瀬泊まりを快適化 食を豊かにする道具

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「瀬泊まり」と聞いてワクワクするか億劫に感じるかは、快適さか釣りやすさのどちらを優先するかで大きく違ってきます。特に年代が高くなるほど快適さを優先する傾向にあるようです。その理由の一つに「夜の釣りを楽しむ」というイベントが控えていることもありますが、最大の理由は「釣りを犠牲にせず快適に過ごす方法」を知っているからです。瀬泊まりを経験したことがない人から見ると夜通し竿を振っているようなイメージがありますが、実際はしっかりと食事を楽しみ睡眠をとる人が多いです。荷物は少々多くなってしまいますが食をテーマとして、快適に過ごすためのアイテムをご紹介しましょう。

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食事を魅力的にする

燃料を決める

屋外で携行して使える燃料は、ガス・ホワイトガソリン・アルコール・固形燃料・炭類・木材などありますが、やはり釣り時間を妨げない面倒でないものが望ましいでしょう。火力でいえば零下でも安定した火力が得られるホワイトガソリンの使い勝手が良いですが、輸送中に漏れるなどの心配や使用機器の取り扱いが面倒ということもあるから、使用するならガス燃料・アルコール燃料・固形燃料のいずれかがおすすめです。

ガス缶について

真夏でも料理をするためには「火」が必要になります。最近人気なのはジェットボイル(JETBOIL)のバーナー。時短低燃費のパイオニア的バーナー(コンロ)で、アメリカで開発されたものです。本来はお湯を沸かすのに特化したものでしたが、種類が増え今では調理もできるようになっています。

さっと出してすぐにお湯を沸かしてカップラーメンを食べたいという、もたもたしたくないときに重宝するもので、どちらかというと、登山者が好むバーナーです。

さらに、ジェットボイルの時短低燃費システムは優秀ですが、使用するガスの成分や缶に施されている燃焼効率が落ちない対策により大きく火力が変わってしまいます。ガスを使うほどに液化したガスが気化していくと缶が冷えるから、中のガスも冷えて気化しにくくなり寒いときや長時間使うと火力が落ちやすくなります。

CB缶
OD缶

家で使用するカセットコンロ用のガス缶をCB缶と呼び、アウトドアなどで使用する背の低い缶をOD缶といいます。二つは缶の形状はもちろんガスを排出する接続部の構造が違うから共用はできません。ガスの成分はというと、どちらの缶もブタンガス(ノルマンブタン、イソブタン)とプロパンガスが主成分として使われており、燃焼時の発熱量はそれほど大差ないですが沸点が大きく違います。大雑把にいうと、プロパンガス→イソブタン→ブタンの順に低温に強くなります。

ガスの種類沸点発熱量
ブタン(ノルマルブタン)-0.5℃42.8kJ/g
イソブタン-11.7℃42.8kJ/g
プロパン-42.09℃44.0kJ/g

OD缶は分かりやすいように、ノーマルガスやパワーガスと表示されています。CB缶もアウトドアシーンで多く使われるようになってきたため、寒さに強いパワーガス表示の商品も出ています。

ちなみに都市ガスはメタンを主成分とする天然ガスで、プロパンガスに比べて値段は安いですが熱量が低いです。

結論として、夏場は問題ないですが、日中の気温が15度を下回るような季節ではパワーガス缶を持ち込んだ方が無難です。

バーナーの選択

はじめは一体型バーナーがおすすめ。料理もインスタントを中心にすればそれほど不便を感じないでしょう。

選択肢は三つあります。

  • カセットコンロ
  • 一体型バーナー
  • 分離型バーナー

バーナーとはガスを噴出する機器のことでストーブとも呼ばれます。

カセットコンロはご存知のように、五徳がさまざまな容器サイズに対応できるよう大きな作りになっており、大きめの鍋でも安定して使用可能です。

一体型バーナーはガス管に直接バーナーをねじ込んで使用するタイプで五徳も一体型になっており、いろんなサイズや形状のものが売られています。アウトドアでは一番使われているもので、通常の料理であればこれで十分でしょう。

分離型バーナーはバーナーからホースが伸びており、ガス缶から離して使用できるタイプ。長時間使う場合に適しており、高さがないから安定感もあり大きな鍋も安心して置くことが可能です。

