メタルジグの素材と補修のあれこれ

スポンサーリンク

メタルジグの素材

メタルジグの素材

一般的なメタルジグの素材は鉛で、他にはタングステン製、鉄製、アルミニウム製、錫製のメタルジグが存在します。レアメタルであるタングステンはもちろん、アルミニウムも鉛と比較すると高価な金属ですが、敢えて高価な素材を使用してメタルジグを製作する理由は、それぞれの金属の比重の違いにあります。

鉛の比重(11.4)を基準に、それよりも比重が大きい金属が、TGの略称で呼ばれることも多いタングステン(比重19.3)。一方、錫(比重7.4)、鉄(比重7.8)、アルミニウム(比重2.7)は鉛よりも比重が小さいです。

同じ体積のジグを作る場合、比重が大きい素材を使えばより重量のあるジグを、比重が小さい素材を使えばより軽いジグを作れるため、メタルジグの製作者がイメージした理想のアクションを実現する上で鉛以外の素材が選択されることになります。

タングステンジグ

より小さなシルエットで飛距離を稼ぐことができる高比重のタングステン。ターゲットが沖にいて、しかも捕食しているベイトのサイズが小さい場合は、タングステンジグで好結果を得られるはずです。

また沈下スピードが速いタングステンジグは、前述したとおり着底を感知しやすいというメリットがあり、フォールによるリアクションバイトを期待できます。その他では着水音が小さいため、狙ったポイントの魚を驚かせない点でも有利なので、ナブラ撃ちにも効果的です。

タングステンジグは高価なだけに、根掛かりしそうな場所でボトムを探るのは勇気がいりますが、根魚狙いでも実績は高い。鉛の1.7倍という重さから得られるメリットに、価格を上回る効果を期待したいところです。

メタルジグの素材と補正
最低限のメンテナンスとして釣行後はこのように桶などに水を溜めて塩分を落としておきましょう。

メタルジグの補修

購入時は光沢があり色鮮やかなメタルジグですが、何度も使用しているうちに塗装が剥げることがあります。これは海底の根に触れたり、地面に置いたりすることでジグの表面が傷ついてしまうことが原因。塗装が多少剥げてもすぐに釣果が落ちることはありませんが、塗装の剥がれは徐々に広がっていき、見た目が悪いと気になってしまうものです。

こうした塗装の劣化を防ぐためには、あらかじめコーティングを行ってメタルジグの塗装を強化することがおすすめ。

メタルジグの素材と補正

ルアーのコーティング剤としてはウレタンコート剤が一般的で、瓶の中のコーティング剤にジグを吊り下げて漬ける「ドブ漬け」という手法を使えばムラなく仕上げることができます。ルアー専用のウレタンコートに漬けては乾かしという作業を5~6回繰り返し、厚めにコートしておけば耐久性は格段にアップします。

ウレタンコート剤
ウレタンフィニッシャ−EX 参考価格
東邦産業(TOHO)
¥1,542(2023/09/24 14:23時点)
美しい光沢のある透明度の高い一液性ウレタン塗料。塗膜は比較的うすいが硬くて強靭なので、キズがつきにくく割れにくいのが特長。
超!ケイムラウレタンフィニッシャーEX 参考価格
東邦産業(TOHO)
¥1,040(2023/09/24 14:23時点)
ルアーコーティング剤「ウレタンフィニッシャーEX」と人気の超!ケイムラ顔料が融合した湿気硬化型コーティング用一液ウレタン塗料。

ジグのリフレッシュ

塗装が傷んでしまったジグをお手軽にリフレッシュするなら、多彩なカラーが準備されている釣具用ホログラムシートが重宝します。自由な発想でシートを貼ったら、コーティング作業を行えば完成。より愛着を感じられるジグへと生まれ変わります。

メタルジグの素材と補正

お試しでジグの補修をするのなら、100円ショップのアイテムも利用できます。まず準備するのはジグの表面をきれいな銀色にするために使用するアルミテープ。これは台所用品として販売されているもので、ジグの形に合わせて貼り付けて使用します。シワにならないようきれいに圧着すれば銀色のベースが完成するので、あとは好みで塗装を施せばよいでしょう。

ジグの表面を手軽にコートするなら、女性にはおなじみのマニキュアのトップコートが流用できます。

メタルジグの素材と補正
少々塗装が剥げても気にする必要はないですが、傷として凹みがある場合はルアーのアクションに影響してしまうので、リペアしておきましょう。

ジグが変形したら

鉛製のメタルジグは(特にボディが薄いタイプだと)強い衝撃によりボディが曲がってしまうことがあり、ラインを結ぶアイも意外と変形しやすいです。いずれの箇所の変形もアクションに影響が出る恐れがありますが、変形のせいで全く釣れなくなるというものではなく、その曲がりが爆釣に繋がる絶妙なアクションを生む可能性もあるのが面白いところ。本来の形状に戻したいなら、万力やペンチを利用して慎重に修正しましょう。

他にはこんな記事が読まれています
タイトルとURLをコピーしました