船の釣りにおいて重要な役割を担うのになかなか注目されないアイテム。それは靴です。
一部の例外はありますが、船上の釣りは立って行うものが多く、踏ん張りが効く靴でないとやりづらくなってしまいます。
特にルアーフィッシングは座ったままだとアクションが難しくなったり、キャストができないため重要度がさらに増します。
船釣りに適した靴

船釣りに適した靴の条件は動きやすさ、濡れても良いもの、そしてグリップ力です。
甲板は海水で濡れていますし、魚のヌメリが残っていることもあり滑りやすく、常に揺れています。グリップが効かないと、転倒しやすくなり、最悪落水します。
グリップ力はソール(靴底)が肝心。靴のソールにはいくつか種類がありますが、その中で、船釣りに使えるものはデッキソールとラジアルソールという、ラバーでできた靴底です。
そのうち、デッキソールは船の上で動くことを専用に設計されたもので、滑りづらくおすすめです。

デッキソールもラジアルソールも、一般的なスニーカーでよく使われる靴底のため、専用の靴ではないものを履いてオフショアを楽しむアングラーは存在します。
それが必ずしも悪いというわけではありませんが、デザイン面を優先して靴底を作るケースもありますので、釣具メーカーが出しているデッキシューズの方が安心できます。
防水性、透湿性も重要です。常に波がかかる可能性がありますし、防水性だけだと靴の中が蒸れてしまうからです。
靴の蒸れは夏場はもちろん、冬でも足元を冷やす可能性があるので、やはり透湿性の高い靴を選びましょう。また、できる限り肌が露出されないものを選ぶと、魚のヒレやハリから怪我を守ることができます。
船釣りに適さない靴

前述した通り、船釣りをする上で靴底は大事です。それなら滑らないソールなら何でもよいのかといえばNOです。
特に磯靴で用いられるスパイクソールは、船上を傷つける可能性があり、釣りを楽しむどころか、乗船を断られる可能性が高いです(磯への渡船は除く)。
フェルトソール渓流や苔の多い岩場で滑りにくくするためのものなので、船にはあまり適していません。
ブーツ類も足首を動かしにくくなるため避けた方が無難です。ただし漁師が使うような船専用の長靴、あるいは長靴タイプのデッキシューズは除きます。

暑い夏場だとビーチサンダルで釣りをする人をたまに見かけますが、これもNG。肌の露出が多いので、怪我の原因になります。
どうしても、サンダルタイプを履きたいという人は、せめて釣具メーカーから発売されているデッキソールタイプのサンダルを着用しましょう。
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