常に使う釣り具は、カラビナを付けていつでも使えるようにしておきたい。特にラインカッターなど、ルアーや仕掛けの交換に欠かせないものなら尚更です。
そんな折、100円ショップのセリアでかなり便利なアイテムを発見しました。その名も「マグネットリリーサー」です。
実は、以前にも似た商品があったのですが、そのスペックを上回る強力さで、新登場しています。
マグネットリリーサーの利点

釣りで、衣類やバッグにセットして道具をぶら下げておくアイテムは、キーリール(ピンオンリール)がよく選ばれています。使いたいときにさっと伸ばして、使い終わったら自動で巻き取られるのでとても便利です。
では、マグネットリリーサーだと、どんな利点があるのでしょうか。
その一番の利点は外して使用できること。
キーリールの場合、どうしても伸ばす距離に限界がありますし、意外と紐が邪魔になります。
例えばラインカッターをセットした場合、手元で使うから普段は違和感はがないのですが、手元から離れた場所のラインを切りたい場合、届かないことがあります。


また、何かの拍子でキーリールの紐が他のものと絡むなどのトラブルが発生するケースもあります。
そんなトラブルを解消してくれるのがマグネットリリーサーの特徴です。
マグネットでくっついているだけなので。引っ張れば簡単に取り外せて、煩わしい紐からも解消されます。
キーリール特有の、常に引っ張られている感覚がないのは使いやすいの一言です。
セリアの「マグネットリリーサー」の特徴

値段はもちろん100円(税抜・1個入)。圧倒的なコストパフォーマンス且つ、シンプルなデザインでどんな風に使っても違和感ないでしょう。
以前もセリアにマグネットリリーサーがリリースされていましたが、今回の商品はかなり耐荷重が強化されています。
カラーは2色展開で黒と緑。シックな黒はもちろん釣り具との相性が良いですし、緑はカーキに近いカラーなので、アウトドアグッズにも合いそうです。

耐荷重性能の測定

パッケージにはマグネットリリーサーの耐荷重能力は掲載されておらず、セリアも発表していないため、非公式のデータではありますが、実際にマグネットをどれくらいの力で引っ張ると外れるかを実験してみました。
実験方法は、片方を動かないものに固定して、カラビナに重量計を引っ掛けて引っ張ってみました。
おおよその目安ですが、10回ほど試した結果、3.5㎏程度でマグネットが外れました。最大で4.8㎏という結果も出ました。
個体差の可能性も考慮し、同じ商品をもう一つ購入して実験しましたが同じ結果でした。
単純にものをセットするだけならもっと重いものでも耐えられますが、実際に動きながら釣りをする場合なら、少し余裕を持って3㎏程度までにとどめておいたほうが良さそうです。とはいっても、3㎏をぶら下げて歩くというのは現実的ではないでしょうが……。
しかし、この性能で100円は価格破壊といえるでしょう。
マグネットリリーサーの欠点と注意事項
マグネットリリーサーにも欠点はあります。
例えば、マグネットが外れたあとは完全に独立するため、紛失の可能性は全く考えられないわけではないこと。
仕掛けを作っていて、そのまま地面に置いてしまい忘れたなどの人的ミスは、キーリールよりは発生しやすくなってしまいます。
移動中手にものに当たって落ちるという可能性も0ではありませんので、その点は気をつける必要があるでしょう。


いくら耐荷重が3㎏程度といっても、遠心力が加われば荷重過多になる可能性があります。
上の写真のように2Lのペットボトル(約2㎏)だと普通に持ち運べるのですが、遠心力が加わればさすがに落ちます(それでも意外と耐えるので十分すごいのですが……)。
そのため、ラインカッターなどの軽量なアイテムで、移動時はバッグの中に収納できるものが推奨されます。
また、強力な磁力を発生させていますので、時計やスマホなどの電子機器の近くにおかないように注意しましょう。
◯ラインカッター
◯ハサミ
◯ガン玉外し
◯ハリ外し
◯オマツリほどき
◯フックシャープナー
◯フィッシュグリップ
◯ライト
など