
シーバスゲームで「なかなかデイゲームが釣れない」という方。もしかしたら巻くスピードが遅すぎるのかもしれません。シーバスは基本食欲で、ルアーにすぐ噛みつくため自然界にあるエサに近い動きをすることが大切です。
フィッシュイーターの速度
フィッシュイーターにとって食事とは狩り。追いかけることができず食いそびれたら大変です。ある程度の遊泳速度がなければエサにありつけないわけです。
対するベイトフィッシュはどうでしょう? 海面に浮かぶ小魚が人影でびっくりして逃げる姿を、釣り人なら見たことがあると思いますが、ベイトフィッシュは、あの速度で逃げるわけです。当然シーバスはあれ以上の速度で追いかけます。小魚が逃げる速度をルアーで再現しようとすると、全力で巻くくらいでなければ再現できません。ゆっくり巻きすぎると、魚ではないとシーバスに見切られてしまいます。

無論、だからといって全力で巻いて逃げ切ってしまっては本末転倒です。人間がどれだけ速く巻いてもシーバスや青物の全速力にはまず勝てないのですが、いつも狂ったように逃げまわる小魚を食べていては、それこそ魚たちも疲れてしまいます。それに速巻きのせいで変なアクションになってしまう場合は最悪逆効果となり、魚をびっくりさせて遠くへ逃してしまいます。
有効なリトリーブ速度はそのときの状況によってバラツキがあるので絶対はないのですが、速巻きの目安は一秒に2~3回程度巻くくらいの速度で、反応を見ながら調整してみましょう。
ファストリトリーブ一辺倒というのもあまりよくありません。ときには速度を落としたり、リトリーブをとめて食いの間を入れましょう。チャンスと思ったシーバスが食いついてくれるはずです。
速巻きを有効に活用する方法
速巻きの効果が特に有効だとされているのはデイゲーム。
ファストリトリーブはルアーのフラッシング効果を活かせる釣り方なので、あまり光らないルアーには効果が薄くなってしまいます。シーバスは光るものにとても強く反応する魚なので、シルバーやゴールドなどフラッシング効果の高いルアーを選びましょう。

おすすめルアーはメタルバイブ。
第一投はまずボトムまで沈めましょう。このときカウントしておけば、後々どのくらいで底に着くのか分かるので、タナの調整がしやすいです。
ロッドを立てて速巻き。これを繰り返すのですが、カウントでタナを調整したり、リトリーブスピードを調整したり、ロッドを下げたりさらに上げたりしてコースを変えたりと、いろいろ試してみましょう。もちろんルアーローテーションや足元のチェックは忘れずに。