どんなルアーでも根掛かりは避けたいもの。いくら単価が安いワームといっても、ルアーのロストを極力減らしたいというのが、ほとんどのルアーマンの願いでしょう。
そんな根掛かりポイントでも、おかまいなしにボトムを探れる優秀なリグ。それがテキサスリグです。
テキサスリグとは何か?

バレットシンカーと呼ばれる砲弾型のシンカーを遊動させて使う、ボトムに特化したワームのリグ(仕掛け)のことです。
ロックフィッシュを始め、チヌ、フラットフィッシュ、ブラックバスなどのボトムの甲殻類を捕食している魚に対して特に有効なリグで、高いスナッグレス性能を利用して根掛かりしやすいストラクチャー周りを積極的に攻めることができます。
高い汎用性を持っており、さまざまな状況に対応できる仕掛けです。
テキサスリグの必要なアイテム

最低限必要なのはバレットシンカー、ワーム、オフセットフックの三つです。
シンカーのサイズは潮の流れの速さや水深によっても変わってきますが、5〜20gあたりをメインとして使います。
シンカーは遊動式にしても使えますが、ストッパーを使ってシンカーの動きを制限することにより、根掛かりの可能性をさらに低くすることもできます。
フックはハリ先を隠せるようにオフセットフックを使用します。ワームの形状やサイズによって使い分けれるようにサイズをいくつか用意しておきましょう。
アピール力アップや、ワームの結び目へのダメージを極力少なくするという理由からビーズを使うこともあります。
ビーズをワームとシンカーの間に入れると、シンカーがぶつかるたびに「カチ」という音がなるので、ハードルアーのラトルのように強いアピール性が生まれます。
動かし方とアクションのコツ

ボトムに特化させたアクションがメインとなるので、ボトムバンピング、ズル引きが基本アクションとなります。特に根掛かりしやすい岩場などでは、障害物を飛び越えてくれるボトムバンピングが有効です。
また、障害物の周りに付きやすい魚に対してはカバー付近でシェイキングするだけでも狙うことができます。
もちろん、タダ巻きで中層をスイミングさせたり、リフト&フォールで大きく誘う手もあり、対応できるシチュエーションが広く応用が聞きやすいリグです。
テキサスリグとフリーリグの違い

同じ遊動式のシンカーを使うテキサスリグとフリーリグ。どちらもボトム攻めに有効なリグですが、使い分けも重要です。
わかりやすい違いから比較していくと、シンカーがまず違います。前述の通りテキサスリグがバレットシンカーを使うのに対して、フリーリグはスティック状のシンカーを使います。
テキサスリグの場合、正面からのシルエットが狭い分、障害物や海藻の間をくぐり抜けたり、ボトム付きやすい、カニやザリガニなどの底を這うベイトにイミテートしやすくなります。
一方フリーリグは、構造上ワームがある程度自由に動いてくれるので、水の流れに乗せてフワフワと誘うことが得意となります。
また、フォールがやや垂直になるので、よりピンポイントに打ち込みたいときにもフリーリグは有効です。どちらも一長一短ありますので、状況に合わせて使いこなしましょう。