魚の計測から記録申請まで! 正確な手順を解説

大半の釣り人は自分の釣った魚の大きさが気になることでしょう。大きければなおさらです。

魚の測り方にはいくつか種類があります。その種類を知っておかなければ、計測者によってサイズに誤差が生まれる可能性があります。正しい測り方を覚えてみましょう。

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魚の測り方の種類

魚の測り方

魚の長さを測る基準は以下の4種類です。

・尾ビレを開いた状態の全長
・尾ビレを閉じた状態の全長
・叉長(さちょうと読む。尾叉長ともいう)
・標準体長

では詳しく長さの測り方を解説していきましょう。

全長

メジャーでは測りきれない大きさ
ときには用意したメジャーでは測りきれないサイズが上がることも!?

魚の前端から尾の後端までの長さのこと。

多くの釣り人は、尾ビレを開いた状態で測っていることでしょう。基本的にはそれで問題ないのですが、この方法には一つ弱点があります。

それは、尾ビレの開き加減で若干サイズが変わってしまうこと。自然に開いた状態を保とうとしても、微妙な誤差が生まれてしまいます。

趣味の範囲ならそれでもよいのですが、厳格にサイズを測らなければならないときは、そうもいきません。そんなときのために、尾ビレを閉じた状態で測る方法があります。

叉長

全長だけでも、十分サイズを比較できますが、魚によっては、尾ビレが一部欠けている個体もいるでしょう。

そういった個体差をなくすために用いられるのが叉長です。

魚の口から、尾の窪んだ部分までを図る方法で、これならば、尾ビレが一部破れていても、より正確に測ることができます。

魚の大きさを測る
このチヌの場合、全長が50.5㎝。叉長が47.4㎝前後ということになります。

標準体長

さらに厳格に測らなければならない学問的分野では、標準体長が用いられます。

これは魚の上アゴの前端から、尾びれの付け根、下尾骨の後端までの長さを示したもの。これなら尾ビレがボロボロになっていたとしても、サイズが比べられるというわけです。

イカを測る方法

イカの測り方

イカの場合、見た目通り全長を測ることは難しいため、重さ以外の方法だと胴長を測ります。

胴長は胴の先端から、胴の下端までの長さのことで、ゲソ(脚)などは含みません。

ただ、一般的にはイカやタコなどの軟体動物は重さで比較されるケースが多いようです。

魚の全長を測ってみよう

実際に試してみると分かることですが、メジャーで魚のサイズを測るのは案外大変です。

動いて暴れますし、何より体高がある魚だと、0㎝の表記に前端を合わせることも、見る角度によっては誤差が生じてしまうため結構大変。

そういった誤差をなくしたいときは下の写真のように、メジャーに垂直の壁がある商品が発売されているので、利用するとよいでしょう。

シーバスの大きさを測る

気をつけたいのは間違った測り方。たまに魚を地面に置き、その上からメジャーを乗せて全長を測ろうとする人を見かけますが、魚のカーブに沿って測ってしまうので誤ったサイズが出てしまいます。

必ず、メジャーを平らな地面に置いて測りましょう。

大会で用いられる長さ

魚の大きさで競われる大会の場合は、全長か、重量で勝負します。

ただし、前述した理由から、叉長が用いられることもあります。このあたりは事前に測定方法がルールに定められているので、しっかりチェックしておきましょう。

仲間うちで大会を開く場合も、どういう方法で計測するのか、最初に話し合っておくほうが賢明でしょう。

記録を正式に残したい場合には、JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)に申請するとよいでしょう。細かな規定もありますので注意。まずはメジャーを添えた写真を用意しておきましょう。

なお、下の写真のように、魚の向きは左向き、腹は下になるように撮影しておくとよいでしょう。

シーバスを測る
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