ルアーは泳がせて使うものであるが、泳ぎ方だけで釣れるわけではない。カラー(コントラスト)も重要で、その中で反射素材を使用したアピール系が多い。
海中で泳ぐベイトを見てもわかるように、ときどき「ギラッ」とする。これもウロコが光に反射したわけであるが、「ときどき」というのが重要なのだ。
いつも光っていてはただの光で、注意を向けさせる要素にはなりにくい。たまに光ることに意味があるのだ。
アクションとの関係

ルアーはどのように光の反射を利用しているかというと、多面体やホログラムシールを利用して角度により光るようになっている。
これはルアーの動きにも関係しており、魚のようにクネクネ動くことにより「たまに」光るという演出ができている。
基本的に魚は下からルアーを見上げるシチュエーションが多くなるので、腹側のカラーと側面の光の反射で誘っているということになる。
光との関係

この反射を利用するには、少しでも光が必要となる。
夜間の釣行が多くなりがちなルアー釣りでは、明暗を利用した釣りがメインとなるが、このルアーの反射による誘い効果も考えてルアーを選択しよう。
ルアーによる反射の違い

ルアーの反射要素は誘い効果を得るためだが、確実に誘えるわけではない。夜間に真っ黒のルアーに実績が高い例もあり、状況によって変化する。
ルアーローテーションの一部として、光の反射を考えてチョイスしよう。
シマノのフラッシュブーストとは?

今回のテーマである反射をうまくルアーに組み込んだ仕組みがシマノのルアーの一部に搭載されているフラッシュブーストだ。
ボディ内部にスプリングで反射板を吊るし、ボディを透明(もしくは半透明)にすることで機能するシマノ独自の機構。
反射板をわざと固定しないことで、スプリングによるランダムなフラッシングにより、ウロコの光を再現している。
ステイ中でもフラッシング効果が続くため、効率的に魚を誘うことができる。プラグだけでなく、エギにも搭載されているルアーがあるのでチェックしてみよう。