複雑な潮流のヨレを攻める関門シーバス攻略 MIRAGE JT 128S

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雑な潮流をどう攻める

関門エリアといえば船釣りでのマダイや根魚のイメージが強いが、実は複雑な潮流故にベイトが溜まりやすく、低水温期でもシーバスの釣果が期待できるエリアでもあります。

新規ルアーブランド TREFLE CREATIONの代表を務める高橋浩さんと当時、発売直前だったNEWルアー「MIRAGE JT 128S」のテストを兼ねて実釣へ向かいました。

MIRAGE JT 128S
TREFLE CREATION
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振り子型連結部固定システムPENDULUM LOCK SYSTEMを搭載。飛行姿勢が安定し平均45mもの飛距離を達成。
ミラージュ JT 128S
1カ所目は下関港の赤灯台堤防に向かいました。アクセスも良く、足場も良い人気の釣り場です。先端では関門の本流と港から出ていく潮がぶつかりヨレができます。

最初に向かったのは山口県下関市細江町にある赤灯台の波止。

関門エリアでも比較的広い海峡部にあるこの場所は、複雑な潮流でアジやイワシなどのベイトフィッシュの魚影も濃いエリアで、ベイトがいればすぐに結果が出ることが多いといいます。

確かに釣り場に着くと数名のアングラーがアジングを楽しんでいました。

ミラージュ JT 128S
NEWルアーのテストも兼ねた実釣ということで、気合が入ります。

潮流の変化を狙う

釣り開始は満潮1時間前の午後8時。沖の潮は緩やかに西へ流れており、手前は反転して東流れとなっています。30m付近にできた潮流の変化を目掛けてルアーをキャスト。

関門海峡は潮の干満に加え、東西の潮流、そしてその強弱など、目まぐるしく状況が変化していきます。そのような状況下で、いかにしてシーバスに口を使わせるかが醍醐味だといいます。

ミラージュ JT 128S
リールはハイギアタイプのシマノ/ツインパワー3000MHG。潮の重みを感じやすく、ヨレを釣るシーンでは必須のアイテムとなっています。

どうやら低水温期のシーバスは潮のヨレでエサとなるアジやイワシが流れてくるのを待っているようです。しかし、それ故にバイトは小さい。また、急にヨレが接岸して時合が訪れることもあり、信頼できるルアーをキープキャストすることが釣果への近道となります。

潮の変化を察知するためにはリトリーブに掛かる抵抗から潮の流れの強弱を感じ取ることが求められます。そのため、リールはハイギアを選択しています。

ツインパワー3000MHG
シマノ(SHIMANO)
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年追い求めてきた質実剛健の理念を結集し、たわみや歪み・ネジレを抑制する金属ローターを搭載。

潮目に届くルアーで

ミラージュ JT 128S
使用したルアーはすべて高橋さんが開発したもの。使い込まれたキズ痕がテスト釣行の回数を物語っています。

少しずつ釣り座を移動しながらルアーを打ち返していく高橋さん。時折潮目が遠くなることもありましたが、3月に発売されたジョイントルアー MIRAGE JT 128Sは、まるでワンピースルアーのような一直線の軌道を描き、ピンポイントを直撃します。

ジョイントルアーはテール部が暴れ、キャスト後にクルクルと回りながら失速するものが多いですが、MIRAGEには特殊なギミックが内部に搭載されているため、キャスト時に姿勢が安定しやすいです。

堤防の先端から付け根まで少しずつ移動しながら潮の変化を狙い撃つも、満潮時刻が近づき潮が緩んできたため、移動することにしました。

潮が緩んだらストラクチャーを攻める

ミラージュ JT 128S
あるかぽーと東となる関門橋側。夜間でも常夜灯が明るく人気となっている釣り場ですが、キャストには十分注意する必要があります。

次にやって来たのは唐戸市場に続く「あるかぽーと」にある海響館裏。こちらも人気ポイントですが、潮止まりのタイミングというのもあってか、潮の流れは単調で手前に当ててきている状況です。

「潮が効いていないので、足元の明暗を狙ってみましょうか」とここでは足元での8の字釣法からテクトロなどさまざまなパターンで、護岸のシェードやストラクチャー周りをタイトに攻めます。

しかし、なかなかシーバスのリアクションが得られません。「やはり潮のヨレを狙うしかなさそうです。海峡が狭まっている関門橋の手前まで行ってみましょうか」と移動を決意。

24時間営業の唐戸市場有料駐車場に車を停め、あるかぽーとの東、関門橋寄りのポイントから釣りを再開。

高い足場でどう攻める?

ミラージュ JT 128S
海警館裏にはストラクチャーもあり、その付近も丁寧に撃っていく。

まずは潮の流れに対してアップクロスでキャスト。ラインを潮に引っ張らせることでルアーの頭を下流側に向けてトレースしていきます。強風との闘いになることもしばしばで、タフコンディションの中でも有効なメソッドとなります。

しばらくキャストを続けていると、徐々に引き潮の東流れが強まってきました。シーバスが潜んでいる可能性が高い場所を見逃さないよう、海面の表情の移り変わりとルアーの引き抵抗の変化に集中します。

足元までルアーが近付き、回収しようとしたその瞬間、白く長い魚影が大きく体をひるがえす。それは紛れもなくシーバス。しかも目測70㎝級とグッドサイズでした。しかし、残念ながらフッキングには至りませんでした。

ヒットゾーンは潮目と考えていたところ、まさかの足元チェイス。しかし、高橋さんはこの釣り場で何度もそのようなシーンに遭遇しているといいます。

ミラージュ JT 128S

「ルアーは流れの中でも浮き上がらずにしっかりとした水押しで足元まで安定したライブアクションが途切れないことが重要です」とシーバス用ルアーに求められるファクターを熟知しています。

ウッドデッキは足場から水面まで距離があり、手すりもあるので竿先を水面に付けることは難しい。そんな中でも、確かに足元ギリギリまでしっかりとジョイントならではの艶めかしいアクションが継続していました。

ルアーの性能は申し分なし。しかしこの日は潮の流れが緩んだまま、ヨレが発生することはありませんでした。

タイミングが合えば連発も

ミラージュ JT 128S
別日に同様のヨレ狙いで良型のシーバスをキャッチした高橋さん。

後日、高橋さんから釣果の知らせが連日届きました。ランカーに迫るシーバスがルアーを丸飲みしていました。いずれの釣果も、やはりヨレが近づいたタイミングでヒットしたとのこと。また、足元までチェイスするシーンも多く見られたといいます。

ベイトパターンが定まりにくい低水温期のシーバスですが、潮を読むことで高活性の個体を狙い撃ちすることも可能であることの証明をしてくれました。

ミラージュ JT 128S
ビッグベイトを扱うのにはベイトタックルもマッチします。キャストにバックラッシュのリスクが付きまといますが、慣れればキャスト精度はこちらのほうが高くなります。

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