タイラバ、テンヤ釣りの関係とフックの基本

タイラバ

「タイラバ」と呼んでいますが、大きな分類の中では「テンヤ(カブラ)釣り」の一種となります。

テンヤとは、オモリとハリが一体になった仕掛けのことで、マダイテンヤに限らず、タチウオテンヤ、タコテンヤ、イカテンヤなど形状が大きく違うものもあります。マダイテンヤの場合は、ルアー釣りでいうところのジグヘッドと同じようなものとなります。

最近ではテンヤ釣りというと「一つテンヤ」を指す人が多いようで、鋳込みテンヤの10号くらいまでを使ったエサ釣りをテンヤ釣り。鯛玉(ヘッド)と呼ばれるカブラ(野菜のカブ)形状のものでエサ釣りを鯛テンヤ、ネクタイやスカートをセットしたルアー釣りを「タイラバ(鯛カブラ)」と呼んでいるようです。

しかし地方名も多いことから全国で通用する訳ではありません。ここでは分かりやすくするために、この定義で表記しています。

タイラバは「カブラ釣り」が始まりとされているから、「鯛カブラ」としてのネーミングの方がマッチしているのですが、近年ではゴムやシリコン素材を使ったものを指すので、タイラバと呼んだほうが素直に理解しやすいでしょう。

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マダイを狙う錘付きテンヤ(カブラ)の代表

鯛テンヤ

鯛テンヤ

鯛玉とフックのセット。エサを付けて使用するのが基本。親バリをオモリに固定する鋳込みテンヤと、固定しないブランコ式があります。ビシヨマのテンヤ釣り(手釣り)が主流でした。鋳込みテンヤは、鉛への鋳込みバリのみが本来とされますが、エサ付けやバラシの軽減を考え、現代では親バリと孫バリの2本のフックが標準となっています。ただしブランコ式鯛テンヤにおいては、親バリと孫バリではなく、段差を付けた同じサイズ程度の2本フックが一般的で、エサを両方のフックに付けます。真っすぐ付けたほうが回転は少なく、糸絡みが防げます。

タイラバ

タイラバ

鯛テンヤのブランコ式にアピール素材をセットしたもの。エサは付けません。当初は海藻やヒモなどをセットしていましたが、近年ではシリコン製などのネクタイやスカートをセットするのが主流。同じ種・号数(変える場合もあり)のハリをネソ糸に結び、長さを変えて段差にして使うのが一般的です。エサを付けた釣り方を「エビラバ」とも呼ばれますが、エビなどの活きエサではなくタイラバ専用のワームをセットして狙うこともあります。ヘッドも特徴的で、近年では遊動式が主流となりアピール力増を期待するカラーリングや、潮受け抵抗を軽減する形状などさまざまです。

一つテンヤ

一つテンヤ

鋳込みバリのテンヤを使ったもので、なんといっても軽量のオモリを使うのが特長。できる限り細いライン(PE0.6〜1号)を使い、速い潮の中でも着底が分かる一番軽い号数を使ってアタリを出やすく、マダイが食いやすく狙うのがコツです。基本は生きたエビを使い、親バリに刺し通し、孫バリでエビが丸まらないようにピンとさせてセットします。深くて潮が速いエリアでも楽しまれますが、かなりの熟練度がないと底取りが難しく、トラブルが多くなるから、初級者は浅いエリアから始めるのがおすすめです。ライトタックルで狙う大マダイはクセになります。

タイラバの基本

タイラバ

ハリにはエサを付けず、「ルアー(疑似餌)」として使用します。船べりから真下に向け海底までノーアクションで仕掛けを降下させます。着底したらすぐに仕掛けを一定の速度で一定のタナまでゆっくりと巻き上げ、アタリが来るのを待つ。これが基本のタイラバです。

タックルも釣り方も非常にシンプルで、船酔いさえ克服すれば初めて釣りをする人でも結果を出しやすいこともあり、徐々に愛好者が増えています。釣れる魚種が豊富というのも魅力です。

また、タックルもこだわらなければ船釣りの中では比較的安価に道具が揃えられることも、入門しやすいジャンルといえます。

こだわるべきはフック

タイラバ

シンプルなタイラバだからこそパーツにこだわる人が増え、今では多くのアタッチメントが販売されるようになりました。カラー、形状、サイズなど特にスカートやネクタイを状況によって替え、当日の釣果を伸ばすのが醍醐味です。

