ソルトルアーの激熱ターゲットがランカーシーバス

ソルトルアーフィッシングの中でも人気ナンバーワンのシーバスゲームその理由はあらゆる場所狙えることと、市街地エリアでもランカーサイズに出会えることが魅力です。大迫力のエラ洗いを一度でも体験すれば、きっと夢中になることでしょう。

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マルスズキとヒラスズキ

ショアからのソルトルアーの代表的なターゲットといえばシーバスであり、マルスズキとヒラスズキ、タイリクスズキ(ホシスズキ)は全てシーバスと称されますが、マルスズキ狙いをシーバスゲーム、磯からのヒラスズキ狙いは磯ヒラゲームと、別ジャンルの釣りとして扱われます。

マルスズキは1m以上に成長する沿岸性の魚で、30㎝クラスまでの小型はセイゴ、60㎝級までをフッコと呼ぶ出世魚としても親しまれています。基本的に外洋よりも内湾や港湾部を好みますが、ベイトを追ってサーフや磯場にも回ってくるので、釣り場となるシチュエーションは多種多様です。ベイトが安定的に多い河口を中心に、都市部の河川や漁港周辺でも大型を期待できる身近なターゲットとなっています。

淡白な白身の魚であるマルスズキは食味も上々で、刺身やカルパッチョ、ムニエル、塩焼き、フライ、味噌漬けなどの料理で美味しく頂けますが、釣った場所によっては身に臭みが出ます。

一方のヒラスズキは、外海に面した浅場のシズミ瀬付近に潜むフィッシュイーター。穏やかな海ではなかなかヒットしないのですが、ルアーでサラシを直撃すれば、積極果敢にバイトしてきます。

有明シーバス
熊本県で見かける「有明シーバス」はタイリクスズキとマルスズキの特徴を併せ持つハイブリットタイプ。

タイリクスズキはアジアの大陸沿岸を原産地とする外来種のシーバスですが、国内で養殖されていた個体が逃げ出しているようです。近年の研究で、熊本県を中心とする有明海に生息するシーバスは、タイリクスズキとマルスズキの特徴を併せ持っているハイブリッドタイプだと判明し「有明シーバス」という愛称で呼ばれています。

季節ごとのパターン

シーバスシーズンの序盤となる2~3月にマルスズキを狙うなら、水温が安定している河口やその周辺にある漁港が有望です。コノシロ、ボラ、カタクチイワシなどのベイトが集まっている場所では、越冬後の荒食いを期待できます。

水温の上昇とともにカタクチイワシやイナッコ(ボラの幼魚)といったベイトが増えてくる4~6月にかけてはルアーへの反応が次第に良くなる時期です。中でもイソメ類が産卵のために海面付近を漂う「バチ抜け」が見られる4月の後半ごろは狙い目で、盛んにボイルをするシーバスが、ゆっくりと表層付近を引くルアーに活発に反応してくれます。河川にささ濁りが入る梅雨ごろもシーバスの活性が上がりやすく、比較的釣りやすい時期といえるでしょう。

シーバスルアー
シーバスゲームはマッチザベイトが重要です。そのときシーバスが食べているエサに合わせたルアーチョイスをしましょう。

河口や河川でトップウォーターでのゲームを楽しめるのは梅雨明け以降。水温が高くなると水中の溶存酸素量が少なくなるため、ベイトが水面付近に集まりやすい状況となります。

年間を通して最もベイトが豊富な9~11月の期間は、マルスズキの行動パターンもベイトの動きと関連性が強くなります。夕方から夜にかけて河口に入ってくるコノシロを意識したシーバスが、ナイトゲームで楽しませてくれるのがこの時期です。11~12月には落ちアユパターンの荒食いが見られますが、やがてシャローの水温が低下してしまうと厳しい状況となります。

