り)のターゲットですが、汽水域を好む魚でもあります。汽水域とは海水と淡水が混ざり合っている場所のことで、それはズバリ河口付近となります。

海水面は潮の干満によって上下するため、満潮時には海水が川を溯り、干潮時には川の水が海へと流れ込みます。つまり海と川の両方の影響を受ける場所が河口なのです。チヌのエサ釣りの場合、河口でも釣りをしますがメインフィールドはやはり波止や磯などというイメージが強いです。流れの速い場所では釣りがしづらいなどの理由が挙げられますが、ルアーで狙う場合は河口域が絶好のフィールドになります。

河口が好ポイントとなるのには大きく分けて二つの理由があります。

河口域は栄養分が豊富

栄養分が豊富な河口部は多くの生物が集まる絶好のルアーフィールドです。

川の水はミネラルを豊富に含んでおり、また川の流れは上流から、さまざまなものを下流へと流してきます。その中には朽ち果てた生命も多く含まれているのです。一般的に河口域は上流域よりも流れが緩やかになっており、また、上げ潮時には海水面が上昇して逆流となる場合もあります。そのため河口域には川の上流から流れてきたものや海からたどり着いたものが堆積しやすくなっていて、多くの河口の海底は砂泥質となっています。

その泥の中には有機物が多く含まれており、有機物を分解するための微生物やそれらを捕食している生物の格好の住みかとなっているのです。中には牡蠣などの貝類やカニなどの甲殻類も多く含まれています。特に貝類は動きが非常に遅いためにチヌの格好のエサとなっており、牡蠣殻が多い場所などはチヌがいる確率が非常に高いといえます。

ポイントを絞りやすい

河口では干潮時には非常に水深が浅くなる場所も多いです。しかし、知らないところで不用意に立ち入るのは非常に危険です。また、他のアングラーが多い中で入っていくのはマナー違反にあたる場合もあるので注意しましょう。

広大な大海原へ向かってロッドを構えたとき、いったいどこを狙えばよいのか考えるアングラーも多いのではないでしょうか。とりあえず扇状にキャストして広く探っていくというふうになりがちです。それに対して川は幅が決まっており、その幅の中のどこかを魚が通るのです。もちろんだだっ広い河口を持つ大型の河川もありますが、実際にはフルキャストしたら対岸にルアーが届くのではなかろうか、という中小規模の河口の方が多いです。また、干潮時には底が一部露出して、さらに幅が狭くなるような浅い河川も少なくはありません。そのような河口では魚の通り道を完全に塞ぐようなかたちでルアーを通すことができます。そうなればチヌがルアーの存在に気づく確率は非常に高くなるのです。

河口での狙い方

チヌはいつも泳いでいる訳ではありません。橋の上から川の中を覗くと、カケアガリや障害物周辺にチヌが列をなして休んでいる姿を目にすることがあります。そう、チヌはストラクチャーや地形変化のある場所を好むのです。そのようなポイントは干潮時に水が引いた状態のときに確認できることも多いです。事前にそういった場所が分かっていれば、ルアーを通すポイントも自ずと見えてくるのです。また、魚の多くは上げ潮のタイミングでの水位の上昇と共に川へと入ってきます。これらのことを踏まえると、チニングは最干潮からスタートするのがベターだと言えます。

干潮時に現場に入り、まずは川底の地形の確認をして狙うポイントを決めておきます。そして水位が上昇し始めてから釣りを開始。まだ、この時点では川の流心部付近にしか十分な水深がありません。つまり、ほとんど魚はそこを通って川へと入っていくのです。まさに狙い撃ちができる状態です。そして水位が上がってからは、予め底の地形を確認しておいた場所にルアーを通していくとよいでしょう。

チニングタックル

チヌはボトムからトップまで、さまざまなルアーで攻略することができます。

チニングはさまざまなタックルを流用して楽しむことができます。チヌ用にラインアップされているルアーの多くは3〜10g程度です。このような軽量なルアーを使う場合はアジングやメバリングタックルが代用できます。アジング・メバリング用で特にライトなものでなければ十分に楽しめます。ラインも特別細いものを使っていなければそのままで大丈夫です。メインラインはナイロンやフロロカーボンの場合、0.5〜1号程度、PEでは0.2〜0.6号程度が適合範囲となります。リーダーは少し太め&長めでフロロカーボンの1〜1.5号を1ヒロ以上結ぶとよいでしょう。

20〜30g程度の重量のあるルアーを使う場合は、シーバスロッドやエギングロッドで代用できます。この場合はなるべくライトな方がよいでしょう。メインラインはPEの0.6〜1号程度となりますが、ストラクチャーをタイトに攻める場合は1.5号くらいを使いたいところです。ただし、ロッドで使用できる規定値の範囲内に納めるのが好ましいでしょう。リーダーはフロロカーボンの3〜7(12〜20lb)号程度。メインラインの強さに合わせてチョイスしましょう。

もちろん、専用ロッドが各メーカーからラインアップされているので、そういったものはより使いやすいでしょう。専用のロッドはハードなアジング・メバリングロッドとライトなシーバスロッドの中間的な強さとなっています。ティップはチヌの繊細なアタリを捉え、食い込みが良くしなやかに曲がり込み、それでいてバットはチヌの力強い引きを受け止め浮き上がらせるためのパワーを備えており、比較的軽量なチニング専用ルアーを扱いやすい仕様となっています。

長さは7〜8ftクラスがスタンダードで、ルアーゲームの中ではアジング・メバリングに次ぐライトタックルとなります。このクラスのロッドは取り回しも非常に楽で、気軽にルアーゲームを楽しむのにもってこいです。

タイトルとURLをコピーしました