魚はその種により独特の臭いがありますが、内臓など処理をした際の臭いは特に困りものです。そんな臭いを消すおすすめの方法をご紹介します。
手に付いた臭い
魚を調理した後に手に残る臭いは、石鹸を使ってもなかなか消えません。このようなときは以下の方法を試してみてください。

◯手のひらに煎茶の茶ガラを乗せ、両手で揉み込むようにして水で洗い流します。これは、茶ガラに消臭効果があるためです。
◯茶ガラが無い場合は、酢をほんの少し手につけた後、全体に伸ばし水で洗い流す方法もあります。酸が魚臭の素であるトリメチルアミンを中和するためですが、酢の匂いが気になる方は使わない方が賢明です。
まな板に付いた臭い

まな板に付いた魚の臭いは、何よりも早く取ることが重要です。消毒のために、臭いが付いたまま、まな板に熱湯をかけると、臭いがしみ込んで閉じ込めてしまうことがあるので絶対にしないこと。
単純ですが、まな板に塩を振りかけてタワシで擦り、その後水で洗い流す方法が良いでしょう。プロの料理人もこの方法を使うことがあり、雑菌が心配な場合はこの後で熱湯をかけます。
また、まな板をショウガの切り口で擦って臭いを消す方法もあります。こすった後は水で洗い流しますが、ショウガがもったいないので調理で使った皮を使うとよいでしょう。
最近では、使い捨てのまな板シートを使う人も増えているようです。
グリルに付く臭いは

水300㏄にカタクリ粉を大さじ5杯(75g)ほど溶かしたものを、水の代わりに魚焼きのグリル皿に入れておきます。
それから魚を焼けばカタクリ水が臭いを閉じ込めグリル内に魚の臭いが付きにくくなります。
この方法には消臭効果以外にも機能的な効果があります。魚を焼いて火を止めてから20分ほどでグリル皿のカタクリ水が冷えてゼリー状に固まります。
その固まりを取りだすだけで汚れも一緒に剥がれてくれるので掃除が簡単に行えます。グリル皿の水に煎茶の茶ガラを入れてから魚を焼く方法でも消臭効果があります。
番外編 釣行時のお手軽脱臭方法

手っ取り早いのは消臭スプレーを持っておくこと。釣り向けのものが販売されています。
ただ、消臭スプレーは持ち歩きにはかさばるのが難点。持ち物を極力少なくしたい人はステンレスソープを用意しておくとよいでしょう。
ステンレスに含まれる銀イオンが、魚の匂いの原因である細菌と科学反応を起こすことにより臭いを消すことができます。
どこにでも水があるわけではないので、できればウェットティッシュとゴミ袋も持参したいところです。