管理釣り場とは、自然環境を残しながら快適な釣りができるように整備された施設の呼び名の総称でした。
最近では釣り堀なども含め、人が管理を行う釣り場という意味で管理釣り場(カンツリ)と呼ばれることが多いようです。レンタルタックルなどもあり手軽さが人気のスポットです。
管理釣り場の種類

護岸型
周りが護岸整備された池のような釣り場。足場が良く初心者でも釣りやすく利用しやすい。
流水型
渓流タイプで、川の上下を網などで囲った自然の釣り場を想定したスタイル。
釣り堀
護岸型の一種で、都市近郊に多いヘラブナやコイをメインにした釣り場が代表的です。
海洋釣り堀
海上にセットされたイケスで、マダイや青物などの大型魚を狙うスタイルが人気。
料金やシステム
全国共通ではなく、それぞれの施設ごとに設定されています。
代表的なルールとしては、1日券・半日券などの時間に関するもの。ルアー専用エリアなどの利用ルール。釣った魚を持ち帰るときの料金などがあります。
ルアーについてはキャッチ&リリースの決まりごと、バーブレス(ハリにカエシがない)フックの使用、ワームの使用禁止など魚の保護に関するルールがあるので、利用前に確認しておきましょう。

タックル
対象魚や釣り堀の決めたルールに合ったタックルを各自で揃えるほか、レンタルを用意している施設もあるので、利用する場合は事前に問い合わせをしてみましょう。
他にも、手袋やラインカッターなどの小物、魚を持ち帰るためのクーラーや氷、安全のためのフローティングベストなど、タックル以外にも気を向けておくと余裕を持って釣りを楽しむことができます。
管理釣り場の攻略法

エリアの中で魚が集まりやすい場所を探すことが基本です。偏光グラスを用意していると目視しやすくなります。
魚の集まりやすい条件としては、水の動きが他と違う場所や地形に変化(カケアガリや浮島、沈み岩など)、影になるところなどが目安です。
時間帯はプレッシャーの少ない午前中がおすすめです。可能であれば人の多い週末を避け、混雑した日曜から1日空けて魚が落ち着いた火曜から金曜の午前中までがよいでしょう。

また、放流場所が分かればその周りもよいです。放流直後は魚が口を使わないこともあるので、放流から1時間くらいまでは気を抜かないようにしましょう。
周りが釣れて自分だけが釣れないようなときは、まず、狙っているタナ(深さ)を確認しましょう。仕掛けやエサの付け方もチェックします。ハリスのヨレなどちょっとしたことが原因になることもあります。
仕掛けの振り込みは静かに、誘いは自然にが基本。オーバーなアクションや派手な音は魚を警戒させるだけです。アクションを入れるときは自然な動きを演出することを心がけておきましょう。
魚の警戒心を刺激しない

岸際を歩くときは足音を小さく。水辺で遊ぶのも厳禁です。1尾が警戒行動を取れば他の魚もつられるので、自分たちばかりか他の客の釣果にも影響することを忘れてはいけません。
特にトラウト系が対象の淡水管理釣り場は水辺に寄るときは姿勢を低くするなどの配慮で釣果を伸ばすことができます。

管理釣り場でのマナー
・ごみは持ち帰る。
・隣に入るとき、後ろを通るときは声を掛ける。
・リリースする魚の体にはなるべく手を触れない。
・荷物などを置いて必要以上のスペースを確保しない。
・キャストの方向に気を付け先行者の邪魔をしない。
・ワームやフックなど使用禁止アイテムの確認をしておく。
・移動のとき人の荷物やロッドに気を付ける。