釣って楽しい 食べて美味しい オフショアでイカ三昧

イカメタル

ルアーフィッシングで釣れるのは何も魚だけではありません。イカやタコといった軟体動物も狙うことができます。その中でもアオリイカをターゲットとしたエギングと呼ばれるショアからのゲームは過去に爆発的なブームで盛り上がり、より高い釣果を求めてボートからも狙うようになりました。

また、近年のライトゲーム人気に伴ってケンサキイカやヤリイカなどをルアーで狙っていくゲームも確立されています。

このようなイカをターゲットとしたゲームが人気を博す理由として、ライトなタックルで楽しめる、釣果が堅い、そして食べて美味しい、などといった理由が挙げられます。そんな釣って楽しい、食べて美味しいイカ狙いのゲームを紹介していきます。

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ボートエギング

ボートエギングタックル

陸っぱりで大人気となったエギングにボートの機動力をプラスしてより高い釣果を目指したのがボートエギング。ボートを使ってちょっと沖に出るだけで、陸からは狙えない広いポイントを探って行けるというのが最大の特徴となります。そのため、ボートエギングのポイントとなるのは港から5〜10分程度船を走らせた近場というのも珍しくはありません。

ボートエギングタックル例
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オリムピック
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モンスターアオリ対応モデル。もともとショアのエギングモデルだが、ショートレングス化により、ボートエギングにもおすすめできるロッドとなっている。
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シマノ(SHIMANO)
¥10,620(2023/06/11 09:27時点)
エギング専用設計ハイコストパフォーマンスリール。シャロースプール、ラピッドファイアドラグ、EVAハンドルノブ、ダブルハンドルモデルといったスタンダードなエギングにぴったりの仕様。
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DUEL(デュエル)
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ダートで魅せて波動で抱かせる。イージーQ® キャストの「パタパタフット」の釣れる波動を継承しながら、ダート性能と飛距離アップ。

エギングタックルでも可能

ボートエギングで使用するロッドは専用品も数多くラインアップされていますが、普段ショアから使っているエギングタックルでも問題ありません。あえて言うなら、8ft以上あるような長めのロッドは少し船上では扱いにくくなる可能性があります。ボートエギング専用ロッドは船上での取り回しを考えて、5〜6ft台と短めの設定となっています。使用する遊漁船のサイズにもよりますが、短い方が扱いやすいことは事実です。その他のリールやラインはショアから使うものと全く同じで問題ありません。

ボートエギング
港から船を5分走らせるだけで、このような大物とも出会えるのが魅力です。

エギのサイズは3.5号が基準となります。ボートエギングの場合は小型の数釣りよりも、春からの大型が狙えるシーズンでの出船がメインとなってくるので、少し大きめのものも用意しておくとよいでしょう。

ボートエギング
釣りはしづらくなりますが、エギが海藻に引っ掛かるようなポイントは有望です。

足場の移動を考慮する

ボートエギングの基本はショアからのエギングと何も変わりはありません。エギをキャストしてから、フォール、ボトムタッチ、シャクリ、ステイというアクションでアオリイカにアピールしていきます。ポイントとなる場所の水深も10m以下がメインとなり、これもショアからのエギングとほぼ同じです。

ボートエギングとショアからのエギングの違いは「足場が動くか動かないか」ということです。

ボートエギング

ショアからのエギングでは足場が動くようなことは基本的にありません。しかし、ボートエギングでは、船は風や潮の影響を受けて流されます。つまり足場が常に移動していることになるのです。

船は横から風を受ける「ドテラ流し」と呼ばれる流し方を基本としており、船の両舷で竿を出す場合は、風を正面から受ける人と背中から受ける人がいることになります。このとき、風を正面から受ける人は船が後ろへと流されていき、背中から受ける人は前へと進んでいきます。これによって、キャストした後のエギの動きに違いが生じ、エギが自分に近づいてくるパターンと離れて行くパターンが発生することとなります。

ボートエギング
ラインを張らず緩めずの状態をキープしてアタリを取ることが釣果の鍵となります。

エギングで、フォールやステイ中にアタリを捉えるためには、ラインを「張らず、緩めず」の状態に保っておくことが重要で、このラインメンディングのやり方がボートエギングのキモとなります。

エギが自分に近づいてくる場合は、ラインを少しずつ巻き取り、遠ざかっていく場合はラインを少しずつ送り出します。ラインスラックが多くなるとアタリを取れず、ラインが張ってしまうと、エギが不自然な動きをするのでイカに警戒されてしまいます。このさじ加減を常に調整しながら張らず緩めずの状態を保っていくことがボートエギングで釣果を伸ばすための秘訣となります。

