
夏のアジングは、春に生まれたアジが、ワームに食いつける程度に成長したところを狙う釣りとなります。サイズはダウンしてしまうけれど、豆アジの繊細なアタリを、うまくフッキングさせなければならず、尺アジ狙いの釣りとは別の難易度があって、やりごたえのある釣りです。
豆アジにはさまざまな定義がありますが、ここでは15㎝までがターゲットになります。
何はともあれまずは感度

豆アジ攻略に際して外したくないポイントといえば、やはり感度です。豆アジというのは一般的に15㎝(当歳魚のことで、1年めは15㎝くらいまで成長する)以下のサイズのことをいいます。小さいということは当然アタリがとても小さい。しかも成長しきっていないため口元も切れやすい。ここが難しいといわれつつも、人気なポイントです。
感度を良くしたいのなら、まずはロッド選びから見直したいところ。感度の高いロッドを選ぶことはもちろん大切で、本格的にこだわるならソリッドティップ、チューブラティップなどの知識が必要ですが、一番単純な感度の上げ方はロッドを短くすること。アジングロッドのショートレングスなら、小さなアタリでも、そうそう見逃しません。
ラインは感度抜群のエステルラインがおすすめ。狙う魚が小さいので、その分ラインも細くして大丈夫です。豆アジはよりフィネスに狙うことが重要です。
ジグヘッドも重要!

豆アジで大事なのがハリ掛かりしやすいジグヘッドを選ぶこと。アタリが極端に弱いので当然掛けるタイミングも遅れがちになります。そこでオープンゲイブタイプのジグヘッドをおすすめします。
オープンゲイブとは、ジグヘッドのハリが開いたような形状をしたもののことです。ハリが開いている分、ハリ先は上に向きますので、アジが食いつくと、そのまま自動的にハリ掛かりします。
豆アジ系のジグヘッドは意外と多く、34の「ザ豆」やティクトの「アジスタSサイズ&SSサイズ」が有名どころです。


ハリの管理も大切です。いくらオートマチックにハリ掛かりしやすいオープンゲイブといっても、ハリが消耗して丸くなっていては意味がありません。爪にハリ先をあてがい、滑るか、滑らないかで鋭さをチェックする方法がありますので徹底的にジグヘッドを管理しましょう。
ワームは小さく
次にワーム。豆アジの口の中に入らないとまず食えませんので、小さめのものを使います。豆アジのサイズになるとエサはほぼプランクトンなので、カラーもそれに合わせましょう。

もし、小さいワームがないなら、ワームの一部を切って使うとよいでしょう。ただし、切りすぎると今度は波動が弱くなりすぎて、アジに気付かれなくなってしまうので注意。アクションも変わるので、足元に落としてチェックしておきましょう。
豆アジワームで有名どころのワームといえばレインの「アジリンガー」やティクトの「メタボブリリアント」ですね。大体1.5in前後のサイズがよいでしょう。


釣り方のコツ
基本的にはジグ単のアジングと変わりません。ナイトゲームの常夜灯周りがおすすめで、水面直下からカウントを取り、レンジを探ります。豆アジは特に遊泳層がコロコロと変わるので見極めが必要です。
豆アジは泳ぎも吸い込みも普通サイズより小さくなるので、スローのアクションで攻めましょう。そして掛かったらアワセをコンパクトに。慌てるようにフッキングするとバレてしまいます。取り込むときも、口切れを防ぐために丁寧にファイトしましょう。
小さいけれど、やりごたえ抜群の豆アジング。ぜひ楽しんでください!
