
淡水のルアーと海のルアーは何が違うのでしょうか? たとえばペンシルベイトは淡水でも海でも同じようなサイズのものが存在し、どちらのフィールドでも使えそうですよね? しかしながら明確に分けられているものがほとんどです。一体、どういう違いが生まれるのでしょうか?
水の比重が違う

ルアーにとって淡水と海水の一番大きな違いは、水の比重です。
海水で浮いているフローティング系のルアーを、淡水でも使えるだろうと思って、いざ投げてみると水の比重が違うため沈んでしまうこともあるのです。
当然メーカー側は淡水用は池や川で、ソルトルアーは海で使うことを前提として重量バランスを設計するので、別のフィールドで使うと全然違うアクションになることがあります。ルアーによっては、比重の違いが致命的になるものもあります。
知識や技術は使える

水の比重が違うからといって、ソルトウォーターの釣りとフレッシュウォーターの釣りがまったくの別物かといえば、そうではありません。
たとえば、フローティングペンシルというトップウォーターで使うルアー。このルアーは主にトゥイッチングを使ってドッグウォークアクションを入れることが多いルアーですが、これはソルトでもフレッシュでもそのまま応用できます。
他にも、ボトムバンピングやリフト&フォール、ジャーキングなど、応用できる技術はたくさんあります。ただし、狙う魚が違う場合は、同じアクションでもテンポやスピードを変える必要があります。
絶対に併用できないというわけではない

ロックフィッシュをクランクベイトで狙うという文化は、ブラックバス用のクランクベイトを海で試しに投げてみたら釣れたという事がきっかけで始まりました。でも、バス用クランクということは淡水用のルアーですよね?
必ずしも「淡水用のルアーは海水で使っちゃいけませんよ」というわけでもないのです。大事なのは、「海水と淡水は別物なので、アクションが変わることがある」ということを前提にして使えばいいだけです。
試しに別の淡水用ルアーを使ってみるのも楽しい試みですし、使ってみると意外な魚が釣れるかもしれません。