一方でヒラスズキ狙いのベストシーズンは海が荒れる日が多くなる11月から3月。力強いファイトを見せてくれる秋のヒラスズキに対して、スポーニング期となる早春のヒラスズキはややパワーが落ちることは否めないですが、スポーニングシーズンの方が80㎝オーバーに出会える確率は高まります。

有望な時間帯

橋脚
橋脚に向かって突き出した岬はシーバスが居る可能性が高い大場所。橋脚は側面や下流側を狙ってタイトにルアーを通しましょう。

マルスズキは日中、橋脚周りや停泊している船の周辺、ストラクチャーに付いていることが多いです。そのためデイゲームではタイトな狙いを要求される上、離れたポジションからアプローチするなどの工夫が必要となります、夜間は警戒心が薄れ、明かりに集まってくるベイトを捕食しているので高い確率で釣果が望めます。日の出前の1時間と日の入りから1時間がゴールデンタイムとなるので、その時間はより集中して攻めるようにしたいです。

潮汐との兼ね合いも重要で、例えば満潮時にしか狙えないほど浅いポイントがあるし、狙いどころを絞るために、あえて浅いポイントを干潮時に狙うといった戦略を立てることができます。干潮でしか食わない釣り場と満潮でしか食わない釣り場を把握できれば、効率良くゲームプランを組み立てることができます。

サーフ
ゴロタ浜やサーフでもシーバスは狙えます。大きな波に備えてライフジャケットとウエーダーを着用して挑みましょう。

ヒラスズキは日中でもバイトしてくる魚ですが、プレッシャーのかかっている場所では、やはり朝夕のまづめ時に分があります。時間帯よりも重要なのは海の状況で、ウネリやサラシに加えて潮の動きがあることが前提条件となります。

釣り場と狙いどころ

漁港や船だまりは常夜灯や排水口の付近に小魚が多く、春と秋には特に有望なポイントです。停泊中の船舶周辺、岸壁際の足元狙いもセオリーとなります。常夜灯周りを攻める場合は、小型のベイトとセイゴは常夜灯の明かりの当たるスポットに集中し、大きめのベイトは明かりの切れ目や中層、ボトム付近にいることをイメージしておきたいです。大型のシーバスはその周辺の暗い場所に潜んでいます。

河川
秋から冬にかけて数多くのコノシロが入ってきたらビッグチャンス。

河川で狙いたい主なポイントは流れの変化、水中の岩などの障害物、橋脚や護岸などのストラクチャー。雨が降った後は上流から小魚が流されてくるので、河川の堰の下や水門、流れの吐き出し口周辺が有望な狙い目となります。

砂浜は水深に乏しいため水温の影響を受けやすく、ヒットは夜間に集中する傾向がありますが、春と秋に狙うと面白いです。

ヒラスズキの釣果を期待できる場所は潮通しの良い岬付近や沖磯で、そこのシャローにシズミ瀬が点在していれば一級ポイントとなり得ます。またゴロタ浜の沖合いに瀬があるような場所も、サラシが発生していれば有望です。

ルアーの選択

ルアーを選択するための基準はルアーが泳ぐレンジ(水深)とアクション、サイズ(長さと重量)、カラーなど多岐にわたりますが、釣り場の状況と魚の反応を見ながら、さまざまなルアーをローテーションしていくことになります。

ルアーのサイズはベイエリアなら7~9㎝、河口や河川、サーフでは12~20㎝が基準となりますが、ベイトのサイズに合わせたセレクトが重要です。

シーバス

シーバスゲームで意識するベイトはイワシ、イナッコ、アユ、サヨリ、コノシロなどで、カラーは小魚などに似せたナチュラル系と、水中で目立つことを優先したアピール系。そのどちらに反応が良いかを確認しながら釣るとよいでしょう。

シーバスゲームの定番ルアーとなっているミノーは、フローティングタイプ、シンキングタイプ、スローシンキングタイプ、ロングビルタイプなど種類が多いですが、さまざまなフィールドや条件下でシーバスを狙うのなら一通りは揃えておきたいです。

