磯エギングデビューを果たしたが思うように釣れなかった、もう少し釣果を伸ばしたい、秋でもキロアップを狙いたい、いろんな思惑があることだろう。そんなあなたにこの記事をオススメする。基本的なところから初心者では思いつかないところまで情報を盛り込んだ。初心者から中級者へレベルアップすることに役立てて欲しい。
タックル
ロッド+リール+ライン
普段使用しているものでも問題ないが、堤防よりひと回り大きいサイズが釣れる可能性があることや、足場が高い所もあるのでややヘビーなタックルだと安心して釣行できる。
基本的に根が荒く消耗が激しいのでラインは普段より太めを準備しよう。
エギ
地磯はポイントがシャローエリアの場合が多いので、ノーマルシンキングよりもアピール時間の長いスローシンキングモデルを多く準備しておくとよい。サイズは3.0~3.5号を使う。
カラーはオレンジやピンクといった派手系、ブラウンやグリーンなどの地味系、下地テープは金、マーブル、赤を準備しておくと様々なシチュエーションに対応できる。
地磯の選択
初めて行く地磯で釣れるかどうかの指標として、近くにアオリイカが釣れている堤防があるかどうか、ということが挙げられる。そのような条件に合う地磯であれば期待できる。
また、ランガンできる広い磯であればより良い。地形の変化、流れ、ベイトなどを考慮しながらポイント選択が可能になる。
歩いて数十分かかるようなアクセスの悪い所であれば特に、事前に天候を確認し、なるべく単独釣行は避け安全第一を心がけよう。
地磯で狙うべきポイント

狙いたいポイントとしては、基本的に水深が3m以下の起伏のあるシャローエリア。こういったシャローエリアは比較的勝負が早く、一ヶ所で粘らずに広範囲をテンポよく探ったほうが釣果を伸ばせる。
中でも好ポイントとなるのは、堤防と同じで藻場や沈み瀬などのストラクチャー周りになる。シャローエリアでも目立ったストラクチャーにアオリイカは居つきやすい。ただし、ピンポイントをきっちりトレースしないとエギに対する反応が悪くなる。風や波など読み、トレースコースを正確に導き出すことが重要だ。
また、地磯はワンド地形となっている所が多く、そのような場所もポイントになる。ワンドの中は小魚が溜まりやすく、アオリイカも多く潜んでいる。ワンド入り口にある沈み瀬などが特に狙い目だ。もう一つ、見落としがちだが潮目周辺のゴミや泡が溜まっているところもポイント。
餌となるベイトも溜まっており、活性の高いイカがついている。
アプローチ

秋イカは左右のダートアクションでアピールするのが基本になる。ダート後のステイ&スローシンキングで餌木のスピードに緩急の差を作り、イカの活性を高めることが重要。
乗せの間をしっかり取りたいときは、沈むスピードを遅くするためスローシンキングモデルを使用するとよい。ラインにテンションをかけ、潜行スピードをコントロールするテクニックもある。ただし、糸を張りすぎてエギの姿勢が不自然になると見切られてしまうので慣れが必要。フォール中にラインを張ってアタリをとることが基本だが、ラインスラックにも目を配り、不自然に緩んだり張ったりすればアタリの可能性があるため注意して見ておこう。
イカが見えている状況で釣る、いわゆるサイトフィッシングが多いので、視認性の高いピンクやオレンジ系が中心になる。追ってきても抱かないようであれば、モスグリーンやブラウンなどの地味なカラーを使うといい。下地テープは金、マーブル、赤などがあればいいだろう。
サイズは基本的に3.5号を使用し、渋いようであれば3.0号に落として様子をみよう。
秋イカは浮いているイメージが強く、ボトムを取る必要がないと考えている人が少なくない。しかし、良型のイカほどストラクチャーのボトム回りに身を潜めている。低活性時もボトム周辺から離れないので、数は釣れどサイズに悩んだらボトムまでエギを沈めて誘ってみるとよい。
深い所を狙いがちだが驚くほど浅い所にもイカは数多く生息している。サーフエギングなんかはそのいい例ではないだろうか。
今回紹介した記事が少しでも参考になれば幸いだ。
地磯はまだまだ未開拓なポイントが多い。人が打っていない所をあえて狙ったほうがいい釣果に繋がるかもしれない。