
釣り具店に行くとエギのコーナーにはカラフルなカラーがズラリと並んでいて、どれを選んでよいか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。多くのアングラーが使っている定番カラーがオレンジ、ピンク、ライムグリーンといったところで、よく分からないのでこの三つを買っていこう……。
ちょっと待って! それダメー‼︎
実はこの3色は同系統に含まれます。どうせ三つ買うのなら、さまざまな状況に対応できるように、一つは別系統のカラーを選びましょう。
アピール系とナチュラル系
エギングといわずルアー全般にいえることですが、カラーは大きく大別するとアピール系とナチュラル系に分類できます。

アピール系
いわゆるビビットなカラーで、先程のオレンジ、ライムグリーン、ピンクは全てアピール系に含まれます。このような目立つ色はターゲットの活性が高いときに有効です。活性が高いアオリイカは我先にとエサを捕食しています。それゆえそういったターゲットたちにいち早くエギの存在を気付かせることが重要になってくるのです。誘い方もより目立つように大きなジャークや速いシャクリを取り入れることが有効となってきます。またアピール系のカラーは光量が少ないときにも効果的です。曇りのときや、まづめ時などに出番が多くなってくるでしょう。
ナチュラル系
代表的な色はブルー、ブラウン、オリーブなどです。これらの色はエサをあまり活発的に捕食していない活性が低いときに有効となってきます。活性が低いときは目立つものに警戒心を抱く傾向にあります。また積極的にエサを追っていないので激しく動くものには興味が低く、なるべく弱っていて動きの少ない捕食しやすいエサを獲ろうとしています。そのような状況下ではなるべく自然界にあるものに近い色で、ステイを多用した小さくゆっくりめの誘いをかけるのが効果的な場合が多いです。
テープカラーって何?
エギのカラーを決定する要素の中で、重要になってくるのがボディカラーとベースカラーです。エギはメッシュのような布製のものでボディを覆っています。これに着色されているのがボディカラーで、エギ本体に施されているのがベースカラーとなります。もともと本体の着色には色の付いたテープを巻いていたので、そのような経由からベースカラーのことがテープカラー呼ばれています。つまり、テープカラー=ベースカラーというわけです。現在でもシート状のものを貼り付けているものもありますが、直接塗装されているものもあるようです。また、ケイムラボディ、クリアボディのように「ボディ」と呼ぶ場合もあります。

このベースカラーがエギ全体のカラーを作り出す上で重要な要素となってくるので、それぞれの特徴やどういった状況下で効果があるのか知っておきましょう。

金テープ
光を受けたときのフラッシング効果が高く、日中で絶大な効果を誇る定番カラー。オールラウンドに使えますが、潮が濁っているときなどには特に威力を発揮します。

ホロテープ
フラッシング効果が最も高く光を乱反射させる作用があり、日中の晴天時や海が澄んでいる状況下でターゲットにハイアピールします。

赤テープ
エギのシルエットをはっきり見せるのに適したカラー。夜間や深い場所を探るのに適しています。

紫テープ
シルエットを比較的はっきりとさせるカラー。オールラウンドに使えますが、潮が澄んでいるときに効果が高いです。

虹テープ(マーブルテープ)
あらゆる状況に対応できるオールラウンドカラー。どの色にするか迷ったときはこれを使うといいでしょう。また最初に使うパイロットルアー的な存在としても重宝します。

ピンクテープ
フラッシング効果を持ちながらもシルエットをはっきり見せるカラーとなっていて、金テープと赤テープを融合させたような特徴を持ちます。特にまづめ時に高い効果が期待できます。

クリアボディ
日中で潮が澄んでいるときやターゲットがスレたときなどに使うと思わぬ釣果が得られる場合があります。また夜間に常夜灯のある場所でも高い効果を発揮します。

ケイムラボディ
紫外線発光でターゲットにアピールするカラー。人の目には分かりませんが、日中は太陽光を浴びることにより海底でも発光してターゲットを誘います。夜は紫外線照射ライトを使って発光させると高いアピール効果があります。

夜光カラー
蓄光性なので、ライトの明かりを当てると白っぽく光を放ち、こちらは人の目でもはっきり認識できます。主に夜間での出番が多くなりますが、日中でも効果はあります。