アジングで大活躍! エステルラインの特徴と使い所

その感度と比重から注目されているエステルライン。元々渓流では使われていましたが、ソルトシーンでは主にアジングで大きな活躍を見せています。

しかし、同時にデメリットも確実に存在しており、使いどころを選ぶラインでもあります。そんなエステルラインのメリット、デメリットをご紹介します。

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アジングでエステルラインを使う利点

アジングエステルライン

エステルラインはその名の通り、服やペットボトルなどによく使われるポリエステルを原料としています。

最大の利点は伸びないこと。これにより、感度が非常に高く、繊細な釣りに有利になります。

また、ナイロン、フロロではラインアップされていない極細のラインを選ぶことができ、軽量リグを使う釣りに注目されています。

そして比重が水に対して1.4と大きく、沈みやすく、風に流されにくい。この特徴から軽量ジグヘッドを使うアジングでは愛用者が増えている背景があります。

アジング比重の違い

豆アジングにも最適

夏シーズンに盛り上がりを見せる、豆アジング。非常に繊細なアタリを感知しやすく比重が高いエステルはおすすめです。

豆アジに多い「ムニュ」というショートバイトを感知することもできるので、ジグヘッド選びも楽に行なえます。

アジングにおけるエステルラインの弱点

「エステル=弱い」というのは少し語弊がある認識。これはPEと比べた場合の話で、ナイロン、フロロと比べても、そこまで強度が低い素材ではありません。

しかし伸びないため、粘りがないことも事実で、急激な衝撃には弱いという弱点があり、ここがエステルラインが切れやすいといわれる由縁です。

そのためショックリーダーが必要不可欠となります。

エステルラインは張りが強い糸でもあるため、ライントラブル、特にバックラッシュが発生しやすくなります。

バックラッシュした後、うまく結び目を作らないように解かなければ、細糸に大きなダメージを残す結果となるため、大量にラインを切断しなければならないという状況に陥ることもあります。

アジング用エステルラインの使い所

アジング
暗闇の中でもはっきりとアタリが分かる感度はアジングでは重要です。

エステルラインの場合、主にジグ単主体のアジングで使われることが多いです。その理由は以下の通り。

・伸びが少なくアタリがはっきりと出る
・PEほどの強度が必要なシーンが少ない
・比重が大きい

感度については言わずもがな。繊細なアタリを逃さないためにも、より伸びなくて感度のよさを求めるのは必然です。強度についてもほぼ説明不要でしょう。

PEと大きな差になるポイントは、やはり「比重」です。PEは比重が低く風や潮に弱い欠点があります。

ある程度リグに重さがあるならば、それほどの差はないため、同じライトゲームのメバリングではPEを選ぶアングラーが多いです。

しかし近年のアジングでは、メバリングよりさらに軽量なジグヘッドが多く使われるため、より細く比重の大きいラインが求められているわけです。

またメバルより反転食いが少ないアジをフッキングさせるには、ラインスラッグをできる限り少なくする必要があります。そういう意味でも高比重ラインは役に立ちます。

PEラインが選ばれるパターンもある

アジングPEライン
どうしても比重の小さいPEには弱点が生まれるが、決して使えないラインではありません。最近ではPF(ポリエチレンフュージョン)ラインという新しい概念のラインも登場し、技術の進化にも目が離せません。

ただ、フロート、キャロライナリグなどを使う場合、3gなどのある程度重さのあるジグヘッドを使う場合はアジングでもPEがおすすめです。

またジグ単でもアジのアベレージサイズが大きい場合などライン強度を求められるケースがあり、まったくPEが使われなくなったというわけではありません。

要はラインの特性を理解した上で使い分けが大事ということです。

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アジング フロロVSエステル

アジングフロロライン
エステルより比重が大きく、結束強度が高いのでリーダー入らずのフロロカーボン。アジング入門には最適なラインと言えます。

比重が大きいラインがいいならフロロの方がよいのでは? という声も聞こえてきそうなので、解説します。

結論からいえば、別に悪い選択ではありません。

フロロカーボンなら比重は1.78でエステルより高く、元々結束強度は強いので、リーダーも結ぶ必要がありません。弱点になりがちなライントラブルもフロロとエステルならそこまで違いはありません(むしろ細糸が使われがちなエステルの方がトラブルが多くなるケースが多いです)。

アジング フロロの弱点

しかし、エステルと比べれば伸びるため、感度は鈍くなります。

また沈みすぎるというのも難点で、ラインが沈むということは、上の図の用にラインが水中で弛むような形となり、やや操作感が重たくなります。

ラインが沈む分、ワームの沈下速度が早くなってしまうことも難点です。

ただ、初心者の場合、デメリットよりも「リーダーを結ばなくてもよい」というメリットの方が勝ちます。

このことからアジングでは「フロロは入門者向け」で、ある程度慣れてきたらエステル、PEを使い分ける人が多いようです。

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余談 アジングにナイロンは使えるのか?

アジング ナイロンライン
アジング専用のナイロンラインもないわけではありません。

独自で調査をしたところ、アジングにナイロンを選ぶ人は少数で、エステル、PE、フロロの順番で選ばれていることがわかりました。

ただ、同時にナイロンにもメリットがあり、全く使えないというわけでもありません。

伸びがあり、アタリがぼやけるというデメリットもありますが、ライントラブルが少ないことも大きな利点です。

アジング
ラインのメリットとデメリットを把握して的確にアジを狙おう。

しかし、現在のアジングシーンにおいては「アタリを拾って掛ける」ことが主流になっており、乗せの釣りになりやすいナイロンでは使いづらい難点もあります。

どちらにせよ、入門者向けとなるナイロンとフロロ。アジングらしい「掛けて釣る楽しさ」を味わいたいならフロロがおすすめですが、ナイロンから始めるのも悪い選択肢というわけではありません。

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