使い手のテクニックにより多彩な演出ができるペンシルはフローティングタイプとシンキングタイプがあり、近年はシンペンと呼ばれるシンキングタイプが人気。シンペンの使い方はゆっくりと引くだけですが、フローティングタイプはきびきびと動かすことでリアクションバイトを期待できます。

バイブレーションプラグは、飛距離を稼ぎたい場合や水深がある釣り場の攻略で活躍します。強い波動を生み出すので、状況が分からないときのパイロットルアーとしても頼りになります。

ワーム
プラグでは反応が得られない場合の切り札はワーム。ソルトルアー用のジグヘッドとの組み合わせで使用します。

スレたシーバスには、違和感を与えないソフトルアー(ワーム)が有効で、プラグを投げても食わないときには試してみる価値はあるでしょう。

シーバスタックル

シーバスタックル

ロッドはシーバス専用のスピニングロッドが多数リリースされていて、使用するルアーの重さやフィールドの規模を考慮してパワーと長さを使い分けたいです。

磯からのヒラスズキ狙いに関しては高い足場から竿を出すことも想定すると11~13‌ftのものが使いやすいでしょう。

リールはソルトルアー用の3000~4000番のものがマッチします。

ベイトリールの性能が向上したことから、近年はベイトタックルでのシーバスゲームも人気が高まっています。

シーバス
都会の河口でも80㎝オーバーが狙えます。シーバスに魅入られたアングラーはこのクラスを目標として連日釣り場に立ちます。

ラインに関しては、アタリをダイレクトに取れるPEラインをメインラインにしてフロロカーボンまたはナイロンのリーダーを組み合わせます。PEラインは0.6~1.2号、リーダーは12~16‌lbが標準的な太さとなっています。

ただし向かい風の中でフルキャストを続けていると、PEラインはガイドに絡まるトラブルが生じがちなので、ビギナーのうちは3号のナイロンラインを通しで使っても良いでしょう。

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ヒラスズキの狙い方

磯ヒラゲームで肝心な点は、足元の瀬際から攻め始めることで、沖の好ポイントをいきなり狙ったのでは手前側に潜んでいる魚にプレッシャーをかけることになりかねません。

条件が揃っていればフローティングミノーのタダ引きで充分にヒットしてきますが、反応がなければ泳層の違いを意識したルアーのローテーションを展開します。

瀬際のヒラスズキには、引き波の中にルアーを留めて泳がせるテクニックも有効で、沖を攻める場合は、サラシが広がるタイミングを見計らってルアーを通すのがコツとなります。沖合いに瀬があり、そこでサラシが生じていれば絶好の狙い目となるので、シンペン(ジグミノー)など遠投が可能なルアーで積極的に攻めてみたいです。

シーバスゲームの装備

シーバスアングラー
ライフジャケットとランディングネットを装備し、ロッド1本でエントリーするのが基本スタイル。河川に立ち込む場合はウエーダーが必須。

大河川におけるシーバスゲームではウエーディングが一般的なスタイルで、ルアーを入れたタックルケースを収納できるライフジャケットと、折り畳み式のランディングネットを身に着けて、両手をフリーにして河川に立ち込みます。立ちこまない場合もライフジャケットは必ず着用すること。

悪天候の磯場に立つことが前提となるヒラスズキ狙いでは、ライフジャケット、スパイクシューズ、レインウエアはもちろんのこと、ネオプレーンタイツを着用したいです。ウエーダーでは万が一落水した場合にウエーダーの中に水が入り、その重さで陸に上がるのが困難になってしまうからです。

その他の携行品としてはスプリットリングを交換するためのプライヤーと、キャッチしたシーバスを掴むためのフィッシュグリップ、ナイトゲームではキャップライトが不可欠。リリースする前に長さを測るなら、コンパクトなメジャーを用意しておきましょう。

シーバス
寄せてきたシーバスをネットに誘導。良型の取り込みはランディングネットを使うことで、シーバスにダメージを与えないようにしたいです。
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