潮汐の仕組みと潮汐表の読み方

月と太陽の引力によって起こる潮汐力(起潮力)の影響で、海面が一定の周期で上がったり下がったりする(潮の満ち引き)ことを潮汐といいます。

潮の干満は1日にほぼ2回ずつ訪れます。海水が増え潮位が上がるときを上げ潮、海水が下がるときは下げ潮といいます。また、上げきったときを満潮、下げきったときを干潮と呼びます。

潮汐表

潮汐は、海で釣りをする場合、常に意識しておく必要があるデータの一つです。なぜなら潮汐によって釣り場の状況が大きく変化し、また、捕食パターンや着き場など魚の行動にも影響をおよぼすからです。

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潮回りについて

潮には、大潮、中潮、小潮、長潮、若潮の5種類があります。これらは月の公転周期の間(約29・5日)で一巡し、中潮が4回、それ以外は2回ずつ訪れます。期間は一定しておらずまちまちなので潮汐表で確認が必要です。

潮の種類

  • 大潮(おおしお):潮の干満の差が大きい。
  • 小潮(こしお):潮の干満の差が小さい。
  • 中潮(なかしお):大潮と小潮の間の期間。
  • 長潮(ながしお):上弦・下弦を1〜2日過ぎた頃、干満の差が一段と小さくなる。
  • 若潮(わかしお):小潮末期の長潮を境に、干満の差が次第に大きくなり始めるため、長潮の翌日を若潮と呼ぶ。

潮汐表を使いこなす

潮汐表

干満の時刻や潮回りを調べるには海上保安庁のデータに基づいて作られた潮汐表をみましょう。潮回りや満潮と干潮の時刻のほかに潮位が載っているものもあります。

注目してほしい点は、潮汐や潮位は場所ごとに差があるということと、雑誌や新聞に掲載されている潮汐表には、すべての港の潮汐がされているわけではないということです。

その地域における主要な釣り場の潮汐表しか掲載されていないことが多く、基準港における満潮と干潮の時刻に各地の潮時差をプラスマイナスして算出する必要があります。特に河口域や湾奥などでは潮時に差が出やすい傾向があるので、事前に調べておくことが不可欠です。特に干満差の大きな地域では要注意です。

まずは狙いの魚に近づくツールとして潮汐表を常備し、釣行プランを立てるように心がけましょう。

スマホを活用する

潮汐表はネットでも調べることができますが、最近では簡単に使えるアプリが配信されています。

シンプルに潮汐を見るだけのものから、釣果写真の投稿機能やSNSとの連動など多機能なものまで、中には有料のものもあるものの、多くは無料で提供されている。

潮汐を表示する機能は、知りたい地域の指定した時間の潮位が分かる他、GPSで現在地を測定してその場のリアルタイムの状況が分かるものもあります。これらの機能・機器を使いこなせるようになると少なからず釣果に影響してきます。積極的に使ってみましょう。

潮汐と釣果の関係

潮の流れ方というのは複雑で、一概にどの潮で一番釣れるかは簡単に答えが出ません。しかし、シーバスの場合、下げ潮が良い場所もあれば、河口堰やシャローエリアなどの行き止まり部分では満潮時に実績が高いこともあります。

また港湾部など水深があるエリアでも満潮がよいなど、おおまかではありますが潮の影響による釣果との関係性がうかがえます。

潮汐表

潮汐と釣果の関係は、一般的には上の表に記したように考えられていますが、実際はベイトの動きによる影響が大きいです。ベイトが全くいない状況下では、釣れるとされる潮でも見込めないし、逆に釣れない潮時にベイトが通常よりも多く入っていれば、このときが時合となり釣れる潮となってしまいます。

このように潮とベイトの動きを見極め、フィールドごとの実績を蓄積して、自分が行く釣り場の釣れるパターンを見つけていくことが釣果につながってきます。釣行後はデータを書き残しておくとよいでしょう。

朝まづめと夕まづめ

潮汐表

まづめとは、太陽が出るか出ないか、沈むか沈まないかの時間帯のこと。「朝まづめ」や「夕まづめ」と呼ばれ、プランクトンやベイトの活性が高まるため、さまざまな釣りにおいてゴールデンタイムとなる時間帯です。

朝まづめは日中をメインに生活する魚にとって朝食の時間帯であり、それから徐々に活発に活動し始めます。逆に夜行性が強い魚は、日が昇ると共に釣れなくなってしまいます。夕まづめではこの逆の現象となります。このまづめ時だけを狙って釣行することで、短時間に釣果を叩き出す効率のよい釣りも可能です。もちろん例外もあって、まづめ時より夜の方が狙いやすい魚もいますので、釣りたい魚のことを詳しく調べておきましょう。