選択の基準は、どんなものを食べるかによって大きく変わってきます。通常カセットコンロは選択肢には入らないですが、ミニタイプのものであればなんとかといったところです。しかし、ミニタイプは火力が弱いので注意。やはりおすすめはアウトドアバーナーです。

お湯を沸かして袋ラーメンを食べたり、何かを温める程度であれば一体型バーナーがおすすめです。一体型バーナーのOD缶仕様とCB缶仕様の大きな違いは、OD缶タイプは缶の上にバーナーを取り付けるため背が高くなり、鍋を置いたときの輻射熱が下に伝わりにくくクーラーボックスの上など平らな場所に置けますが、背が高い分重いものを置くと安定しません。CB缶バーナーは缶を横向きに置くため、それなりに平らな場所を選んで置く必要がありますが、五徳もしっかりしているものが多いので、ちょっとした焼き物や煮込み料理も可能です。

分離型バーナーには、それぞれの缶専用品と、OD缶とCB缶どちらでも使えるタイプ(アダプターだけの販売もある)があります。缶の置き場所は選ばないので、バーナー部だけ平らな場所を選べば大丈夫です。一体型との違いは、サイズと重量、設置の素早さに劣るという点です。

バーナーの種類設置し
やすさ
安定感長時間
使用
携行性調理し
やすさ
カセットコンロ
一体型バーナーOD缶
一体型バーナーCB缶
分離型バーナー

ガスバーナーのオプション品を揃える

ガスバーナーをもっと快適に使うためのアイテムがあります。アイテムを充実させることでより快適に機器を使うことが可能です。

OD缶スタビライザー

缶に足をセットして安定性を増すためのもの。一体型バーナー使用時に重宝します。

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パワーブースター

火の熱を缶に伝えて缶の温度を保ちガスの気化を促進させるためのもの。缶のサイズによりブースターのサイズが違うものもあるので注意。

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プロテクターカバー

缶を衝撃から守るもの。見た目にも良くなります。

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ガス詰替アダプター

缶から缶へガスを詰め替えるためのアイテム。減ったものを一つにまとめるのにも役立ちます。

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ランタン

ガス缶にセットして使えるガスランタン。照度が高く広範囲を照らしてくれます。LEDとは違い温かみのある色が魅力。

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ヒーターアタッチメント

火をつけたバーナーの上に乗せて熱をもたせるもの。いわゆるストーブですが、手を温める程度。分離式バーナーで使います。

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ガスヒーター

こちらはガス缶で使える本格的なヒーター。ヒーターが向いている方向はある程度の距離まで暖かくなるから、腰や足など部位ごとに使えます。テント内など密閉された空間で使用する場合は一酸化炭素中毒になる恐れがあるので注意が必要です。

また気温が低いときに使用する場合、安価な機器はパワーガスを使用しても途中で缶が冷えて燃焼しなくなるものがあるからよく調べてから購入しましょう。

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アルコールストーブ

ゆっくりとしたいならアルコール燃料がおすすめ。ただし風防は必須です。

アルコールを燃料とする携帯用コンロをアルコールストーブ(アルコールバーナー)と呼びます。アルミ飲料缶などでも自作することができるほどシンプルな作り。五徳を別途用意する必要があり、火力の調整は容易ではないですが、ゆっくりと調理するには丁度良いです。基本的に風に弱いという弱点がありますが、火力が強いトルネードタイプなどは比較的使いやすいです。燃料用アルコールは手に入れやすく、薬局やホームセンターなどで購入可能となっています。

アルコールストーブ商品例

固形燃料

昔は釣りといえば固形燃料やカーバイトを使う人が多くいました。今ではカーバイトを使う人はほぼいませんが、キャンプではポケットストーブと固形燃料を使った半自動炊飯が流行ったこともあり、多くの人が固形燃料を使っています。これは釣りでも同様に使えるので、炊きたての白飯が食べたい方にはおすすめです。

調理にも固形燃料を使う場合は、大型缶入りの商品を使うとよいでしょう。五徳がセットになっているので、着火するだけで使えます。250g缶で2時間強使えるから、一泊であれば1缶で事足りるでしょう。これもアルコールバーナー同様に風に弱いから風防は必需品です。

