百合野 崇のチヌ釣り学 黒鯛心悸 第六回「ガン玉二段打ちの理由」

百合野崇プロフィール

百合野 崇
ゆりの たかし

金龍鉤スペシャルスタッフ、シマノフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ。2018年シマノジャパンカップクロダイ大会優勝。チヌ釣りに賭ける情熱は師匠である大知 昭さんに「世界の百合野」と呼ばせるほど。

まずは名手と呼ばれる人の仕掛けを完全にコピーしてからオリジナルを加えていくのも方法の一つ。

高速スルスル基本仕掛け

軽い仕掛けで本命が釣れない、もしくは完全に上層を見切るような場合、高速スルスルに切り替えます。

高速スルスルではサルカンからガン玉のG3を1~3㎝あけて二段(水深12m未満)、またはガン玉のG2を同じように二段(水深13m以上)のこの2パターンを使用することが多いです。

G2、G3は水深の違いによって変えることが多いです。

なぜ2個のガン玉を使った方がいいのか。

ニ段に分けているのは、絡み防止(1個の重たいガン玉だと絡みやすい)と、同じG3の二段でも1㎝あけるのと、3㎝あけるのでは、なじむスピードが変わるので、ガン玉を取ったり外したりするような作業を省くことができます。

1個のガン玉ではできなくても2個に分ければ沈下の微調整ができます。かなり便利で、同じ重さでも、ガン玉同士の距離を狭めれば速く、あければ遅くなります。

高速スルスル釣法にマッチ

仕掛けは釣り人の哲学が現れるものです。チヌの口を使わせるには二枚潮対策と遠投しても絡まない仕掛けづくりが先決。

さらにこの重いガン玉を使用した高速スルスルは、投入した位置から、仕掛けを巻き取り回収した位置(ウキが上がってくる場所)が潮に流された位置になります。G3やG2の2個はかなり重量がありますので、二枚潮等でブレる幅が最小限度で抑えられます。

潮によって仕掛けが移動する幅がある程度正確なので、ツケエの位置もその回収する位置からハリス分にあることが分かります。仕掛けやツケエの位置がある程度把握できるなら、マキエの撒く位置も決まり、マキエに仕掛けを合わせるのか、仕掛けにマキエを合わせるのかを簡単に選ぶことができます。

ハリスにガン玉を打たない

どんなに食い気のない状況でもマキエとツケエが同調していれば可能性はゼロではありません。

高速スルスルのような仕掛けの場合は、基本口オモリは使用しません。私は5mほどハリスを使用しますが、なるべくオモリから潮下の5mにツケエがあるのが理想のためです。少しでもハリスを張るようにして回収した位置から5mにツケエがあるようにしたいからです。

状況にもよりますが、これが私のガン玉の使用例です。

G5、G3、G2以外使用しませんし、そしてハリスの真ん中にガン玉を噛ますことも滅多にありません。

ハリスの真ん中にガン玉を噛ませるときは、よほどエサ盗りがぐちゃぐちゃか、川のような激流のときぐらいです。こんなこと年に数回あるかないかなのです。

上がったことのない磯を楽しむには、基本となる仕掛けをマスターして応用していくのが近道!
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