気圧と魚の活性の関係

潮汐表

気圧とは空気の圧力であり、地表で部分的に気圧が低いところを「低気圧」、逆に高いところを「高気圧」といいます。

低気圧の中心には気圧の高い方から風が流れ込みます。その風は水分を含んだ上昇気流となり上空で雲を作り出し、雲が発達すれば地表に雨をもたらします。高気圧は逆に上空から下降気流となって海面を押し込む形になります。雲が発生しにくいため一般に晴天が多いです。

低気圧による雨は、川を増水させ、特に河口周辺をすみかとする魚には大きな影響を与えますが、低気圧自体が全体に及ぼす影響もあります。

空気の圧力は水中にもかかります。魚はその圧力の変化を敏感に感じ取り、高気圧下では押さえられて水面に出にくくなるといわれています。低気圧下は逆に水面を意識しやすくなります。ベイトフィッシュも同様で、低気圧下では水面に集まりやすくなります。

潮流と釣果の関係

潮汐表

潮の流れは基本的に干満に影響されて流れ方が変わります。流れの方向や強さは日によって違うため、釣り場で確認するしかありません。ただ、方向や強さは釣果に大きく関係してきます。

魚は流れに逆らって頭を向けて泳いでいることが多いため、待ちぶせするような魚は潮上から流れてきたものに好反応を示します。しかし流れが速すぎる場合は追いかけて食わなければならないため、食い損ねも多くなってしまいます。効率よく狙うためには流れを横切るようにルアーを通すとよいでしょう。速すぎる流れは、魚が釣れないというより釣りにくいため、結果として釣れないことも多いです。

まったく流れていない状況では多くの釣りで釣果が悪い傾向にありますが、ストラクチャーにつくロックフィッシュなどは潮に関係なく居着き場所を狙うとバイトしてくることもあります。特に潮の流れが強い場所では、流れが緩んだときこそボトムが取りやすくなるため、ロックフィッシュを狙うのには適したタイミングとなります。このように、魚種によって適した流れの速度があることを覚えておきましょう。

情報収集の方法

毎日釣りに行ける人ならいざ知らず、多くの釣り人は貴重な休暇や空いた時間を活用して釣りに出かけるはずです。限られた日数に限られた時間を釣れない釣りで費やすのは何とももったいな話です。

せっかくだから確実な釣果を残したいもの。その一番の近道は情報の収集です。

釣具店で情報収集

釣具店

まず確実なのは釣り場の近くにある釣具店で情報収集することです。日々釣り人と接しているから旬の情報が聞けます。釣れている魚種、場所、時間帯、仕掛け、どれくらい釣れるかなど丁寧に教えてくれるでしょう。情報を聞くだけでも問題ないですが、実績の高いルアーやタックルの情報が入手できれば購入していきましょう。

ネットやアプリを活用する

ネットでも情報は収集できます。特にスマホなら電波が届く範囲であれば釣り場でも情報が得られるため便利です。釣り人からの現場の情報が集まる釣り専門サイトもあり、信ぴょう性の高い情報が集まります。

釣り場でのコミュニケーション

堤防

各釣り場には足しげく通っている常連の釣り人がいます。長く通っている釣り場の先輩ですから、その場所に関する情報も豊富です。たとえ目的の魚が違っても、ベイトの種類や活性の情報は参考になるはずです。臆せず挨拶からはじめて状況を聞いてみましょう。

地形を把握する

釣果を得るためには、釣り場の地形を把握することも重要。海中に存在するストラクチャー、海底の地形によってもたらされる潮の流れなど、把握できるとかなりのアドバンテージとなります。ターゲットが好む地形なのかを見極めることも重要です。地形の把握は戦略を立てやすくもなります。

ラン&ガンのすすめ

ラン&ガン
ラン&ガンも大切な情報収集。反応が良い場所にはボトムにストラクチャーなどがあるのかも。

釣れそうな場所を探して移動を繰り返すことをラン&ガンといいます。釣り場の状況、海中の様子は刻一刻と変化するので、海の情報を集めて分析、状況が良くなるまで待つのではなく、少しでも良い状況の場所を探すという攻めのスタイルです。

ルアーフィッシングは機動力がものをいうので、釣果は足で稼ぎましょう。

腕時計などで確認する

タイドグラフを表示する機能が備わっている腕時計もあり、スマホを開かずともさっと確認できるので便利です。防水機能はもちろん、気圧や温湿度計が備わっている機種もあり、釣り人には最適です。

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タイドグラフは3段階表示。サビに強いチタン素材。
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