話題のチニング
キモはストラクチャーにあり

様々なメーカーから専用アイテムが発売されるなど近年盛り上がりを見せ、新たなるルアーゲームとしての地位を確立しつつある「チニング」。何にでも安易にingを付けて新しくカテゴライズしてしまおう、という最近の流れに乗っかっている感はなきにしもあらずだが、夏~初秋の川チヌをターゲットにしたゲームにスポットを当て、その魅力を探っていきたい。

基本的なタックルはシーバスと同じ

8ft前後のロッドに3000番クラスのリールを組み合わせる。ラインはPE1〜1.5号、リーダーはフロロカーボン20〜28lbを1〜2mをFGノットで結束する。

シーバスフィッシングに精通するアングラーに同行して、チニングの基本的な内容について聞く機会があった。その中で返ってきたのは意外な答えだった。

使用しているタックルは基本的にシーバス用。狙い方はチヌとシーバスで特別な違いはなく、その時より多く入ってきているほうがターゲットになるという。ただこれは、河川の中でも限定されたポイントについての話であり、あらゆる場所に当てはまるという訳ではない。しかし、方向性は見えてくる。

続いて、あえてシーバスとの違いを教えて欲しいと食い込んでみた。すると1つの傾向として、シーバスはブレイク、チヌはストラクチャー狙いという指針を授けてくれた。なるほど、それで使用するラインは1・2号と今時のシーバス用にしてはやや太めだ。本来であれば1・5号を使いたいという。これはストラクチャーをタイトに攻めるがゆえに起こりうるラインブレイク対策として必要な選択なのだという。

ルアーにヒットしたチヌが暴れ、水しぶきが上がる!興奮の瞬間だ。

基本的に同じ釣り方でシーバスもヒットする。その通りで、すぐに結果が出た。ルアーに食いついたチヌが水面で暴れ、水しぶきが上がる。興奮の瞬間だ。チヌがヒットしたのだ! サイズにもよるが意外と一気に寄せることができる。そして見事にキャッチ。黒光りする美しい魚体が横たわった。コツは川の流れを感じながらリトリーブすることか。チャート系カラーのルアーに食いついてきたことを振り返ると。曇りや低光量時などに有効なカラーの1つだと納得した。

適切なルアーチョイスが釣果への近道

その場所でチヌが何を捕食しているかによって、ルアーチョイスは大きく変わってくる。ベイトが何か?を見極めることが重要だ。

今回、川チヌを攻略するのに使用したルアーは、メタルバイブ。流れの速さやトレースするレンジによって重さの違うものを使い分ける。これを速巻きするのが常とう手段だという。ベイトがエビ・カニなどの甲殻類である可能性が高く、シルエットの似た小型のバイブレーションに食らい付いてくると推測される。

ルアーセレクトというのが、釣果を大きく左右する一つの要因となるのは間違いない。だが、これがなかなか難しい。とりわけ狭いエリアの複数の河川の中でも、この川はバイブレーション、あの川はラバージグなど、ヒットルアーに違いが発生する。もっと言えば、同じ川でも上流側、下流側、河口部などでも変わってくる。そのフィールドにマッチしたものを探り当てていくのが重要である。

とりあえずは釣れているアングラーが何を使っているのかを、サングラス越しのさりげない横目でチラチラ観察するのもいいかもしれない。

さて、気になる釣果だが、開始30分あまりでの連続ヒットに始まり、40㎝超級チヌの大爆釣ストーリーをまざまざと見せつけられることとなった。

干潮からの上げのタイミングが狙い目だといっていた通り、その時合で次々と良型のチヌがバイトした。

魚をスレさせないように、例えヒットカラーであっても数投して反応がなければカラーローテーションし、さらなる釣果へと繋げる。

デイ・ナイトを通して78㎝のシーバスや年なしと呼ばれる50㎝オーバーのチヌまで含まれ、数・型共に満足を遥かに超える好釣果に驚かされるばかりだった。

ルアーローテーションは小まめに!

同じルアーでもカラーや重量の違うものをいくつか用意しておいて、コンスタントにローテーションすることが釣果に結びつく。

カラーと重さの違いを軸に頻繁にローテーションを繰り返す。その時のヒットルアーを探すのと同時に、魚をスレさせない為だ。同じルアーでもカラーやサイズの違うものをいくつか揃えておくことが好ましい。その日によってヒットするカラーやレンジが違うことが多いからだ。カラーチェンジをしたり、それでも反応を得られなければ別のタイプのルアーに替えたりと、ローテーションをこまめに行うのが効果的。また、例えヒットしたルアーであっても同じものを投げ続けると魚がスレてしまう。特に同じ場所で釣り続ける場合は、例えば、「5投して反応がなければチェンジする」というような自分なりの攻めのルールを決めておくとよいだろう。

ストラクチャーをタイトに攻める

チヌは底に沈んでいるブロックや岩などのストラクチャー周辺に着いていることが多い。
中洲のカケアガリ周辺も見逃せないポイントだ。

干潮時に現れた川底のストラクチャー。この際にルアーを通していく。根ズレや根掛かりを恐れては釣果は期待薄。干潮時に現れた川底のストラクチャー。チヌはカケアガリや障害物沿いにステイしていることが多い。チヌ狙いの一番のキモはストラクチャー周りにルアーをキッチリ通すこと。もちろん、根掛かりのリスクは伴ってくるが、それを恐れて攻めきれないと釣果は伸びないだろう。全く根掛かりしないような場所では釣りはしやすいが、チヌが潜んでいる可能性は低い。干潮時に釣り場の地形や障害物の位置などを確認しておくことが望ましい。ちなみ、引っ掛ったルアーを回収しようと、むやみに水に入るのは危険だ。水に入る際はそれなりの装備と周囲への配慮が必要となる。

チニングの魅力について尋ねてみた

「ルアーセレクトやアプローチなど、自分の狙いに対して明確に答えが返ってくるというところですね。シーバスと比べた場合、よりゲーム性が高く、パターンをつかめば数釣りも楽しめます」とのこと。

さまざまな地域でこれからも熱いシーズンが続く川チヌゲーム。チニングをやってみたいというビギナーや、レベルアップを目指したい中級者は、是非フィールドへ出掛け自分なりの答えを導いてもらいたい。

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