秋の河口シーバスで特徴的なのが落ちアユパターン。見たこともないほどのビッグシーバスが姿を見せるかもしれないこのシーズン。ぜひそのロマンを強烈な引きと共に味わおう。
落ちアユパターンとは?
一般的にアユは秋から冬にかけて河川の中~下流域で産卵を行います。産卵で衰弱したアユを狙い、シーバスが河川で待ち構える。これが落ちアユパターンというわけです。
アユが生息、産卵している川というのが前提となり、地域差はありますが、秋口から12月初旬にかけて落ちアユパターンの時期となります。

シーバスの行動
シーバスが落ちアユを捕食するために川を遡る目安としている道が流心で、干潮時に流れが速くなるため、より深くなっています。流心を通る理由はシーバスの生態面から考えられます。
海水魚のシーバスが河川に遡る場合、身体を淡水に慣らす必要があります。海水と淡水では比重が違うので重い海水は沈み、その上を淡水が流れています。海抜にもよりますが、河川の深い部分に海水が残るので、それを利用して調整しながら上流に進むと考えられます。
アユパターンで最も有効なのは弱ったアユが水面を流されていく演出です。有効な理由は産卵で弱った落ちアユは、逃げるのが遅く捕食しやすいエサとなるからです。
しかし適当にルアーを流れに乗せる訳ではなく、アタックポイントを予測し、川に流すコースを見極める必要があります。

シーバスの着き場
落ちアユの時期、シーバスの着き場は二つに分かれます。一つが流心からのカケアガリにポジションし、流されてくるアユを捕食する個体。流れの中でエネルギーを消費するため、活発な捕食活動を繰り返してルアーの回収中やピックアップ時にもバイトしてきます。
一方、比較的に多いのが流れに削られてできた急な深場や川底に沈んだ岩などの際にポジションする個体。このような場所は流れがぶつかり緩くなるのでエネルギーの消費が少なく、流下物の速度も落ちるのでフィーディングポイントとして選べます。
有効なルアー
使用するルアーは11~15㎝と大きめのフローティングミノーや、リップレスタイプ、スリムなペンシルベイト、ジョイント系を使います。弱ったアユを演出するわけですから、激しいアクションをするルアーは避けるのが定石です。

アップストリーム(上流側)へキャストし、流れに乗せたルアーへ時折小さくアクションを与えながら流します。このときルアーのヘッドは下流に向けます。

ラインのテンションは張りすぎないことがコツです。テンションを掛けてしまうとルアーのヘッドがアングラーの方を向いてしまい、不自然になるからです。
落ちアユパターンのこの季節。ぜひランカー級のビッグサイズを目指して、リバーシーバスを狙ってみてはいかがでしょうか?
落ちアユパターンにおすすめなルアー





