ワームのメリットと材質による特性の違い

ワームのメリット

ワーム自体やワームを使うリグには、ハードルアーにはないメリットが数多く存在します。いったいどのような面が優れているのでしょうか。

魚の食いが良い 

軟らかい材質は魚の食いが良くなります。

ゴムのような軟らかいボディは、手で持ってみるとプルプルと揺れるように動くのが分かります。これがワームの最大の特徴で、海の中で水流を受けると、ユラユラと本物の生き物のように揺らめきます。

水中で何かが動くと、それは波動となって海の中を伝わり、魚たちはその波動を感知します。軟らかなボディのワームが発する波動は、金属やプラスチックのハードルアーに比べて、ナチュラルで自然界に存在するものに近いようです。そのため魚たちは、ワームを本物の生き物だと思い、捕食しようとするのです。

ハードルアーに口を使わない魚もワームには食い付くことも多く、ハードルアーと比べると、魚の食いが良くなるというのがワームの最大の特徴です。

根掛かりに強い

根掛かりに強いので、ボトムを果敢に攻めるような釣りによく使われます。

ルアーは海底や海藻などに引っ掛けてロストすることもあります。海底付近を狙うような釣り方になればなおさらです。ワームを使う多くのリグはハードルアーに比べ、フックの数が少なかったり、他のものと干渉しづらい形状となっており、障害物の回避能力が高いのが特徴です。根掛かりがしづらいというのもワームのメリットになります。

価格が安い

1パックにそれなりの量が入って、価格が安いのもワームの特徴です。

一般的なハードルアーが一つ1000〜2500円程度するのに対して、ワームは1パックに5〜10個ほど入って500〜700円前後のものが多いです。リグで使用するシンカーやフックも一袋に複数個入っており、値段もそれほど高くはありません。リグにした状態で、単価を計算してみると、一個あたり数百円で済むものがほとんどです。

2000円前後のハードルアーをなくしたらかなりショックですが、ワームなら痛手が少ないでしょう。ワームは懐に優しいのです。

壊れにくい

ハードルアーはぶつけると塗装が剥げたり、壊れたりしますが、ワームはそんな心配が皆無です。

軟らかい素材でできているため、岩などにぶつけた場合に壊れにくいという面もあります。プラスチック製や金属製のハードルアーは固いものにぶつけてしまうと、割れたり、変形したりして最悪の場合は使用不能となってしまいますが、ワームのリグならオモリが多少変形するくらいでワーム本体はほとんどダメージを受けません。

障害物ギリギリのところを狙ってキャストする場合も臆することなく果敢に攻めることができますし、状況によってはわざとぶつけてその真下に落とす、などという荒技も可能になります。

素材による特性の違い

ワームは軟質ないわゆる「ビニール」のような素材でできていますが、その材質は主にPVC(ポリ塩化ビニル)、エラストマー、生分解素材の3種類があります。

PVC

ワームで一番よく使われているPVCは、成形時にフレーバーを混ぜ込むことができます。

ワームでは使われている割合が高い材質です。理由としてはコストを抑えることができるということと、硬さの調整がしやすい、また成形時に他のものを混ぜることが可能だということが挙げられます。

成型時にフレーバーと呼ばれる味や匂いの元となるものを配合することによって、よりアピール力の高いワームに仕上げることもできます。また塩を混ぜているものもあります。

エラストマー

近年急速にワームに導入されるようになった素材です。正確にいうとエラストマーとは、さまざまなプラスチックの総称で、ワームに使用されているのは、その中のひとつに過ぎません。一番の特徴は非常に伸びが良く、ちぎれにくいということです。また成形の自由度が高く、細かい形状も自在に再現できるというメリットもあります。質感もPVCよりも、プニプニ・モチモチした柔らかい印象を受けます。

伸びが非常に良く、ちぎれにくいというのがエラストマーの特徴のひとつになります。

比重がPVCよりも小さく浮きやすい(沈みにくい)ため、表層を攻めたりゆっくり沈めるような釣り方に向いています。

使用上の注意点として、他の素材のワームと接触していると、化学反応を起こして溶けてしまうため、必ずエラストマー同士で保管する必要があります。

生分解素材

環境に優しいワームとして、生分解性の素材を使っている製品もあります。生分解とはバクテリアによって自然に分解されるもので、時間とともに消え、海に残ることがないのです。

 質感や使用感はPVCと比べて遜色ないレベルに仕上がっており、他の素材と比べても違和感なく使うことができます。

近年、海に残ったワームを魚が誤飲するなどの環境破壊が進んでいます。自然を大切にして、より長く釣りを楽しみたいのなら、生分解素材のワームを選ぶというのも選択肢です。

 

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