メタルジグのフォールを12パターン別に水中で観察してみた!

メタルジグ
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撮影のやり方

ルアーの水中動画は、DVDやYouTubeで多く見ることができる。ルアーをタダ引きする場合は船の推進力を使ってルアーの動きを撮影可能。上下に移動するメタルジグの場合、カメラの前で動かすか、カメラと一緒に水中に落とすしかない。しかし、超小型カメラでないと水の抵抗を受けたり浮力がプラスされるため、きちんとアクションしなくなる。今回の撮影は、カメラを水中に沈めて固定し、その前でロッドを上下に振ってジグをアクションさせて撮影したものだ。より自然な動きを確認することができる手法である。

撮影で重視したのはフォール。ご存知のように、ジャーク時は強く速く引っ張られるからよほど特徴のあるジグでないと大きなアクションの差は出ない。逆に、テンションが抜けた瞬間やロングジャーク時のちょっとしたフォールアクションが重要となるケースが多いからだ。ジグは短い距離でも動きが出やすい60g以下を使った。少し大きめのシャクリを入れた後、ティップをそのままの位置に止めたままジグがフォールする様子を撮影した。

撮影機材

視野の広いアクションカム+防水ハウジングを使い4K動画で撮影し連続写真に加工したもの。トレブルフックが最初から付いているものは外しアシストフックとした。掲載した写真は動きの奇麗なものを選んだだけで、実際には同じ動き方を何度も繰り返すものより、毎回違った動きを行うことが多かったことを補足しておく。

パターン1

頭部側に比べわずかに尾側の方が厚みがある。このためバランスはセンターよりも少し後ろ。きっちりと角を作っているため、横の平面部で潮をダイレクトに受けることができる。

引き抵抗がしっかりしており、速めのジャークでも引きやすい。フォールは安定した水平姿勢でゆっくりめに落ちる。

パターン2

背中と腹部に鋭角を作り、側面の出っ張りを背側に寄せた4面構造。厚みは前後ともにそれほど違いはなく平均的になっている。横から見ると背中が出っ張り、腹部はなめらかなアールを描いている。

側面にしっかりと潮を受けながら、ヒラヒラと揺れゆっくりとフォールしていく。姿勢・安定性が良くアピール力も高め。

パターン3

全体的に均一な厚みで角がない形状。腹部のフックアイも特徴的。センターのラトル挿入部は左右非対称となっており、外すことでアクションの変化を付けることが可能。バランスはほぼ真ん中。

フォール速度はゆっくりで、上から見ると水平にフォールする感じ。アクションは控えめといたっところだった。

パターン4

ショートだが厚みがあるタイプ。腹部から尾部への流線ラインが潮の受け流しに影響する。背中側は丸みを帯びているが腹部はフラットに処理されている。バランスは見た目よりもセンター寄り。

フォールアクションは控えめ。逆にリトリーブ時のアクションが強い。

パターン5

魚に似せた流線形状。厚みはなく全体的に平均したフラット形状。バランスは若干頭部側だが、センターバランスといっていいほど見た目に反する。重量を増やさずサイズを大きくできる形状。

見た目よりもジグの重量を感じやすい。フォールは左右にヒラヒラと揺れながら比較的規則的に落ちていく。

パターン6

全体的に丸みを帯びた形状で一見センターバランス型に見えるが、上から見て左側の真中付近から後ろまでが少しフラットになっている。バランスはほぼセンターで、少し頭部寄りとなる。

写真では奇麗な動きにしか見えないが、実際はイレギュラーな動きをしてくれる、アクション豊かな左右非対称ルアー。

パターン7

パッと見は分からないほどの非対称形状。背側から見ると分かりやすいが、ジグ自体が湾曲している形状。厚みは全体的に均一で側面の中心から上下に平面を作っているいわゆる四面仕様。

くるくると回りながら、一気にテンションを抜くとスライドフォール、少しテンションを掛けると垂直フォールなど、ラインテンションで大きくアクションが変わる。

パターン8

背側から見て右側面を少し丸みのあるフラット形状にして、左側真中付近から尾部までを太くした特徴のある形状。バランスは尾部側が細くなっているためほぼセンター付近にきている。

細めのフォルムのため、意外と安定したアクションを行う。リトリーブ時もイレギュラーな動きはせず、一定した引き心地。

パターン9

目を基準にして背側に角のある山形を作り、腹側は角のない丸みを帯びた形状。側面にはフラット部を作り、5面体となっている。ショートで厚みのある形状は見た目以上に重量がある。

フォールの速度はゆっくりとしており、ヒラヒラと大きくアピールしながら落ちていく。軽量ながらずっしりとした引き重りがあり、動きを把握しやすい。

パターン11

オーソドックスな形状でリアバランスのジグ。ジグのセンター付近まではフラットになっており、そこから尾部までが厚い作りとなっている。バランスは丁度厚みが変わる付近になる。

リアからフォールし、ヒラヒラと派手めにアクションする。引きオモリがなくスムーズにシャクれるのも特徴。

パターン12

8面体のロングジグ。センターを境に前後に傾斜している。完全な左右・前後対象型で、安定したアクションが期待できる。この手の形状はダートやフォールアクションが特徴となる。

形状のシンプルさに反し、ダートやバックスライド、パラレルなど豊富なアクションをみせてくれる。小刻みに左右に揺れながらフォールする。

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