地磯でチヌを狙えるシーズンは、春〜秋。春は産卵のため地磯近くの藻場まで接岸してくる。夏になり産卵を終えて体力を回復したチヌの活性は高くパワフルだ。
冬は釣れにくくなるが秋は冬に備えて荒食いするので釣りやすい。
チヌ(クロダイ)の狙い方とタックル

チヌは硬い口や強靭なパワーで引きを楽しませてくれる反面、場合によっては小さなアタリしかないこともあり繊細さも持ち合わせている。そのためチニングのロッドが使いやすい。
狙い方は底付近にいる個体を狙うならワームをボトムまで沈めて誘いを入れると効果的。
夏から秋にかけては果敢にベイトを追うので中層もしくは表層まで浮いてくることがある。ポッパーやシンキングペンシルが面白い。
釣り方のコツ

春はボトムのストラクチャーに着いていることが多いチヌ。
ラバージグは根掛かりが少ないから根の荒い場所をタイトに攻めるのに向く。またバイブレーションなら深いレンジをキープしたまま水流の波動でチヌを誘うことができる。
その際、フロントフックは根掛かりの原因になるので外しておく。後ろから獲物を襲って捕食するからリアフックがあれば問題ない。
夏〜秋はもっとも浮きやすいので水面付近から攻めていく。ポッパーやペンシルなどを使い、アクションはドッグウォークやポッピングで攻める。
アクションさせた後は動きを止めてポーズを取る。ここでバイトしてくるので気が抜けない。
磯の選び方

フカセ釣りなど他の釣りでチヌが上がっているからといって、チニングにいく磯を選んでしまうと失敗することもある。
ある程度の水深があるような磯だと、どうしてもチヌより先に他のフィッシュイーターがルアーを食ってしまい、チニングが成立しづらいからだ。
フカセの場合はウキ下を調節したり、マキエワークで対処できるが、ルアーの場合だとそれらの対策はできない。
なので浅場の磯で、できれば河川やサーフが隣接している場所を狙ってみるとよいだろう。無論、最初からチヌにターゲットを絞らず、五目釣りする手もある。