堤防からショアジギングに挑戦しよう! 基本的な釣り方と狙えるターゲット

ショア(SHORE=海岸)+ジギング(JIGGING=メタルジグを使ったルアー釣り)。多くの人がこのルアー釣りに熱中したのはいつだっただろうか。

私の記憶が確かならば、青物が多く接岸してきた年に一気に爆発した。各メーカーからはショアジギング用の商品が数多く発売され、人気のメタルジグは釣具店から在庫をなくしフィーバー状態だった。

しかし、青物は気まぐれで毎年フィーバーしてくれなかった。それから徐々に定着したのが、28g以下のメタルジグをメインに使用したウルトラスーパーライトとも呼ばれるものだ。

さらに数年経った今、あのときのフィーバーほどはないが、コンスタントに青物が釣れる認識が高まっている。

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ショアジギングとは

堤防ショアジギング

メタルジグを使った陸っぱりのジギングが「ショアジギング」。船からは単に「ジギング(もしくはオフショアジギング)」と呼んでいる。

ジギングという大きなルアー釣りの分類の中に、さらに小さなジギングの中のカテゴリーもある。代表的なものは以下の通りだ。

◯オフショア(船釣り)
・ディープジギング(深い場所を狙う)。
・ジギング(通常行う釣り方)。
・ライトジギング(通常のジギングに比べてライトなタックルで行う)。
・スーパーライトジギング(SLJと呼ばれ、最近流行の最もライトなタックルを使った釣り方。狙う水深も浅く、対象魚も中型クラスまで)。

◯ショア(陸っぱり)
・ショアジギング(40〜120g前後のジグを使う釣り)。
・スーパーライトジギング(ライトジギングやウルトラライトなどとも呼ばれるが、40g以下の軽量メタルジグを使った釣り)
・10g以下のメタルジグを使う場合は、ショアジギングとは呼ばず、アジングやメバリングなど、魚種別の釣り方に分類されることが多い。

これは分かりやすくするための分類であって決まりごとではない。人によって基準が違ったりするので、さほど気にしなくてよい。

基本動作

ショアジギングタックル

堤防や磯、サーフでも基本動作は同じだ。

①ジグを投げる。
②ジグを着底させる。
③シャクりながら(ジャークしながら)ジグを引く。

これが基本動作だから、まずはジグを遠くまでキャストできることと、ジャークと呼ばれるジグを引く動作とリールハンドルを回してラインを巻き取る動作を組み合わせることができれば、メタルジグで魚を狙うことができる。
基本は「ワンピッチ・ワンジャーク」と呼ばれるアクション。ロッドを上下させると同時にリールのハンドルを1回転させるという動作になる。これについては動画を用意してあるので、ぜひ見てほしい。

狙える魚種とショアジギングの魅力

ショアジギングで狙える魚

上の画像に散りばめられた魚のイラストは、狙える魚種を示している。これ以外にも釣れる魚はたくさんおり、ルアー釣りというジャンルの中でもジギングはターゲットとなる魚種がとても豊富だ。

このため、何か釣りたいと思ってショアジギングを選択する人も多い。

本命を青物とする釣り人は多く、釣っていても楽しく、掛かったときの「ドンッ」という衝撃はワクワクする。さらに青物の引きは強いからドキドキ感が半端ない。

しかし、青物は回遊性が強いからいつも、どこででも狙えるわけではない。そんなときにターゲットになるのが、その場に居着いている根魚だ。このように無駄な時間がないのもジギングが面白い理由だ。

ショアジギングが初心者でも楽しめる理由は、遠くまでルアーを飛ばせる、しっかりとボトムまで沈めることができる、ルアーの引き抵抗を感じやすいからどこを狙っているか分かりやすいなどだ。

総合すると「釣っている感」がはっきりと実感できる釣りということ。

さらに、基本アクションであるジャークは、ジグを投げずにはいられない→投げるとアクションしなくてはならないという中毒性があり、休むよりも狙っている時間が長くなり、当然釣れる確率も上がるようだ。

堤防のターゲット

堤防のショアジギングの狙い目

フィッシュイーターならほぼ狙えるのがショアジギングの魅力だ。狙える魚により、デイorナイトゲームになるが、どちらかというとデイゲームが多い。

本命は青物(ブリ、カンパチ、サワラ、ヒラマサ)であるが、いろんな魚種が狙いやすいように、ターゲットに合わせたジグが売られている。

堤防で狙えるデイゲームのターゲットは中型青物がメインで、根魚も面白い。小型のジグを使えば、アジやサバ、メバルなども釣ることが可能だ。カマスが群れる時期もよく釣ることができる。

ナイトゲームの主役はタチウオ。狙える地域や場所は限られるが、遠投しやすいメタルジグは、夜間にかけて徐々に接岸してくるタチウオを 早くから狙うことが可能だ。

この中でもっとも興味を惹かれるのはやはり青物だろう。

「堤防から釣れる」というところに魅力を感じる。平均して40㎝クラス、大きくても60㎝くらいまでと決して大きなサイズではないが、堤防からは普段味わえない力強い引きに魅了される人も多い。

ときには予想を遥かに超える90㎝台が食ってきて、何もできずにラインブレイクするというイベントもある。

狙う場所

ショアジギング

ショアジギングの爽快さは、なんといってもルアーをぶん投げるところ。距離を競うように遠投して幅広く探るのが基本だ。

そんな動作を行うのだから、人混みでは行えない釣りだ。特に後方に人や障害物があるところではキャストすらできないから、漁港や堤防でいうと沖に面した場所が釣り座となる。

堤防では電線が頭上に引いている場合もあるので、そんなところではショアジギングの威力は発揮できないので竿を出すのは避けよう。もちろん安全優先だ。

このようにショアジギングではオープンエリアと呼ばれる開けた場所がメインステージとなりやすい。

釣りでは障害物周りがポイントといわれるが、ショアジギングで青物を狙う基本は潮通しが良い場所となる。だから沖向きの堤防を選択するのがベストになりやすい。

逆に根魚を狙いたいならば障害物周りになる。しかし、テトラや沈み瀬など目に見える範囲を狙うのであれば、ロックフィッシュ用の仕掛けで狙った方が効率が良い。

ショアジギングで狙うなら、沖の沈みや障害物周りに潜んでいる良型だ。いわゆるスレていないポイントを狙い、より大型を拾うということだ。良型のアラカブや、キジハタなどがよく食ってくる。

手返し良く狙おう

サゴシ

堤防から狙う場合、釣れる時合が短くなりやすい。特に回遊魚の場合、堤防周辺にとどまる時間が短かったり、回遊する時間帯が決まっていたりする。

大きく影響しているのは沖に流れる潮であるが、堤防からはどうなっているか知ることはほとんどできないので、いつかくる獲物を信じて狙うしかない。

このため、休憩時間を惜しんで狙うことも必要となる。手返し良く手数を多くして狙うためには、自分に合ったタックルが重要。

軽量ほど手返し良く疲れにくくなるが、ジグをセットした際のバランスが良くないと、キャスト時に重くなったり、ジャークが重かったりと逆に疲労が大きくなる。

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