浮きスッテで数狙う夜焚きイカ

アオリイカ人気が高まる前は、イカ釣りといえば船から狙う夜焚きイカのことだった。夏になると風物詩的に行われるこの釣りは、電動リールの進化でずいぶんと楽な釣りになった。

今では初心者でも不安なく楽しめるのが夜焚きのイカ釣りだ。

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出船は夕方

夜焚きイカ

多くの遊漁船は午後3〜5時に出船時間を設定しているが、サラリーマン向けに出船時間を遅くしている遊漁船もあるので、最寄りの釣具店に相談してみるとよいだろう。

気をつけたいのが納竿時間。通常便なら午前2〜3時には帰港できるが、イカ狙いの他にマダイやアラ狙いも行い朝方の帰港になることもある。必ず船長に確認してから予約しよう。

必要なタックル

夜焚きイカ仕掛け

まずはPEラインの5号が200m以上巻ける電動リールと、オモリ負荷100号クラスの竿が必要。

竿は2.7mほどの長さでよいが、硬すぎると巻き上げ時にイカの身切れを起こしやすいので、7対3くらいの少しソフトな曲がりの竿がおすすめだ。

現場でどうしても身切れを起こす場合は、オモリを少し重くして竿の反発力を弱めてやるとよい。

次に竿受け。重いタックルと長い仕掛けというのもあるが、電動リールを使ったイカ釣りの場合、電動リールの低速巻きを利用すれば、ある程度自動で釣りができるからだ。

最近ではイカ狙いに特化したプログラム搭載の電動リールもあるほどで、竿受けにセットしたまま置き竿で狙うのが一般的だ。

ケンサキイカ

タックルではないが、大型のクーラーボックスも必需品だ。これから夏は特に重要で、よく冷える50Lクラスのクーラーボックスが必要になる。

どうしても用意できない場合は発泡クーラーでもいいだろう。氷は多めに用意しておこう。

イカスッテ仕掛け

夜焚きイカタックル

通常は市販品を使う。独自の仕掛けを販売している釣具店や遊漁船もあり、それを指定された場合は素直に使用した方がよい。

理想は、乗船者全員が同じ仕掛けであり、その方がトラブルも少ないし、実績のある仕掛けは渋い状況でも釣果に期待が持てるからだ。

特に指定品がない場合は、船長から次のことを聞いて、それに合った市販品を選ぶ。

オモリの重量

オモリは一つの号数だけではなく、80号、90号、100号という風に、潮の状況に合わせて使い分ける場合がある。

根掛かりなどのトラブルで切れる場合もあるため、船長が指示した号数を、最低でも3個ずつは用意しておこう。

ハリスと幹糸の号数

太いほどトラブルが少ないのでおすすめ。イカは魚よりも目は良いが、夜ということもあってか、イカは魚ほどラインに警戒することは少ないようだ。

ハリスと幹糸の号数を聞いたら、必ずエダスの長さも聞く。この長さは意外と釣果に影響しやすいからだ。船で実績ある長さに合わせるのが一番。

スッテの号数

エサ巻きスッテ

通常は4号を基準にするが、釣れているイカのサイズなどで替えた方がいいこともある。

それと、エサ巻きスッテが必要かも聞いておこう。シーズン初期では、仕掛けの一番下にセットしたエサ巻きスッテが威力を発揮する。

しかし、フグやサバなどのエサ盗りが多くなってくると、逆にオマツリや仕掛けロストが多くなってしまう。エサ巻きスッテを使う場合は、それに巻くエサの種類も確認しておこう。

釣り方

夜焚きイカ

船長から狙うタナの指示がない場合、とりあえず一旦海底までオモリを着底させる。着底したら根掛かりしないように素早く2mほど底を切って1、2回大きなシャクリを入れて待つ。

少し待ってアタリがなければ竿を竿受けにセットして、電動リールの低速巻きをオンにして巻き上げはじめる。

当日のイカの活性やフグ、サバなどの状況にもよるが、ゆっくりと巻き上げながら、たまに竿を大きくシャクって誘いを入れる。

誘い上げるタナは、明るい時間帯ほど海底を意識しながら、底から10mくらいまでを手返し良く探っていく。

船の集魚ライトが点くと、集魚ライトに集められたエサを求めに、イカは一気に浮上してくる。他の釣り人の様子を見ながら徐々に狙うタナを浅くしていこう。

ケンサキイカ

船長からの指示、もしくはだれか1杯釣れたら、そのタナを聞いて重点的に狙っていく。まずは聞いたタナよりも5mほど深く仕掛けを入れ、今まで通りゆっくりと巻き上げてくる。

例えば、釣れたタナが水深20mだったとしたら、25mくらいまで仕掛けを落とし、徐々に上げていき、15mくらいまで狙うといった感じだ。

イカはさらに浮上してくるから、なかなか釣れない場合は10mくらいまで誘ってみよう。だいたいは、1杯釣れると同じタナで数杯乗るから集中すること。

イカが掛かったときはググッと重くなる。魚のように強いアワセは必要ないから、そのまま身切れしないように、外れないように電動リールの定速巻きで巻き上げてくる。

釣れないとき

ケンサキイカの刺身
船の上で食べる釣れたてケンサキイカの刺身を味わえるのは釣り人の特権だ。

ほとんどはタナの問題であるが、誘い方はそれぞれで、タダ巻きがよかったり、シャクリの後、少し巻き上げを止めた方がよかったりとさまざま。

釣れた人がいればそれに合わせるが、いないときはいろいろと試してみよう。オモリの重量が重かったり、竿が柔らかかったりすると、誘いが効いてないこともあるので大きめを意識してみよう。

またエダスの長さが短いと小さな誘いになりがちなので、誘いの回数を多くするなどして対応するとよい。

夜焚きイカにおすすめな船竿
23 シーウイング64
シマノ(SHIMANO)
¥16,731(2023/12/04 20:24時点)
軽量ブランクスとハイパワーXが快適な操作性をサポート。ハイコストパフォーマンス中通し船竿。
シーパワー73
ダイワ(DAIWA)
¥14,885(2023/12/04 20:24時点)
アタリを取りやすく誘いやすい 73 先調子。 ネジレを抑えるXテープ。 グリップ性能を追求したダイワオリジナルシート。 ゆるみ止めダブルナット付き。 糸にやさしいトップSiCリングガイド採用。
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