春と秋に訪れるエギング好シーズンにおいて、後者は入門者でも簡単に釣れてしまう絶好のシーズン。それはズバリ、エギを本物のエサと間違えるほど食欲旺盛な季節の到来となるからです。
それでも仕掛ける基本は大切。ここでは秋アオリの狙い方をレクチャーしてみますので最初の一杯を目指して頑張りましょう。
秋のエギングシーズンとは

秋のアオリイカは、4~6月頃に産卵して生まれた個体が、エギに反応を始める時期。地域差、個体差はありますが、おおよそ晩夏から初秋がシーズンスタート。若い新子たちは、警戒心が低く、さまざまなものに興味をしめすためルアーへの反応も良く、比較的簡単に釣果を得られます。
このシーズンは12月ごろまで続きます。水温が15度以下になるとアオリイカは水温が安定する深場へと潜ってしまい、陸っぱりではアオリイカを狙いにくくなります。
エギングタックル
ロッドは8ft前後のエギング専用ロッドをセレクトしましょう。秋アオリを専門に狙うなら、小さめのエギを使うことが多いので、比較的軽めのエギを扱えるモデルがよいでしょう。リールは2000~2500番。ラインはPE0.6~0.8号がおすすめです。リーダーは1.5~2.5号からチョイス。エギは2.5号からアオリイカのサイズに合わせて3.5号までを準備します。
初秋のなら、まだアオリイカのサイズが小さいので2.5号で大丈夫ですが、冬に向かうにつれサイズも大きくなります。反応にあわせてエギのサイズ、カラーを変更していく必要があります。結び変える手間を省くために、スナップを使うと便利です。
狙う時間帯
アオリイカがエサを求めて活発化する時間は、潮が流れているときや朝、夕のまづめ時です。
潮の干満は潮汐表を見れば確認できます。細かなエリアごとのタイドグラフを調べることができるサイトやアプリがありますので、参考にして狙うべき時間を把握しておきましょう。
潮が動く時間帯は、干潮、満潮の前後1時間を除く時間です。これに朝、夕まづめの時間帯に重なれば、さらに期待値は高まります。
アオリイカは夜間でも活発です。しかも警戒心が薄れ、食い気もとてもよく、ナイトゲームを楽しむエギンガーも多いものです。しかし、夜間は視認性がとても悪くラインも見にくくなってしますため、エギの着底やアタリをラインで取ることが難しくなってしまいます。
これからエギングを始める方は、練習という意味でも日中や、朝、夕のまづめ時がおすすめです。慣れてきたらナイトゲームも楽しんでみましょう。

秋アオリはラン&ガン
春は産卵モードに入っており、藻場やブレイクなど、ある程度釣れるポイントを絞ることができるのですが、秋の場合はヒットパターンがたくさんあります。
秋アオリは活発に行動するため、一つのポイントに絞らず、ある程度探ったら移動する「ラン&ガン」が基本の釣りとなります。ただ闇雲にエギを投げても釣果が上がるわけではないので、狙い目のポイントを覚えて、精度を高める必要があるのです。
狙い目のポイント

アオリイカは外的から身を隠せるようにストラクチャー周りにいることが多いです。その中でも見逃してはならないのが藻場。春に生まれた子供は、自分の生まれた藻場に隠れている可能性がありますので、藻が密集している近くにエギを通してみましょう。
ゴロタやシモリなどの障害物は必ずチェック。特に大型青物が入ってこれないシャローエリアなら隠れている可能性が上昇します。遊泳力がまだ低い個体が暮らしやすい湾内に潜むことがあるので、こちらも狙ってみましょう。案外足元に隠れているかもしれませんよ。
また秋は見えているアオリイカを釣るサイトフィッシングも楽しめる時季です。そのため偏光レンズは重宝します。

エギングアクション

エギングにおいて基本となる操作はシャクってはフォールさせるという釣り方。
キャストをしたらロッドを下方45度くらいに構えてエギを着底させ、ラインのたるみを取ります。そして2〜3回ロッドを大きく頭上まで振り上げます。ロッドをシャクるとエギが手前に泳ぐので、ラインスラックが生まれます。それをリールで巻き取りながら、またロッドを下にして構え、エギを着底させる。基本はこの流れです。
ロッドを煽るときの力加減や、回数、ティップの角度などでアクションが変わります。ロッドをシャクる回数は2回が定番です。イカが抱きつくタイミングはフォール中が多いので、いつでもアワせられるように構えておきましょう。
フォールについて
フォールの種類についても説明しましょう。フォールにはカーブフォール、フリーフォールの二種類が使われます。やり方は簡単。ベイルを起こしてフリーにするとフリーフォール。こうするとエギは、ほぼ垂直に落ちていきます。実際には潮流などの影響を受けますが、真っすぐ落としたいときはフリーフォールと覚えて大丈夫でしょう
糸フケを取ってテンションをかけたままフォールさせるとカーブフォールになります。カーブフォールは糸を張った状態で落ちていくので、釣り人を中心として弧を描くように落ちていきます。フリーフォールよりゆっくりと落ちていくのが特徴です。
アクション中は基本的にカーブフォールですが、フリーフォールは、キャスト直後にエギを着底するときや、アクションのバリエーションとして混ぜて使うと良いでしょう。うまく使いこなして爆釣を狙いましょう!