バチコンアジングって何だ?

バーチカルコンタクトを略して「バチコン」と呼び、主にオフショアでアジを狙うものです。通常のボートアジングとは違うもので、深場にいる大型アジがメインターゲット。このため、ジグヘッドリグではなく、ダウンショットリグやキャロライナリグを使い、シンカーは水深や潮の流れの速さに合わせて、80gクラスを使う場合もあるほど。言い換えればヘビータックルでのディープアジングです。

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釣りの環境

アジは昼夜を問わず狙えるから、デイゲーム船、ナイトゲーム船と両方あります。またエサ釣りと一緒に楽しめることから、エサ釣り&ルアー釣りの両者の乗り合い船も多いです。

流行りが噂されると、「どこが発祥の地だ」と気になるところではありますが、2015年ごろから広まり、三重県(尾鷲)や福井県(小浜)、石川県(塩屋)で専門とする遊漁船が多いようです。

元はエサ釣りとの乗り合いだったためか、集魚灯を照らして寄ってきたアジを効率的に狙うのが一般的です。またエサ釣りではマキエでアジを寄せるため、エサ釣りと同船することでルアー釣りでもより釣果が望めることもあるようです。

タックル

オモリは水深に合わせるため重量を必要としますが、ご存知のようにアジのアタリは小さく「コツッ」とくるものが多いです。だからアタリがあれば強くフッキングを入れる必要があります。

このため必要とされるロッドは、小さなアタリが取れる繊細なティップを備え、なおかつ重量のあるシンカーに耐えてシャープなアワセを入れられるコシのあるものが望ましいです。

とはいうものの、ロッドの許容範囲であればスピニング仕様のアジングロッドの流用で問題ありません。しかし、水深40m以上を狙う場合はキャスティングゲーム仕様のアジングロッドでは心細く操作もいまいちやりにくいです。だからボートアジングロッドやイカメタルロッド、一つテンヤロッドなどが良いでしょう。最近ではバチコン専用モデルも販売されているので、専門に狙いたければ断然専用ロッドがおすすめです。

リグはダウンショットリグや逆ダウンショットリグ、キャロライナリグ、三叉サルカンを使用した枝ハリス仕掛けなどです。

フックは潮の流れの速さを考慮して、極小のジグヘッドを使うことが多いです。軽過ぎると浮き上がり過ぎたりリーダーに絡んだり、ワームが安定しないからです。

仕掛け例

ダウンショットリグ

深場を狙うときは仕掛けがクルクル回って絡むことを防ぐため、サルカンを多用します。

逆ダン(逆ダウンショットリグ)

AよりもBが短くならないように注意しましょう。オモリがワームに近いのはよくありません。

キャロライナリグ(三叉サルカン)

オモリよりも先にジグヘッドワームがくるようにして、よりナチュラルに誘うことができるリグです。

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システム的に作られたバチコン仕掛けが売られています。これを利用すれば楽ちんです。使用するオモリは5号(20g)から25号(100g)くらいまでありますが、全て揃えるのは大変なので、船長に必要号数を確認して揃えましょう。

ワーム

使用するワームはショアもオフショアも同じ考え方。ただしオフショアでは水深が深い分、明かりが少なくなるため、それを考慮したカラー選択が必要です。かといってナイトアジングと同じというわけではないです。アジも24時間の中で行動しているから、朝・昼・晩では行動が違ってくるということです。

カラーについては時間帯や状況により大きく変わりますが、一般的に使用するカラーの他にグロー入りレッドやケイムラクリアなどの実績もあります。

サイズは陸っぱりほど長いものは使用せず、3inを基準にして、2.5inや3.5inを当日の食いに合わせてチョイスすると良いでしょう。

おすすめワーム

バチコンでのワームサイズは2.5in〜3inが基準サイズ。潮の流れが絶えずあることからストップしていても少なからずアクションします。これを考慮してテール形状の違うものを用意しておくと良いでしょう。カラーはグロー系を好む人が多いです。

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ジグヘッド

フックのみを使用するシチュエーションは少ないので、フック=ジグヘッドで良いでしょう。

重量は0.5gを基準に、0.3〜1gまでを用意しておきましょう。頻繁に重量チェンジをする必要はないですが、潮の流れが緩いほど軽く、速いほど重くします。これはリーダーの長さにも比例するので、ジグヘッド+ワームが潮流に合わせて動くことを考えて調整しましょう。

フックの強度も重要で、細過ぎる軸は魚にフックを伸ばされてしまいます。だからある程度フックの強度(軸の太さ)は必要ですが、太いほど掛かったアジを釣り上げるまでに、アジが暴れてフックホールが広がりバレやすくなります。意外にもこれが重要で、水深40m以上から釣り上げてくる際にバラすことが多いです。

おすすめジグヘッド

0.3〜0.6ほどがメインアイテム。テラアジがターゲットだから、フックは頑丈な方がよいでしょう。安定性重視、ダート等アクションが加わるものなど、状況に対応するため数種類用意しておきましょう。

アクション

ルアー釣り経験者ならワームの使い方は知っているでしょう。基本は「ワームをどのように動かすか」と、「食わせるタイミングを作る」という2点だけです。動かし方はシェイクやシャクリで、小さく、大きく、ゆっくり、速くのバリエーションをローテーションします。例えばシェイクを4回した後2秒間じっとするなど。そして、動かした後には必ず食わせる間を作るため、「ステイ」を入れます。要は動かす→止めるの繰り返しが基本で、あまり難しく考えない方が釣果に繋がることもあります。

アクションは自分の思った通りに行えばよいのですが、釣れている人を真似するのが一番です。ただし、アクションよりも重要なのがアジのいるレンジです。船長の指示ダナを理解して狙いましょう。

サイズはもちろん数も狙えるバチコンアジング。ときにはクーラーにも入りきれないほどの大漁を味わうことも。

フッキング&取り込み

コンという小さなアタリに対して鋭いフッキングを行います。ロッドをそのままの高さで維持し、アジのブルブルという感触が伝わってきたら一定の速度を保ったゴリ巻きで海上まで一気に巻き上げます。このとき、ロッドをポンピングしたりするとバレる確率が大きくなるので注意。このゴリ巻きを実現するためには、重量のあるオモリを細めのロッドでも軽快に巻けるローギアタイプのリールがおすすめです。それでも重く耐え難いのなら、いっそタイラバタックルでも良いでしょう。

狙える魚種

オフショアフィッシングの場合、目的の魚が多く生息する場所で釣るため、五目釣り以外ではメインとなる対象魚はあまり釣れないことも多いです。特にアジ狙いならアジの群れがいる場所を狙うし、アジがいるレンジを探るから、他魚としてはサバなどが掛かるくらいです。

しかし、狙うレンジがボトム付近の場合、タイラバと同様五目的な釣りとなることもあります。イサキや根魚はもちろん、青物やマダイまで食ってきます。あくまでもアジがメインなので迷わないようにしましょう。

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