秋エギング 釣果アップを目指すなら意識したい5つの理論

秋のエギングシーズンが開幕した。エギングは初心者から上級者まで楽しめる人気の釣りだが、近年では釣果が減少していると感じる方も少なくない。

その原因としては、環境の変化とエギンガーの過剰な釣りが挙げられる。環境の変化は、アオリイカの生息に影響を与えていると考えられる。一方、エギンガーの過剰な釣りは、アオリイカに過度のプレッシャーを与え、釣果の減少につながっていると考えられる。

このような観点から、新たなエギング論やアプローチの方向性が模索されている。例えば、環境に配慮した釣り方や、アオリイカの個体数を回復させるための取り組みなどが行われている。

今後もエギングを長く楽しむためには、環境や資源を守る意識を持ち、持続可能な釣り方を模索していくことが重要である。

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スレ=学習とは言いきれない

アオリイカ エギング
成長が早いアオリイカは季節が深まるごとに釣り味も増してくる。

イカがエギを憶えてしまって釣れなくなったというよりは、エギングをしやすいエリアにいるイカ、さらにはエギに興味を持ちやすいタイプのイカを先に釣ってしまって、警戒心が強く、浅場に寄ってこなかったり、これまでのエギに興味を持たないイカが残っているエリアがある。

こんな場所の攻略パターンは、アクションよりもポイントの選定やカラーの選び方が重要だ。

ポイントについては、ズバリ遠投すること。このような場所では目で確認できる距離まで近寄ってくれることは少なく、近づいてもブレイクや海藻の向こう側の、釣り人から見えない場所までということが多い。

イカはかなり目がよく、獲物を捕らえるだけではなく、身を守るための情報の多くの部分を、目に頼っているらしい。釣り人から見えるということは、相手からも見えているということ。

このタイプの攻略には遠投で、警戒心を刺激しない釣り方を心がけよう。

エギング

また、釣られずに残ったということも、投げられたエギで危険な目にあって、それを憶えたというよりは、投げられたエギに興味を持たなかったから残ったともいえる。

そういうことならば、これまでと違うエギなら興味を示す可能性も出てくる。こんなときはカラーの選択がものいう。

漁師が「イカは新しいもの好き」と言うのをよく聞く。夜焚漁で使うスッテのどこかに、そのシーズンに発売された新しいものを1、2個つけるのだそうだ。

要するに定番のパターンに反応しないイカを何とか掛けてやろうということ。その新しいというのが新色を指すことが多い。

漁師の場合、幾つかのスッテを同時に仕掛けにつけて、そのときに反応のいい色に付け替えていく。エギングでは同時に複数のエギを結ぶことはないので、カラーローテーションで対応することになる。

そのカラーに今まで見たこともないものを選択すれば、エギの届くエリアに残った定番カラーに見向きもしなかったイカを掛けることができる。

遠投の利くタックルと、新しいカラーの登場はエギングにとって必要な進化といえる。

食性を追求する

エギ
エギに集魚効果のあるシールを貼るだけでも反応は違う。

アオリイカが、アジを好んで食べているかといえば、実はそうでもないらしい。実験では、魚ならイワシのほうが食いがいいようで、エビなどの甲殻類も好みのエサらしい(カニは除く)。

泳がせ釣りなどでアジが使われる理由は、手に入りやすく、イワシに比べて強いからということだ。そして、動かないエサには極端に反応が悪い。

かなりの空腹状態でも、食べられると認識するまでは興味を持たない個体も多い。逆に、動きが早すぎると捕食行動をとりたくても取れない。

イカが早く泳ぐときは、頭の方に向かって後進するので、体の構造上、進行方向に触腕を伸ばして獲物を襲うことができないからだ。

獲物を襲うときは、エンペラの部分を使った、静かな泳ぎで近づき、触腕を伸ばす。

そのとき獲物が、ゆっくり動いているか、動きが止まった常態が理想で、動いているときに発見し、動きが鈍くなったときに襲うという行動パターンが見えてくる。

エギングに当てはめると、ダートやジャークで誘い、フォールやステイで乗せるという一連のメソッドが、理にかなったものだということが理解できる。

アクションを加えるとき、この捕食行動パターンを把握してベイトの動きを演出すれば、ヒット率は上がるはず。どこでアタリが出るのかを知っておけば繊細なアタリを集中して捉えることもできる。

