エギングブームが白熱している絶好シーズン中、誰しもが気になっていたダイソー釣具のエギ「エギスパート」。たった100円(税抜)で購入できてしまう破格のお値段。メジャーなメーカーのエギが一本1000円前後なので約10分の1です。そんなに安くて本当に釣れるのか? と疑問になった人は多いでしょう。
ダイソーエギは「エギスパート」という名前で、10年近くリメイクを繰り返しながら販売され続けています。今回はそんなダイソーのエギに注目です。

本当に釣れるのか?

カラーは無難な「オレンジ・ゴールド」「ブラック・シルバー」「パープル・パープル」の3種類。号数は2.5~3.5号があります。秋のエギングシーズンなら使いやすいラインアップといえるでしょう。
ところで、その造りはどうでしょう? 詳しく見てみると、やはり100円ならではの問題点が散見されます。
造りの問題点とは
アイ

初期曲がりがあるのがアイ。超安価なので仕方ない部分ではあるのですが、ここはアクションに大きく影響する箇所なので、プライヤーなどでやさしく戻しておく必要があります。さらに布を貼るときの接着剤がアイに付いているものも多いので、購入後は必ず確認して、除去しておきましょう。
布

複数のレビューでこの点が多く指摘されていましたが、やはり造りの荒さが目立ちます。布が剥げやすいという声もよく耳にしますし、実際小さなほつれが確認できました。
カンナ

触っていて一番気になったのがここで、ハリの鋭さに個体差があります。ひどいものは肉眼でも先が丸いと分かるものも……。しかし、ちゃんと刺さるものは刺さるので当たりはずれがある程度に考えてよさそうです。
重量の精度


2.5号/標記の重量:約12g 実際の重量11.4g
3号/標記の重量:約15g 実際の重量13.7g
重量についてもやはり有名メーカー品と比べるとバラツキが激しいですね。ある程度は許容しておく必要がありそうです。

初心者でも使えるの?
初心者の一番の利点はやはりロストしても100円という激安価格なので安心さ。エギはどうしても根掛かりリスクが高確率で発生してしまうので、その意味では初心者におすすめで懐にも優しいでしょう。
ただ個体差が激しいのがネック。アイをセンターに戻し、ハリをチェックするなどの調整ができるならパイロットエギとしてガンガン使えます。
番外編 スナップなども豊富

ダイソーのもう一つのありがたさは、小物類も充実しているところ。スナップやエギ用のカンナカバーなどが100円なのです。
写真のワンタッチスナップは、耐荷重が8㎏もありますので安心。他の釣りでも使えそうです。通常のスナップと違って一旦外すのではなく、そのままセットできます。エギの場合はアイを横向きにして入れると挿入しやすいです。
素材や製作工程で予算をかけられないことから、こだわりの部分も少なく問題点もありますが、「ちょっと試しにエギングを」という感覚で買っても損はないと思います。ぜひ、エギングの好シーズンに試してみてはいかがでしょうか?