毎度驚かされるダイソールアー。もう何が来ても驚かないぞと待ち構えていたものの、まさかの重心移動システム搭載の高機能シンキングミノーの登場には脱帽です。
200円という破格の値段で展開されたミノーシリーズですが、問題点も話題になっていたので、その真偽についても着目してみましょう。

ポイント① 重心移動システム

このルアー最大の特徴は、やはり200円という破格の値段ながら重心移動システムを搭載した高機能モデルという点。
キャスト時に中に入っているボール型ウエイトが後方に移動することにより、重心が後ろになり飛行姿勢を安定させるというもの。
すでにセリアが重心移動システム搭載のミノーを展開していたため、ヒャッキン釣り具業界初とはいかなかったものの、コスパはやはり健在です。

ポイント② 反射板内蔵でフラッシング効果バツグン

ボディはクリアカラーですが、内部に反射板を内蔵しており、ウロコのようにリアルな反射光を再現してくれます。
全体的なカラーはレッドヘッドのような見た目。反射光を生かしたアピール力でフィッシュイーターを魅了しそうです。
反射板というと、シマノのフラッシュブーストを思い出しますが、どちらかというとラパラのX-RAPのようなシステムです。

ポイント③ リアフックにフェザーを搭載
リアフックにはフェザーがついています。
フェザーフックにはルアーのシルエットを大きくしてボリュームアップを図るためとアピール力増加、アクション時の動きをある程度調整する効果があります。
ルアーをしっかり動かしたいときは、通常のトレブルフックに変更する手もあります。
問題点 個体差は激しそう

結論からいうと「釣れないことはないが安定しない」といったところ。この価格帯なだけに個体差は仕方ないものの、不自然な動きになっていることがあります。
具体的にいうと、ルアーを泳がせている途中でたまに振動がなくなり、バランスを崩しているような感覚です。
ランダムな動きという意味では使えないことはないのですが、おおよそ噂されていた問題点はこの部分のようです。

検証を続けてわかったことがありますが、どうやら重心移動システムの精度に問題がありそうです。
重心移動の方法は前後にボールが稼働するだけなので、たまにボールが動かない個体が見受けられます。
それらのことを念頭に置き、購入する前にパッケージ外からウエイトがしっかり動くルアーをチェックし、選んだ個体で試したところ、何ら問題なく自然に動いてくれました。
無論、全商品を検品したわけではないので絶対とはいい切れませんが、いずれにせよ、個体差のバラツキは大きそうです。
ただ、それを踏まえたとしても200円はとんでもなく安い。キャストにまだ不慣れなアングラーもこの価格ならルアーのロストを怖がることなく使えるでしょう。


サイズ:約10㎝
重量:約16g
カラー:ブラックバックブリーディングシャッド