メタルジグのフックを着飾る

装飾が施されたフックにはそれぞれ理由があり、状況によってはルアー本体よりも威力を発揮することすらあります。

一発逆転の秘密兵器としてタックルボックスに忍ばせておいてはどうでしょうか。

30g前後の堤防でよく使われるサイズのジグには、標準フックとして装飾フックが使われていることが多いです。理由はいろいろとありますが、それだけ釣果実績が高いと考えてよいでしょう。装飾フックの新商品が多く出ているわけではありませんが、装飾フックやブレードに興味を持つ人は多くなっているようです。

装飾フックの効果

基本はアシストフックに装飾するパターンが多いです。次いでトレブルフックのセンターにフェザーやティンセルをセットするパターン。それと根掛かりを回避するためのパターンがあります。

オフショアの場合、ジギングのアシストフックとしての利用が多いです。タイラバは「装飾」に関してのこだわりを持っている人が多い釣りではありますが、フック自体の装飾はほとんどなく、スカートやネクタイでのカスタムが多いです。

期待する効果については、まずはアピール力でしょう。反射系の装飾はルアーと同様フラッシング効果があるので、尾ビレやウロコが剥げている風に見えることもあるでしょう。

次にフック自体のカモフラージュ。魚がフックを見て危険なものだと判断できるのかは分からないですが、実際に掛かりが良くなるケースも多いです。

そして意外と気にされていないようですが、装飾フックはルアー本体の調整として使われる場合もあるということです。例えばジグのリアフックにセットされた場合、装飾フックは少なからずノーマルフックよりも海水の抵抗を受けるので、ルアーの沈み方に大きく影響を与えます。スローに沈ませたいときなどは特に有効で、フォールやヒラ打ちで食わせたい場合に活躍します。またフォール時のルアー姿勢も大きく違ってくるので、フリーフォールやテンションフォールの微調整にも使えます。ここで気を付けたいのが販売時に装飾フックがセットされているジグです。装飾部分が抜けたり取れていくと、少なからずジグの動きや重量バランスも変わってくるということ。意識せずに使っていると、状況にマッチしていないルアーになりかねないので注意しましょう。

そして忘れてはならないのが魚へのハリ掛かりはどうかということ。吸い込んで捕食する魚の場合は、装飾フックが海水の抵抗を大きく受ける分魚の口へ入りやすくなりますが、噛み付いて食う魚の場合は、装飾部分が邪魔でフックが口元から逃げてしまうことが考えられます。しかしこれは、魚の食いを誘発してのことだから、魚が食ってきた事実を考えると評価に値するでしょう。五分五分といったところでしょうか。もう一つ、ルアーとフックの見た目の一体感は出ますが、ジグ本体と装飾フック自体の海水の抵抗は違うから、動きがちぐはぐになることもあります。

このように「万能」ではないことを念頭に置き、タイミングを見計らって使うことを心掛けましょう。

素材の選択

釣具店で市販されているフック用の素材はラバー、ティンセル、フェザー、魚皮、動物の毛などです。見た目の演出も大事ですが、それぞれの特性を知って選ぶようにしましょう。

特に水を吸う・吸わない素材では浮力が変わってくるので、ルアーの沈み方やフックの動きに大きく影響が出ます。だから、基本は浮く装飾か、沈む装飾かで使い分けます。

少し話は逸れるますが、毛バリをご存知でしょうか。浮く(ドライフライ)と沈む(ウエットフライ)で大きく分けられています。

浮くタイプは水面を流すようにするためで、水の流れに従ってナチュラルに魚を誘います。海外から輸入されたうフライフィッシングの基本で本流などをメインに狙います。

対して沈むタイプは、ラインを操作しながら自分の思い描いた釣りを行うもの。こちらは和製のテンカラ釣りの基本で、渓流など狭い範囲をピンポイントに狙うものと考えてよいでしょう。

この浮く・沈むがそのままジギングのフックに当てはまるわけではなく、あくまでフックやルアーのフォール時の動きに影響が出るものとして、素材選択時の基本として知っておきましょう。

こちらはある遊漁船船長が行っていたカスタマイズ。タコベイトをセットして、全体をイカにイミテートする作戦。アイデア次第で釣り方は無限に広がります。

次の基準は、海水の抵抗を受ける量。当然ボリュームがあるほど海水の抵抗を受けてジグのフォールスピードや姿勢に影響を与え、小さく細いものほど影響を与えにくいです。これは見た目にも比例するため注意を払いたいところで、市販品の多くは極力影響しないボリュームで最大限アピールできる素材となっているのがほとんどです。「このフックを付けたからルアーの動きが悪くなった」では意味がないため、できるだけ多くのルアーに対応できるように開発された商品というわけです。

だから、市販品を買う場合はさほどルアーへの影響を気にせず選んでも問題ないでしょう。逆に自作する場合は、自分が使うルアーに合わせて調整することができるから、素材やボリュームに注意して作ってみましょう。

フックとの相性

話が前後しますが、アシストフックの選び方は以下になります。

  1. 対象魚に合わせた形状
  2. 対象魚に合わせたサイズ
  3. ジグに抱きつかないフトコロ
  4. 機能(ネムリ、カラーなど)

これを基本にカスタムしていくのですが、装飾に適したフックとはどんなものでしょうか。素材の巻きやすさから考えるとシャンクが長いタイプが取り付けやすいし、環付きタイプだと巻いた素材がズレにくくなるため使いやすくなります。素材から考えるとそうなりますが、実際にはフックの重量が加算されるため、メタルジグのバランスが大きく変わってしまいます。だから一般的に「メタルジグのアシストフック用」として市販されているフックを装飾するのが妥当です。

フックへの装飾は、そのボリュームと長さで調整できるから、ショートバイトが続くようならボリュームを小さく、長さを短く調整するなどしてみるとよいでしょう。またフックの重量と素材の比重も関係してくるので、太軸で重量のあるフックを使う場合は浮力のある素材を使うとナチュラルな動きになるなどの事例もあるので、試してみましょう。

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