百合野 崇のチヌ釣り学 黒鯛心悸 第三回「PEラインとの出会い」

百合野崇プロフィール

百合野 崇
ゆりの たかし

金龍鉤スペシャルスタッフ、シマノフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ。2018年シマノジャパンカップクロダイ大会優勝。チヌ釣りに賭ける情熱は師匠である大知 昭さんに「世界の百合野」と呼ばせるほど。

師匠・大知 昭氏とPEライン

PEラインをメインの道糸として使いはじめて3年ぐらいの年月が経ちますが、私の釣りにとってPEラインが最も釣りに変化を与え、釣技を向上させたアイテムになります。それまで15年以上、ナイロンラインのみを使って釣っていましたが、すでに完全にPEラインに変えていた師匠でもある大知 昭氏のすすめで最初は興味本位で使用しました。

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PEラインと大知流の超遠投釣法はベストマッチ。さらに大知さんの釣りは進化を続けている。

慣れたナイロンラインと慣れないPEライン。操作感が全く異なり、最初はガイドに絡みナイロンラインに無いトラブルが数回あったため、あまり良い印象を受けなかったのは事実です。

PEラインに変更するに至った出来事

そんな中、完全にPEラインに替えようと思った出来事がありました。取材が終わって、残り時間を強風・大雨の悪天候の中、長崎県九十九島にある浮き桟橋で大知さんと並んで釣っていたときです。そこは15mを超える水深があり、チヌは釣れるものの仕掛けを入れてから底まで仕掛けがなじみ、アタリが出るまでかなりの時間を要していました。

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チヌ釣りでPEラインを使った先駆者といえば大知 昭さん。PEラインでアタリを取る方法論を一早く確立した。

道糸以外はマキエも含めて全て大知さんと一緒。ですが時間が経つにつれて釣果に差がついてきました。

師匠との釣果の差。その要因

そのとき気づいたのが、ほぼ並んで同じ距離に仕掛けを入れても、チヌが掛かる場所が異なるということ。同じようにラインメンディングしてもナイロンラインの抵抗が大きく、仕掛けを操作する度に手前に寄ってきているようで、大知さんがチヌを掛ける場所は投入点(マキエが最も効いている場所)とほぼ変らず、私は5m位手前でチヌが掛かっていました。

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チヌがエサをくわえているのか離したのかが分かればアワセのタイミングが自ずと読めてくる。

水深があるところでナイロンラインを使用すると、仕掛けが手前に寄ってくることはよくある現象ですが、PEラインの場合は手前に寄ってくる現象(ウキと道糸の摩擦によってウキが手前に寄ってくる)がほぼ無くなる。この日はこの差が釣果の差となってしまいました。

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PEラインはある程度の強風下でもコントロールできるので一年中使える。

また仕掛けの投入も、雨に濡れた竿にナイロンラインがひっ付いたりし、濡れたナイロンラインとガイドが抵抗になり雨天時は遠投の距離が落ちてしまう。そのため工夫が必要で、さらに力を込めて投入しないといけないのですが、PEラインを使用している大知さんは晴天時と変わりなく普通に投入していて、違和感を覚えていました。

この出来事から、私自身PEラインに徐々に移行し、半年後には完全PEラインになっていったと思います。

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シマノ/LIMITED PRO PE G5+ サスペンドがリリースされてからフカセ釣りでPEラインを使う人が増えた。特にチヌ釣りとは相性が良い。
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