
エサ盗りが多いなら
これから水温が高くなるにつれ、わずらわしいエサ盗りも増えてきます。特にアジ・サバという足(泳ぎ)の速い連中が入ってくるとお手上げです。こんなときは諦めてアジ・サバ狙いにチェンジしてはいかがでしょうか。水温が高い時期のサバは食味もイマイチですが、アジならフライなどでおいしく頂けます。小型のものは南蛮漬けもいいでしょう。
使用するのはジグヘッドリグ。ジグヘッドにワームをセットしたアジングの基本となるシンプルな仕掛けです。ジグヘッドの重量は通常は1〜1.5g程度が標準となりますが、潮流の速い沖磯では2〜3g程度が必要となる場合もあります。チョイスするワームは通常のストレートタイプでもよいですが、デイゲームが主体となる磯の釣りではダートタイプがベターでしょう。

もともとオキアミに着いているアジがターゲットとなるので、ワームの色はオキアミに似せたピンクなどがよいでしょう。小さなエビに似せたワームもあるので、そういったものを選ぶのも手です。
釣り方は簡単です。
キャストした後、カウントダウンしてからある程度沈めたら、タダ引するだけです。ダートタイプのワームを装着した場合はロッドをチョン、チョンとアオりながらラインを巻いていくとよいでしょう。
1〜3月ころであれば大型も狙えるので、やや重めのジグヘッドに3.5in以上のワームを付けて中層以下を探っていく、というのも効果的ですが、水温の高い季節は小型が主体となってきます。2inクラスの小さめのワームを軽めのジグヘッドと組み合わせて中層以上を狙った方が食わせる確率はグッとアップするでしょう。

本来ならライトなアジングタックルで狙うと引きが楽しめて面白いです。短めのロッドを選べば磯用のロッドケースに忍ばせられるものもあります。しかし、軽量なルアーを使うアジングなら磯竿でも釣りは成立します。
磯竿で狙う場合はフカセ釣りをしていた、そのままの仕掛けで問題ありません。ウキも付けたままです。ハリだけを0.5gのジグヘッドに交換してワームをセットします。ハリスにガン玉を打っている状態なら、エサ釣り用のハリにワームをチョン掛けしてもいいいいでしょう。また、ハリの直前にガン玉を打てばジグヘッドの代わりにもなります。
これはアジングで言うところのフロートリグという仕掛けにあたります。ウキの自重で遠投が可能となるので、ジグヘッドはなるべく軽いものを選んで吸い込ませやすくするというのが基本的な考え方です。

フカセ釣りと異なる点は、仕掛けを流すのではなく、引くことでワームをアクションさせるということです。
まずは通常の釣りのように仕掛けを流したり、送り込んだりしてからゆっくりと引いてくるとよいでしょう。
もし、食いが悪い場合はワームをオキアミに替えてみるのも手です。それでも食わない場合はマキエをすると効果的です。
しかし、そうなった場合はただのフカセ釣りとなってしまうのですが……。