違いを知って使い分けよう! タイラバヘッドの形状別アクション

もともとタイラバのヘッドは、単なるシンカーとしての役割をしていて、ターゲットを誘うための要となるのはネクタイとスカートでした。しかしヘッドもシンカーとして進化していきます。具体的には安定したフォールやスイムを実現するために、その形状やラインを通すホールの位置などが変更されていき、現在の主流となっている円柱型のヘッドが生まれることとなります。

そこから今度は後方の水流を操作してスカートの動きを変化させるものや、ヘッド自体がスイムアクションを実現するものなどが登場します。もはやタイラバヘッドは単なるシンカーではなく、それ自体がルアーとしての機能を担うものへと進化しているのです。現在ラインアップされているタイラバヘッドは、大きく分けてアクション控えめ、アクション大きめ、フォールスピード重視の三つに分類することができます。

アクション控えめ

アクション控えめのヘッド

突起やエッジ、面など形状があるものは水流を受けたとき水の抵抗となったり、水流を変化させたりします。これがルアーのアクションの原動力となるのですが、逆に形状の変化が少ないものは動きが少なくなります。そしてそういった変化が最も少ない形状というのは球です。

球に近い形をしたものは、水流を受けても流れを乱すものがないので余分な動きが抑えられます。つまりアクション控えめとなるのです。

エッジ形状による水流の違い。

球型のメリットとしては水流を乱しにくいため、イレギュラーな動きが少なくフォールが安定しているということが挙げられます。またスイム時もネクタイなどの動きが乱れにくく、極めてナチュラルな動きを演出できます。アクション控えめのヘッドはナチュラルな波動でアピールできるのが特徴です。

ヘッド形状によるフォールの違い。

球形に改良を加えたものが、現在主流となっている円柱型(タイコ型)だといえます。球形を少し潰して水切りを良くすることで、フォールスピードが速くなったり、スイムが安定しやすくなるのです。だた円柱型はその厚みやフラット面のエッジの有無などによって性質は大幅に変わってきます。厚めでフラット面が緩やかなラウンドで繋がっているものがアクション抑えめ部類に含まれます。

アクション大きめ

アクション大きめのヘッド。

スイムアクションするタイプ

アクションが大きめのものには、ヘッド自身がルアーのようにスイムアクションするタイプと後方の水流を乱すことによって、ネクタイの動きに変化を与えるタイプがあります。

自身がスイムアクションするタイプは、お尻を左右に揺らしながら泳ぐものや、スラロームするようにS字を描くものなどがあります。これらのヘッドの特徴は前後(ラインを入れる方と出す方)で厚みや形状が異なることです。このようなヘッドは前後を逆にすることによって違うアクションでスイムするようになります。

一般的に後ろが大きくなる場合は、ゆっくりとお尻を振ったりスラロームしやすくなります。また、前が大きい場合は小刻みにお尻を振るようなアクションが得られるようになります。

両端を切り落としたタイプ

球の両端をスパッと切り落としたような形状はウォブリングアクションを得やすいです。この場合、厚みが薄いものの方がより、水流の変化を受けやすく動きが大きくなると考えられます。

またヘッドの上下が明確に決まっているモデルも多く、下になる方が大きく、上になる方が細くなっているパターンが一般的です。こういった形状は主にルアーが横方向へ移動するときに真価を発揮しやすく、キャストやドテラ流しなどでラインが斜めになる釣り方で特に有効となります。

後方に乱流を発生させるタイプ

後方の水流の変化をさせるタイプ。

後方をスパンとカットしたような形状や、進行方向に対して垂直にエッジが設けられたようなものは後方の水流を乱しやすくなります。またヘッド自体に水流を作り出すホールを設けているものもあります。これらは水流を利用して、ネクタイなどをより大きくアクションさせてアピールすることが可能となっています。

多くのヘッドはこれらの複数の要因を組み合わせることによって、独自のアクションを演出していますが、デティールを見ればある程度の方向性はつかめます。

フォールスピード重視

フォールスピード重視のタイプ。

ほとんどのタイラバヘッドは、ラインを通すホールはセンターには付いておらず、中心をズラして設置されています。これはヘッドが回転しないように配慮されたもので、これによってフォールやスイム姿勢が安定するようになります。

この安定するということを優先しているのがいわゆる「舵付き」タイプです。ラインが通るホールを極端にオフセットして水流を整える舵のような形状が備えられています。このタイプの最大の特徴は、フォールが速いということです。不必要な動きを抑えてスムーズにフォールすることを考えた形状となっており、そのため引いた場合のアクションも極めて少なめです。また水切りの良い流線型のボディを採用することで、フォールスピードを上げているモデルもあります。もともとはドテラ流し攻略のために考えられた形状で、速い流れの中でもヘッドが回転することなく安定してフォールすることを目的としてデザインされています。

もちろんバーチカルで使ってもその恩恵は得られます。タイラバでは最初に魚にルアーを見せた人が釣果が上向く傾向にあるので、フォールの速さはメリットとなります。また近年の人気のマイボートなど小型で軽量なボートなどは風で流されやすいですが、そういった場合も使い勝手の良いアイテムとなるでしょう。

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