最近の繊細なタックルの性能を充分に発揮するためには、捕食に関する知識も必要になってくる。

いるべき所にいる

アオリイカ エギング

アオリイカの1日の移動距離は、60に及ぶこともあるという。もちろん漠然と回遊しているのではない。

成長するまでは、他の生き物の恰好のエサとなっているアオリイカは1年の寿命を終えるまでには、4近くまで成長するものもおり、そうなると、沿岸部では生態系のピラミッドのほぼ頂点部分に位置する捕食者としての地位を得ることになる。

早く成長することが、自分の生命を守ることにも繋がるので、それの基盤となる食餌に関してはかなり貪欲で、エサが少なければ共食いすることも珍しいことではないらしい。

アオリイカはエサのある場所を常に探しているのだ。

つまり、アオリイカを探すにあたっては、ベイトの行動を把握しておくことが必要になる。

特にイワシや甲殻類の生息状況は気になるところで、季節、天候、水温によりそのエリアが変わるのはもちろん、時間帯といった要素までも加味して絞り込むことができれば、プラス要素になることは間違いない。

エサ釣りに学ぶ

ヤエン釣り

泳がせ釣りやヤエンは、エギングよりもかなり早くから釣りの人気ジャンルとして市民権を得ている。

同じエリアでエサ釣り師とバッティングしたとき、それ以上の釣果を残すのは難しいと思っている人も多いだろう。しかしそのエサ釣りでも、現在に至るまで進化し続けている。

そこで、なぜエサ釣りが釣れるのかだが、ただ単にエサが付いているからということではなく、活きエサがどのようにアオリイカを誘い、釣り人がどんなことに気をつけて釣果を伸ばしているのかを知っておけば、エギングテクニックの向上や、エサ釣り師とのトラブル回避にもつながる。

たとえば、活きエサを捕らえたアオリイカは、その場で首の後ろにかじりつき、殺したあとその場で食べるのではなく、自分の安心できるところまで運んでゆっくり食べ始める。

猫がこのような行動をとるところを見たことがある方もいるだろう。つまりイカは、自分の安心できるエリアから離れてでも、狩りをするということ。

そして安心できる場所は別にあり、通常はそのエリアの付近でベイトを待ち伏せているのではないかと考えれば、エギをトレースするコースや、アクションをつける場所の目安にすることもできる。

たとえ釣果で刃が立たないような状況に陥っても、その理由をエサだけにしておくのは、もったいないことに気づくはずだ。

アクションの付け方

エギングタックル

シャクってフォールがエギングの基本とはいえ、そのバリエーションは豊富だ。新しいメソッドも年を追うごとに紹介されている。

メソッドが細分化されるには、それなりの理由がある。

エギングの進化はそのままイカの生態が明かされた結果ともいえ、単に手法だけをマスターするにとどまらず、なぜそれが有効なのか、どのタイミングで使うべきなのかを知っておくことこそが、一番大切なことだ。

そのためには見えない海中の情報を、タックルを通じて感じたり、感じ取った情報から予測を立てていくだけの知識も求められる。

水中のエギ

アオリイカが潜んでいそうな場所、エギにアタックしてきそうなエリアそれぞれで、使用するメソッドは違ってくる。

たとえ単純なシャクリとフォールしかできなかったとしても、使うべき場所を理解していれば、それを理解していないで使うテクニカルなメソッドよりは、遥かに良い結果を生んでくれるに違いない。

狙って獲ることの面白さは、エギングの魅力の1つでもある。

釣果情報も本格化してきたこの頃、あの頃はよかったと、思い返すばかりではなく、進化したエギングに一度目を向けてみるのはいかがだろう。

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