固形燃料商品例

着火具について

火がつかないと何もできなくなってしまいます。必ず用意しましょう。

ガス式バーナーの場合は、圧電着火方式のイグナイターが採用されている機器がほとんどですが、付いていないものもあります。稀に現場で使えなくなることもあります。通常はライターを予備として入れておくのですが、気圧や寒さなどに左右されないフリント式がおすすめです。ただし、あまりにも熱い状況にさらされるとライターが爆発することもあります。不安に思うなら、ファイヤースターターがおすすめです。火打ち石みたいなもので、フェロセリウム棒を擦って火花を散らす道具です。濡れても拭けば使えるから悪条件に強いです。

着火具商品例

コッヘルを選ぶ

選ぶ基準

携帯用の調理器具のことを登山やキャンプではコッヘルと呼びます。

最初に購入するなら丸型コッヘルでガス缶が収納できるものがおすすめです。その後料理のレパートリーが増えると自然にコッヘルも増えていくことでしょう。

お湯を沸かすだけであればケトル(ヤカン)が一番使い勝手が良いです。お湯も早めに沸きますし注ぎやすいからカップラーメン党に向きます。袋ラーメンやちょっとした料理をしたいなら鍋や深底のフライパンが必要です。ただし使用するバーナー類の五徳に合うものでないと安定せず危険なことがあるので注意しましょう。五徳が小さなものは湯沸かし専用と判断した方が無難です。ここでは調理をするということを前提に話を進めていきましょう。

鍋・フライパン

袋ラーメンを作る場合、必要な水の量としては500㏄くらいまでが多いですが、作るための容器は800㏄は必要です。そして重要なのがラーメンを割って入れなければならないかどうかです。割るのが嫌だったら、横に入れるなら直径15㎝以上の円型。縦に入れるなら9㎝くらいの高さが必要になります。日本ではインスタントラーメンを食べる人が多いから、ラーメン鍋なるものがあり、ピッタリのサイズが売られています。ただし柄が長いものは持ち運ぶのに不便だから、キャンプ用品がおすすめです。

素材は、重量で選ぶならアルミ製、汚れに強く洗いやすいものを選ぶならアルミにテフロン加工されたもの。火力を気にせず耐久性のあるものを使いたいならステンレス製といったところです。

焼き肉を好む人も多いでしょう。網で焼きたいなら炭とバーベキューコンロが必要になります。美味しいのですが火熾しや後片付けの手間が気になるのなら、鉄製のフライパンがおすすめです。火力を強くできるから美味しく焼くことができます。

鍋がしたいなら深底タイプを選びたいです。冷めにくく材料も多く入れることが可能です。

何にせよ、料理したものを別の容器に入れて食べると道具が増えてしまいますので、そのまま食べることになります。鍋や焼き肉をする場合は、別に紙食器を用意するか、クッカーセットなど重ねて収納するとコンパクトになるものを持ち込みましょう。ゴミを出さないことに越したことはありません。また使用した器具は洗わずに持ち帰ることになりますが、気になるならアルコール除菌できる大判のウエットティッシュを持っていくと便利です。少々油が付いていても奇麗に拭き取ることができます。

山用品はこのようにパッキング性能を考えて作られているから、かなりコンパクトに収納することが可能です。1番の荷物になりがちなのは水と食料。帰りはどうせなくなるのだから豪快に食事を楽しみたいものです。

カトラリー

今の時代なら除菌効果のあるウェットティッシュはぜひ用意したいところ、卵も使うなら写真中央にある卵入れに入れておき、ティッシュでくるんでおけば振動で割れにくくなります。折りたたみ式水入れも重宝します。右下の商品はコンパクトでオシャレですが実はランタン。ヘッドライトで食べるよりもランタンの光の方が落ち着いて食べられます。除菌シートに立てかけているのはキャンプ用のジョイントお箸です。

カトラリーとは箸やスプーン、フォークなどのことです。使い捨ての割り箸でもよいですが、しっかりと使えるものの方が食べやすいです。おすすめはジョイント箸と、フォールディングスプーン(フォーク)。コンパクトに収納できるから荷物になりません。その他にもコンパクトになる調理器具があるから、必要ならアウトドア用品店をのぞいてみるとよいでしょう。

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