でも、「フックが一番のこだわりだ」と答える人は少ないです。どんな釣りでもフックは最重要パーツとされています。

1尾釣り上げた後はもちろん、根掛かりしても「ハリ先が鈍る」とすぐに交換する釣り人も居るくらいです。

しかし、タイラバではフックもアシストラインもメンテナンスなしに何度も同じものを使用している人が多いです。「刺さり」は新品の状態を常に維持し続けている訳ではないのだから、もっと関心を持ってフックの刺さりを見直しましょう。

掛けるためのフック

いろいろな釣りを嗜む人でなければ、フックをじっくりと見比べたことがある人は少ないでしょう。フックは釣りで狙う魚の数だけ専用品があるといっても過言でないほど種類は多いです。もちろん、消費者が買いやすいようにネーミングされたものもありますが、それぞれに特長があり、釣果に直接影響するアイテムです。

釣り(遊漁)の場合、魚がなかなかフックに掛からなかったり外れたりするとフックが悪いと考えられますが、よく釣れたからといって、「フックが良かったから」とはなりません。しかし、状況により同じフックでも掛かる・掛からないはあるのです。

タイラバ
実際には平面だけでなく奥からも手前からもアタックしてくる。

上の図は平面ですが、実際にはラインがない部分の全方向からのアタックが予想されます。そう考えると掛かりやすい位置は限られてきます。また、マダイの噛み方によりハリの向きも変わるので、さらに難しくなります。フォール時は別として、タイラバは上方向に巻き上げているから、フックは図のような状態のことが多いと予想されます。

色が濃いエリアから食ってくればハリが素直に口に掛かってくれそうです。しかし実際の海中では潮でヒラヒラと回っていたり、マダイの噛み方でハリが動いたりと一定ではありません。

タイラバ

結論としてどんな状況でも使いやすいオールマイティーなフックは自分の釣り方(巻くスピードやラインの太さ、狙う水深)やタックルのバランスで選定しなければならないです。しかし、どんな状況でも掛かり優先や外れにくいフック選びはフックポイントの向きやネムリ具合で選ぶことができます。つまり状況に合わせたフック交換も必要ということになります。

極端な例でしたが、このようにフックに対して魚がどの角度からアプローチしてくるかにより掛かり具合が変わってしまいます。もし「魚はどこから食ってくるのか分からない」と思ったのならば、少しだけ考えを改めてください。釣り名人と呼ばれる人たちは、どのように魚に食わせるかを意識的に行っている人も多いからです。「掛かる」ではなく「掛ける」ということです。

フックの形状

そもそもタイラバはマダイを狙った釣りだから、フックはマダイ用が適しています(注:タイラバはルアー釣りであるから一概には当てはまりません)。では、マダイ用フックと他のフックでは、どこが違うのか観察してみましょう。

フックの違い
同じハリでもこれだけ形状が違う。

シルエットで大きく形状が異るフックを上図に並べてみました。見るだけでも分かるように、それぞれ対象魚別の対策が凝らしてあります。まずは、ターゲットの重量と力に対しての強度設定。次に掛けることを重視するのか、掛けた後の外れにくさを優先するのか。軸の長さ、フトコロの広さ、カラー、重量などが加味されてトータルバランスが調整され専用フックが誕生します。このように、1魚種を釣り上げるために多くの労力と時間(開発)が費やされているのです。これを知ったからには、もうフックを二次的なアイテムとは思えないでしょう。

売れ筋 タイラバフック
 参考価格
Gamakatsu(がまかつ)
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触れれば、即刺すを目指した高いフッキング力のハリ。細軸、ストレートポイント、マイクロバーブ、ショートシャンクでハリ先角度を大きく取り、コンタクト性能を追求。
ビンビン玉 送掛け2フック 参考価格
JACKALL(ジャッカル)
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タイラバ専用フックセット。送掛けセッティング。しっかりと魚が食い込み竿先が入るまで待つ、アタリを送ってから掛けるタイラバゲームの基本となるフックセット。
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