アジング リグの使いこなし術

アジングには「ジグヘッドリグ」、「スプリットショットリグ」、「キャロライナリグ」、「フロートリグ」の主に4種類のリグがあります。ただ、ジグヘッドリグ以外は「遠投するためのリグ」との認識も少なくありません。そこでこの4大リグの使い方を記してみました。

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ジグヘッドリグ

アジングの基本中の基本。ジグ単とも呼ばれるもので、近距離戦に強いリグです。

その利点は、なんといっても感度。他に余計なパーツを排除している分、ジグ単の感度は抜群です。基本的にアジングはジグ単で届く距離であれば、ジグ単一択と考えておいて大丈夫です。

ジグ単を使いこなす場合は、ラインにも気を配りたいですね。おすすめは、フロロカーボンかエステルラインです。感度ももちろん理由の一つなのですが、どちらかというと問題はラインの比重にあります。

アジングではPEラインを愛用する人も多いです。ですがやはりエステル、フロロに比べると比重が小さいです。ジグ単の釣りでは0.3gなどの非常に軽量なジグヘッドも使うので、沈み方にも影響が出てしまいます。ジグヘッドにある程度の重さがある場合は、そこまで影響はないのですが、ジグ単メインのタックルの場合はエステルかフロロの方がおすすめです。

逆に、他のリグやプラッギングの場合、PEは不意の大物にも負けない強さがあるので使いやすいです。

ジグ単を使いこなすなら、アクション方法にもバリエーションが欲しいですね。タダ巻きやリフト&フォールにもバリエーションを持たせ、リトリーブスピードや食わせの間、シャクリの強さや回数。変化を付けただけで反応がまったく違うこともあります。

遠投リグ共通の内容

「スプリットリグ」、「キャロライナリグ」、「フロートリグ」すべてに言えることですが、アクションやフッキングはジグヘッドより大きくする必要があります。特にキャロとスプリットリグは、その構造上、ラインが仕掛けを起点として折れ曲がった状態になり、ジグ単と同じ感覚で動かしていると、アクションが想定よりも弱くなったり、フッキングできなかったりします。フロートについても水の抵抗が上がるわけですから、その分を考慮しながら動かさなければいけません。

共通するよいところは、ジグヘッドを軽くすることにより、アジがワームを吸い込みやすくできることです。確かにジグ単よりはアタリが取りづらい難点はありますが、口の奥にジグヘッドが入っていくので、ハリ掛かりは抜群に良いです。

ラインは軽くて飛距離の出しやすいPEがおすすめです。

スプリットリグ

ジグヘッドでは届かない中距離を攻めるならスプリットリグがおすすめ。この後紹介するキャロライナリグとの大きな違いは、基本的にスプリットリグの方が軽いこと。そして、シンカーが固定されていることです。ジグヘッドまでの距離は最初のうちは30~40㎝がおすすめ。このくらいがアクションをつけやすく、ナチュラルな動きを演出できます。

それより長くすることも短くすることも悪い戦術ではないのですが、あまり短いとスプリットリグの利点を生かしづらく、長すぎると今度はワームにアクションが付けづらくなるので、せめて15~80㎝くらいの範囲で調整しましょう。

ジグ単の重さを極端に軽くしたりノーシンカーにすることで、潮に漂わせる方法もあります。低水温期や産卵後などのアジの食いが渋い季節などによいでしょう。

キャロライナリグ

とにかく遠投したいなら重さのあるキャロライナリグがおすすめです。

重たい=沈みが早いのかといえばそんなこともなく、沈みにくい素材などを使うことにより、むしろスプリットリグより軽く沈ませることができます。遊動するシンカーを使うので、ジグヘッドに当たらないようにスイベルを結びます。スイベルとジグヘッドの長さは30~80㎝の間。短いとアクションをつけやすく、長くすると自然な動きを作りやすいです。長すぎ、短かすぎはもちろんNGです。

普通のリフト&フォールはもちろん、沈ませるときにロッドのテンションを抜いてフリーフォールさせることで、バックスライドさせる変化を付けることもできます。

スプリットリグと同じように底で漂わせるのもありです。さまざまなキャロライナリグが発売されており、製品によって沈下速度が違うので、フォールスピードを調整しやすいのも大きなメリットです。

フロートリグ

遠投させつつ表層から中層を狙いたいならフロートリグです。特に根掛かりの多い磯や藻場、浅い場所が続くサーフで大活躍します。フロートリグは主に「固定式」、「中通しウキタイプ」、「三点式」があります。

固定式

ウキをリーダーの途中で挟み込んで固定するタイプ。ジグ単から結び直しなしでで付けられるものが多く、チャンスのときにすぐ付けて、投げられるのが最大の利点です。

中通しウキタイプ

リーダーを結んだら、「フロート」、「シモリ玉(もしくはウキ止めゴム)」「スイベル」の順番に結び、スイベルの後は、フロート仕掛けを結んだ時のリーダーより細いリーダーを取り付け、ジグヘッドに結びます。こうすると、万が一根掛かりしたとき、最悪引っ張って切ることになっても、細いリーダーが先に切れてフロートなどの道具は回収することができるからです。ウキが遊動式なので、ある程度の水深を探れるのが利点です。

三点式(Fシステム)

リーダーを結んだあと本来切る余り端をフロートに結ぶ方法です。他のフロートと違い、ロッドからジグヘッドまでは一直線になっており、アタリが取りやすいのが利点です。操作性も良く、とても扱いやすいリグです。

使いこなしのまとめ

基本的にアジングはジグ単から考えることが基本です。これはどんなリグを使う場合も変わりません。近距離で釣れるならそれに越したことはありませんから。ですが、遠方にヨレができていたり、サーフなどの遠投が絶対に必要な場所などではやはり遠投しやすいリグが必要です。結び直しの手間はあるのですが、ぜひ積極的に狙ってみましょう。

そして、遠投リグの使い分けは、「表層を狙いたい」ときはフロート、「中層、ボトムを狙いたい」ときはスプリットリグ、結び直しの手間はかかりますが「スプリットリグより遠投したい」ならキャロライナリグがおすすめです。状況に合わせてさまざまなリグを使いこなしてみましょう。

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