エギング 乗っ込みアオリシーズンラストスパート!

一般的にいわれているエギングのベストシーズンは春と秋。多くのイカ(アオリイカ・ケンサキイカ・ヤリイカなど)は年魚と呼ばれ生まれてから約1年でその生涯を終えてしまうといいます。

夏前に生まれた子イカは熾烈な生存競争の中を生き抜いて成長していく。生まれたばかりのアオリイカは小さすぎて、まだエギは自分を捕食する外敵サイズです。

夏はエギに反応するサイズの個体があまり残っておらず、それゆえエギングではほぼオフシーズンとされています。そうなる前にラストスパートをかけましょう!

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アオリイカの一生とシーズンの傾向

アオリイカ

秋になると夏を生き抜いた子イカはかなり成長しています。もう、エギサイズの生物は自分が捕食する対象で、また、この頃は好奇心旺盛で、警戒心も少ないようです。

それゆえエギへの反応も良好。秋はエギングシーズンの一つとされていますが、このような理由から数釣りを楽しむことができます。型は小さいですが高活性でビギナーでも始めやすいシーズンです。

冬になると気温の下降に伴い、当然水温も低くなります。イカの活性が高くなる適正水温は15℃とされており、この時期は水温の変化が大きい岸際の浅場よりも水温が安定する深場へと移動します。

そのため陸っぱりのエギングではなかなかターゲットに出会うことができません。そういった理由から冬もまたエギングオフシーズンといわれています。

敷石

春になると成長したイカは産卵期を迎えます。アオリイカは水温が15〜16℃になると産卵を意識し始め、17〜19度になると産卵を開始するとされています。

地域や場所によってかなりの差はありますが、4〜5月あたりが産卵のピークとなり夏頃まで続くといわれています。

しかし、近年では地球規模の気温・水温の上昇と共に海の状況も大きく変化してきています。過去の事例が必ずしも当てはまらなくなってきているので参考の一つとしてください。

また、全ての個体が一斉に産卵を開始するわけではありません。早くから始めるものもいれば、なかなか産卵行動を取らないものもいます。シーズンにもある程度幅があることも認識しておきましょう。

アオリイカは海藻などに卵を産み付けます。そのため産卵期になると藻場の多いシャローへと差してきます。そして産卵できるくらいに成長したアオリイカは当然サイズも大きいです。

しかし数々の修羅場をくぐり抜けて成長した個体は警戒心も強くなっています。春は数が出ないが型がいいのはこのためです。

産卵期の特徴

アオリイカ

春のエギングシーズンはこの産卵期が大きく関わっているわけですが、産卵期(スポーニング)は大きく分けて次の三つの時期に分類されます。

これに関しては時期や程度に違いはあれど多くの魚が同じような状況となります。いや、魚といわず動物でも、もっといえば人間でも同じようなものです。

子孫を残す(卵や子供を産む)生物というのは同じような行動を取るということでしょう。

プリスポーン

産卵前の状態。ペアリングするためにシャローへ入ってきた個体は産卵に向けて体力を付けるために荒食いを始めます。この時期はエギにも反応はよく、比較的釣りやすい時期だといえます。

スポーニング

藻場

まさに産卵に差し掛かる時期。この時期の親イカは非常にナーバスになっており、また捕食行動もほとんどしていません。

ゆえにエギに対してもほとんど反応しないこのような個体を釣ることは困難で、釣るべきではないでしょう。間違っても海藻付近でじっとしているイカを引っ掛けて獲ろうなどということはやめましょう。

アフタースポーン

産卵直後は体力を使い切って活性は低くなります。以前メスは卵を産むと死ぬと考えられていましたが、現在では適水温であれば何度か産卵することが分かっています。

またオスも別のペアを探すこともあるといいます。再び産卵活動をするためには当然体力を付ける必要があります。活発に捕食活動を再開するということは想像に難くありません。

狙い方

エギ

春イカを狙う上で重要な要素の一つとなるが、大きめのエギを使うということ。前記しましたが春は成長した親イカがターゲットとなってきます。

当然、それに合わせてエギのサイズもアップしてきます。3.5号が標準ですが、状況によっては4号を使います。逆に秋は小型のイカがターゲットになるので、2.5号などの小さめのもをチョイスします。

地域差がありますがシーズン後半にあたる今は産卵後の個体が多い状態。それらは荒食い時期を通り越して活性が低い状況にあるといえます。

しかし全てのアオリイカが一斉に産卵行動をとるわけではありません。まだ産卵していない個体もいるし、次のペアリングに移行しているものもいます。数は少ないが大型を狙えるチャンスだともいえます。

プリスポーン、スポーン、アフタースポーンが入り混じっている、つまり活性の高いものと低いものが混在する状況だと考えられるので、誘い方も一辺倒というわけにはいきません。

狙い方としては、この時期はあまり激しいアクションを入れないのが基本となっているのでまずはファジーな誘いで攻めてみましょう。

トゥイッチ程度の小さなシャクリでテンションフォールやステイを多用してみるのもよいでしょう。これで何も反応がないようであれば、ハイアピールを織り交ぜるのも手です。

切れのあるジャークを入れてビシバシと大きくシャクって反応をみてみましょう。

エギのカラーローテーションもこまめに行うようにしたいです。どちらにしろ様子を伺いながら組み立てていく釣りとなるので辛抱強く丁寧に探っていくことが求められます。

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