夏から初秋、堤防で釣れるアジは「豆」と頭につくほど小さいが、晩秋になると15〜20㎝台まで成長する。
それ以上大きくなると沖に出てしまい、離島の夜釣りや船サビキ釣りがメインとなり、産卵期が絡む春まで待つことになる。
しかし、遠征や船での釣行をせずとも、近くで狙えるのが近くの離島や沖堤防だ。
数もサイズも狙える 身近な離島&沖堤防


手っ取り早く数とサイズを狙うならフェリーや瀬渡し船などで行ける近くの離島や沖堤防だ。
デカアジの量は遠征が必要な離島や船ほどではないが、数もサイズも地続きの陸地よりは期待できる。
しかし、日中軽く釣りをして満足して帰るのは面白くない。できればフェリーは最終便まで粘りたい。
理由は日が暮れてまづめ時に入るとさらに大きなアジが回遊してくるからだ。日暮れ前が最終便の場合は、一泊の小旅行を計画するのもわるくないだろう。
暗くなればさらに釣果が上がる

釣り人で賑わう離島ほど昼夜の釣果の違いが大きい。夜釣れるアジは数も多い。
活性が高い日はマキエなどせずとも入れ食いになることも多く、サイズは20〜30㎝超えまで狙える。
日中の早い時間だと初秋だとサイズが小さいため、3ケタでもクーラーは満タンにならないが、夜釣りではすぐに満タンになってしまう。
もちろんアジングで楽しむことも可能だ。ただし、ラン&ガンできる範囲が狭いため、ないときはテクニックを要求される。
食いが偏ることもあるので、ワームやフックの種類は多めに持って行こう。

エサ釣りの場合はフカセ釣りがおすすめだ。サビキ釣りだと重いし、仕掛けが絡まってしまいかえって手返しが悪くなる。
フカセだとそんなことはないので、良い釣果となりやすい。
ルアー釣りの場合は潮の流れの速さを考慮しておかなくてはならない。ジグ単なら1〜5gあたりを揃えて起きたい。
さらに、キャロライナリグも用意しておくとよいだろう。
潮の流れが速いことを利用して、ワームに付けるフックをフックのみのタイプか軽いものにし、底に落としたままにするとワームが潮に流されて底で漂う。
離島や沖堤防のような場所ではよく使われる戦法だ。
足元が高い堤防には注意

また、離島の堤防は海面から高いことも多い。
アジは口横の膜が薄く破れやすい。ということは、重量のある大型だと抜き上げているときにバレる確率が上がってしまうのだ。
不意な大物を捕えるためにはタモが必須といえるだろう。
さらに海面から高いということは風があるとラインが大きく取られてしまう。
フカセ釣りの場合はどっしりとした仕掛けが組める1号クラスのウキが使いやすい。ルアーでも同様で、5g以上のシンカーでないと沈まないこともあるので準備しておこう。
おまけ 初秋でも狙えるかも? デカメバル

離島の夜釣りを楽しむのならメバルも狙いたいところ。陸続きの堤防と違い、こちらもひとまわりデカい。早いところだと9月から釣れ始める。
ウキ釣りならツケエにモエビやムシエサを用意しておきたい。
メバリングなら普段通りのタックルで良いが風を考慮して5g以上のジグヘッドも用意しておこう。
離島では常夜灯が少なく、暗い堤防が多いため、仕掛けに発光体が付けられるアイテムがあるとよいだろう。