冬場のコウイカ
アオリイカと並んで身近なのがコウイカやモンゴウイカ(カミナリイカ)などのコウイカ類。イカの甲(フネ)と呼ぶものが体内にあるのが名前の由来。その多くが大量のスミを吐くことから釣った後はスミでまっ黒にならないように気をつけましょう。
コウイカのシーズンは短く限定されるものの冬でも狙え、良型の個体が狙えるチャンス。群れで行動するイカなので、1杯ヒットしたら続けざまに釣果を得られる可能性が高いです。
基本的に海底が砂地の場所で、砂の中に身を潜めて獲物が通りかかるのを待ち伏せしています。そのため狙い方はボトム付近を重点的に探るのがセオリーです。

中層以浅でアタってくることはほとんどないため、キャスト後、しっかりエギをフォールさせて着底させ、その後4mほどエギをズル引き、たまにシャクリを入れます。そして再度底まで沈める。この一連の動作を足元まで繰り返すのです。
根掛かりが多発する場所や底が取りにくい状況なら、タックルに一手間加えましょう。リーダーに枝スとナス型オモリを付け、ダウンショットリグを組むと、しっかりボトムまで着底させられるし、テンションを掛けた状態でズル引きすればボトム付近をくまなく探れます。

枝スに付けられたエギもナチュラルに動き、何よりオモリが引っ掛かってもエギそのもののロストが少なくなることがメリット。実はこのリグを組んでいると、アオリイカが近くにいるときはヒットする可能性もあります。
もしエギで乗らないときは、ダウンショットリグの仕掛けにエギではなくスッテを付ける方法もあります。枝スを二つほど付け、ボトム付近を引いてくるだけ。スッテがゆらゆらと動くため、エギにはないアクションでコウイカの食い気を誘いましょう。
真冬のコウイカタックル

ロッド、リールは基本のエギングタックルでOK。ラインはPEライン0.6〜0.8号あたりがおすすめ。リーダーはフロロカーボンの8lb前後を選択。
エギはコウイカのサイズも考慮して1.5〜2.5号。ダウンショットリグで狙うならナス型オモリは3〜6号を使用しましょう。
そして、このタックルはアオリイカも同時に狙えます。