ヘラブナ釣りとは
ヘラブナは池、川、湖のほか、釣り堀や管理釣り場も充実した全国的な淡水の人気魚種。
釣り方を簡単に説明すると、ノベ竿を使ったウキ釣りということになるが、季節、天候、水温(気温)、水深などにより変わるヘラブナの状況を読み、いかに効率よく釣果を重ねるかがキモになる。
釣り人にはアワセや、やり取りといった技術的な要素に加え、当日の水温や風の向き、魚の活性などから最適な食わせエサとぴったりのタナを見つけていくなど、自分の経験と読みをすぐに試すことができるのも、ヘラブナ釣りの醍醐味である。
仕掛け

タナによる釣り分け
夏は水深1mほどの浅ダナを狙う「カッツケ釣り」で、春・秋は深場の中層の「チョウチン釣り」の出番が多くなる季節。
中層を狙うこれらの釣りに対し年間を通じてコンスタントな釣果が期待できるのが「底釣り」。
タナ探しに悩まずに済むので初心者にも向くが、根掛かりの可能性が高くなるので底質の見極めが必要になる。
「底釣り」では底ダナを取ることが重要。まずは、エサが付いていない状態でウキのトップが4~5目盛り水面に出るようにウキの浮力を調整する。その後、エサが付いた状態でウキのトップが水面ギリギリにくるようにウキ下を調整する。底の起伏で水深が変わるので仕掛けは同じ場所に入れること。

■カッツケ釣り
管理釣り場など比較的活性が高い場所での釣り方。
■チョウチン釣り
ドン深で底が取れないような場所での釣り。
■底釣り
どこの釣り場でも通用する狙い方。
基本の釣り方
底から探って徐々にウキ下を浅くするのがヘラブナ釣りのセオリー。
アタリの出方はウキが消し込むような明確なものだけではなく、ほんの数目盛入ったり、食い上げて浮いてきたりとさまざま。
本アタリの前にはウキがゆらゆらと揺れるような前アタリが出ることが多いので、このときアワセを入れるタイミングを図るとよい。

- 市販のタナ取りオモリをセットして、ウキトップがちょっと出るくらいにウキ下を設定する。
- エサが付いているとこの状態。
- エサがなくなると全て浮き上がる。このためエサの状態がすぐに分かる。
アタリの取り方


エサとエサ付け
ヘラブナに使われる練りエサは簡単に入手でき手間もかからない市販品がおすすめ。慣れてくれば釣り場や魚の状態に合わせてエサの配合を調節してみよう。エサの工夫もこの釣りの楽しみのひとつなのだ。
通常、バラケ用と食わせ用の2種類を用意し上バリにバラケ、下バリに食わせエサを付ける。