ティップランエギング

ティップランタックル

ボートエギングとの違いは、エギをキャストせずに船べりからそのまま下へとフォールさせることで、船の流れを利用して、エギを移動させながら広範囲にアピールしていきます。

イカメタル

船の流し方はドテラ流し。ボートエギングの場合は流したくはなくても船は勝手に流れていくものなので仕方ないという感じなのに対し、ティップランでは船を積極的に流すことによって、キャストなしで広範囲を探っていきます。船が流れていくことでエギはラインに引っ張られるかたちとなります。つまり、ラインにテンションが掛かっている状態です。そのため、アタリがあったときはロッドのティップがスッと入ります。これが名前の由来でもあり、アタリはエギングよりも分かりやすいのが特徴の一つとなっています。

ティップランはボートエギングと比べ、やや水深のある場所がポイントとなることも多いです。それに加えドテラ流しとなるため、ボトムタッチを感知するのが難しくなります。

魚群探知機
ボートエギングが水深5〜10mという浅場を探るのに対しティップランは水深30m以上の深場もフィールドとなります。つまり、よりイカに出会えるチャンスが増えるのです。
ティップランタックル例
エメラルダス MX BOAT 参考価格
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上位グレードに搭載されているテクノロジーを惜しみなく取り入れた。ハイコスパロッド。
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ダイワ(DAIWA)
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小型スピニング新基準「LT」ボディ、スプール、ハンドルといった細部までの徹底した軽量化しつつタフな作りが魅力。
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デカバリ・錫(すず)ウエイト仕様でリニューアル! ピタッと止まる安定スイムでアタリを誘発するティップラン専用エギ。

専用ロッドが望ましい

ティップラン
ティップに現れるアタリを捉えていくのがこの釣りの面白さです。

ティップランはロッドのティップでアタリを取っていく釣り方です。そのため、繊細な穂先を備えたロッドが必要となり、やはり専用ロッドを使うほうが釣果に差を付ける要因となります。エギングロッドでもやれないことはないですが、その場合はあまりティップに張りがあるものはアタリを取りづらくなるので注意したいです。エギは重量のあるティップラン専用を使いましょう。

ティップラン
ティップラン用のエギはアイの位置が頭の上に付いています。

エギング用とティップラン用のエギではラインを接続するアイの位置が異なっています。エギング用のエギは顔の先端部に付いているのに対して、ティップラン用は頭の上に付いています。これはラインにテンションが掛かっているときにエギの姿勢が適正になるためのもので、通常のエギでは、上向きの不自然な姿勢となってしまい、これではアオリイカに違和感を与えてしまいます。

エギの重量を調整するためのシンカーが数多くラインアップされているので、ある程度の重量を揃えておくと、さまざまな状況に対応できます。また、シンカーの中にはエギング用のエギに被せることで、ラインアイの位置をティップラン用に変更したような効果が得られるものもあります。

ラインやリールは普段のエギングで使っているものをそのまま流用可能で、PE0.6号が基本となります。

ティップの変化に注目

ティップラン
良型アオリイカのアタリを味わえば、このゲームの虜となることまちがいなし。

まずは確実にボトムタッチを感知することが重要です。どうしてもボトムタッチが分からない場合はシンカーを重いものに変えて試してみるとよいでしょう。ボトムタッチさせなくても、確実に狙ったレンジにエギを届けることができるならよいですが、ラインは斜めに出ているため、ラインの放出量=水深ではないので注意したいです。

ボトムタッチを感知したら、素早くエギを数回シャクって底を切り、アオリイカにアピールします。後は船の流れに任せてエギを漂わせ、ティップの動きに集中するだけです。

そのまましばらく待って、何も変化がないようであれば、再びシャクってアピールします。一定のレンジで反応がない場合は少しずつレンジを上げていき様子を見るとよいでしょう。

アタリはティップが入る分かりやすものもあれば、ほんの少し揺れるだけのものや跳ね上げるものもあります。怪しきは疑えで、少しでも違和感を覚えたときはすかさずアワセを入れましょう。間違っていても誘いになるので問題はありません。

イカメタル

イカメタルタックル

ボートエギングやティップランエギングの狙いが主にアオリイカなのに対して、イカメタルゲームは主にケンサキイカ(エリアや季節によってはヤリイカやスルメイカ)をターゲットとした釣りとなります。

