寿司屋などでよく耳にするエンガワ。本来の言葉の意味は、魚のヒレの付け根にある骨で、担鰭骨(たんきこつ)のことをいいます。
魚の縁にきれいに並ぶ骨を、家屋の縁に整然と並ぶ縁側の板敷きに見立てて付けた言葉といわれています。

一方、食事のときに使われるエンガワという言葉は、ヒラメやカレイの両側のヒレの内側にある、ヒレを動かすための筋肉を含む部位のことをいいます。
寿司のネタで「エンガワ」といえば、「ヒラメのエンガワ」を指し、コリコリとした歯ざわりと舌に広がる上品な脂とあいまって非常に美味しいものです。
エンガワの部分は1尾のヒラメから左右裏表の4本しか取れず、その量も少なく希少なので白身の部分よりも価格が高くなります。
回転寿司などで単に「エンガワ」と表記され販売されているものは、ヒラメのエンガワではなくカラスガレイやアブラガレイ、オヒョウなど、どれも1m近くになる大型のカレイのエンガワが使われているものもあるそうです。
1kgクラスのヒラメからは通常8〜10貫分ほどのエンガワが取れますが、大型カレイからは20〜40貫、サイズによっては50〜60貫のエンガワを取ることができるそうです。

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