メバリングでよく知られている狙い目のポイントはカケアガリやストラクチャー、藻場、ナイトゲームなら常夜灯といったところでしょうか?
しかし見落としがちで、意外と高確率な場所がメバリングにはあります。それはすぐ足元に存在しているのです。
メバルの生態を知ろう

12月頃からメバルは産卵を意識して沖からシャローエリアに上がってきて、楽しいメバリングシーズンがやってきます。
産卵前や産卵直後の一時的に活性の悪い個体は出てくるものの、産卵期のシーズンはおおよそ5月まで続きます。
しかし、メバルは小型魚ですので、スズキやイカなどの天敵がいるときはなかなか浮いてこないこともあります。
そんなときでも安定した釣果が見込めるポイントが壁際なのです。
壁はメバルの隠れ家

堤防の壁には、スリットや穴が空いています。その中は海藻がたくさんついていたり、障害物も多く、エビなどの甲殻類も多く生息しています。
メバルにとっては天敵から身を隠しながら食事にもありつける。最高の隠れ家です。ベイトを追い込みやすい場所でもあります。これを利用しない手はありません。
高活性時には、キャストする必要すらありません。足元にワームを落とすだけで食いついてくれるので、テクニックもありません。まさに狙い目というわけです。
ただ、産卵前で休んでいるメバルを釣ってしまった場合は、リリースすることを心掛けてください。そのエリアの個体数が減少してしまう可能性もあります。
たくさん産んでもらい、次のシーズンに楽しめるようにしましょう。
天敵の活性も把握しておこう

壁際は安定した釣果を望めるのですが、より多く釣るとなると少し変わってきます。なぜならスズキやイカも厳寒期は低活性の時期になるからです。
そうなってくると話は変わり表層で荒食いをする個体が増えてきます。ボイルする光景も見られるほどです。
つまりスズキやイカの高活性時かどうかを把握しておけば、メバルを探る優先順位がわかってくるわけです。
地域差もあるため、具体的なことはエリア情報と照らし合わせなければなりませんが、おおよそシーズン序盤と終盤は、まだ天敵の活性が高いので、壁際やストラクチャーを意識してみましょう。
釣り方
簡単に狙えるタダ巻き

壁際にキャストし、まっすぐ巻いてくるだけ。このとき表層〜中層を意識して巻いてみましょう。
高活性なメバルは頭を上に向けているので、気づいてくれやすくなります。
テクトロというテクニックもあります。やり方は壁際に落としてラインを巻く代わりに自分が歩くだけ。
船で行うトローリングをテクテク歩きながら行うのでテクトロと呼ばれています。このテクニックは他の釣りでもよく使われるので覚えておいて損はないですよ。

エビに似せてバーチカルに釣る

他にも、ジグヘッドとワームを横の動きに強いダート系にし、バーチカル(キャストせず、縦にアクションを入れて探る釣り方)に狙う方法もあります。
こうすることで、メバルが好きな小型のエビを演出することができるのです。カラーもエビに近いものを選んでみましょう。
やり方も簡単で、チョンチョンと軽くロッドを煽り、ゆっくりフォールさせる。
このとき大事なのは食わせの間をしっかり意識すること。変にアクションし続けると食いつけないし、だからと行って止める時間が長くても見切られてしまいます。
大体5秒前後止めて、リズミカルにアクションをしてみましょう。

注意点
どの釣り方にも共通していえる注意点が、メバルの視線を気にすること。メバル(目張)というだけあって、他の魚種と比べると視力がとても良い魚です。
壁際狙いの場合、距離が近い分簡単に見つかってしまい、相手が警戒して口を使わなくなってしまうことがあります。
特にデイゲームはメバルに見つからないように立ち位置を考えたり、座ってみるなどの対策をとりましょう。