ケンサキイカなどは群れで行動しており、比較的浅場に入ってきます。最盛期には数釣りを楽しめるのが特徴となります。特に、明かりを焚いて、イカを集めるナイトゲームでは3ケタ超えも夢ではないという釣果に恵まれることも珍しくはありません。最盛期はエリアによって異なりますが、7〜8月ころの夏場となっており、シーズンは非常に短いです。それ以外の季節は群れが深場へと落ちてしまい、数は出なくなるが、釣れないということはありません。

イカメタルタックル例
21カラマレッティー オモリグモデル 参考価格
オリムピック
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張りのあるチューブラートップで高負荷の錘でも操作性を失うことなくコントロール。
20 ヴァンフォード 参考価格
シマノ(SHIMANO)
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マグナムライトローターと軽量ボディにより、巻き出しの軽さと優れた操作性を実現。
スピードメタルスッテSF 参考価格
Gamakatsu(がまかつ)
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スライドフォール、イレギュラーアクションで広範囲にアピール可能なサーチ型モデル。
浮スッテカン布巻 参考価格
DUEL(デュエル)
¥622(2023/06/11 09:27時点)
水深150m以上でもつぶれない丈夫なボディ。水中でよく泳ぐバランス設計。

イカメタルゲームの最大の特徴は、使用するルアーで、重量のあるオモリを仕込んだ鉛スッテといわれるものを使います。重いものは100g前後にもなり、これは水深のある場所でも確実にボトムを感知するための仕様といえます。しかし、この鉛スッテ単体では釣果を得にくいことも多く、海中でフワフワとターゲットを誘う浮きスッテと呼ばれるものや、エギを追加するのがスタンダードとなっています。エギや浮きスッテを追加する場合はエダス仕掛けが必要となりますが、専用の仕掛けも販売されているので、そういったものを利用するとよいでしょう。

また、近年では、鉛スッテの代わりに専用のシンカーを使う、オモリグという仕掛けも人気が高いです。

オモリグタックル

タイラバロッドも使える

近年は専用ロッドも数多くラインアップされているので、それを使うのが間違いないでしょう。しかし、ティップラン用やタイラバロッドでも代用は可能です。ナイトゲームではイカメタルゲーム専門での出船となります、デイゲームではタイラバなど他のゲームの合間にイカメタルを楽しむパターンも多いです。

繊細なアタリを積極的に拾っていくことが求められるゲームなので、アタリを感知しやすい、しなやかで感度の高いティップを備えたロッドが向いています。

ラインはPEの0.8号、それに結束するリーダーはフロロカーボンの10〜12‌lb(2.5〜3号)を2〜3m取ればよいです。リールは3000番クラスとなります。

レンジはシビアに刻む

イカメタル
ケンサキイカはどんな料理でも美味しく頂けます。冷凍で保存も効くので、お土産として喜ばれること請け合いです。

とにかくロッドのティップに出るわずかな変化を感知してアワせることがキモとなりますが、デイゲームとナイトゲームでは狙うレンジに違いがあります。

デイゲームでの狙いはボトム一辺倒となるので、まずは確実にボトムを取ることが重要です。ボトムタッチが判断できる重量の鉛スッテをチョイスすることが求められます。

ボトムタッチを確認したら、底を切り、ロッドを2〜3回アオってルアーをアピールした後にピタッと止めてアタリを待ちます。数回行って反応が得られないときは、2〜3mレンジを上げて(リールのハンドルを3〜4回す)再び同じように誘っていく。これをボトムから10m以内で何度も繰り返します。

イカメタル
一度に2杯上がることも珍しくはありません。数釣りが楽しめるのがイカメタルの特徴で、ナイトゲームでは3ケタの釣果が上がることもあります。

アタリはロッドのティップを引き込むもの、わずかに揺れるもの、また、下から突き上げるものなどあるので、少しでも違和感を覚えたら迷わずアワセを入れましょう。

一方、ナイトゲームではイカのヒットレンジはコロコロと変わりやすいです。ボトムでアタることもあれば、表層で爆釣することもあります。そのため、そのときそのときのヒットレンジをいかに素早く見つけることができるか、ということが釣果を上げる上でのキモとなります。

船長の指示ダナを釣ることが釣果に近くコツとなりますが、他のアングラーとヒットレンジを共用することも重要です。誰かがヒットしたら、どのレンジでアタったのかを聞いて情報を共有しましょう。

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