リールの性能アップ! ラインローラーのベアリング交換方法<シマノ/ナスキー>

キャストする際に高切れして仕掛けだけ飛んでいったり、糸ヨレがひどくて絡まったりするなどイライラした経験はないだろうか?

これらの現象は、リールのラインローラーがスムーズに回転していないときに起こることがある。

時合中にこのようなトラブルが起これば釣果に大きな差が出てしまう。そうならないよう、事前に対策しておきたい。

またリールの性能アップとしてカスタマイズする人も多く、ラインローラーへのベアリング追加は初めて自分で行うカスタマイズとしてもおすすめだ。

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メンテナンスやベアリング交換が簡単にできる

ラインローラーはドライバー1本あれば簡単に分解できるため、素人でも容易にメンテナンスすることができる。

また、廉価版のリールであれば部品をベアリングに交換することにより、感度が良くなったり糸絡みなどのライントラブルが軽減され、飛距離も向上する。

部品も安価であるため、ぜひ一度実践して欲しい。ここではその方法を紹介する。

カスタマイズするリール

カスタマイズするリールは、シマノ/ナスキー3000HG。手に入れやすいリールとして、長年愛され続けている商品だ。

巻き心地、使い心地は値段以上に満足しているが、細いPEラインをさらにスムーズに使いたくて今回カスタマイズすることにした。

オフショアの一つテンヤでもマダイを相手に十分に使える!

必要な道具

1.交換用ベアリング
2.ドライバー
3.小さなケースや箱
4.パーツクリーナー
5.綿棒
6.リールオイル

ネットで購入したベアリング部品。パーツリストで確認して合うものを選ぼう。
リールオイルIOS-02
今回使用したリールオイルはスミスのIOS-02。
ベアリング交換の必須アイテム
リールオイル
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あらゆるリールを対象にチューニングと呼ぶに相応しい高性能を発揮できる唯一のケミカル。

交換手順

ラインローラー部分のネジを緩める

ラインローラーとアームカムを接続しているネジを緩める。ネジを緩める際、ドライバーをネジ穴の奥に押し付けて回さないと、穴が潰れてしまう。そうなればネジが回せずベイルごと交換しなければならなくなるため注意。

ラインローラーのネジ
ボルトサイズに合ったドライバーを選定する。

ネジを外したらアームカムを倒す。

アームカムを倒す
ベイルを起こすときと同じように「カチッ」と音が鳴る。

ラインローラーの部品を取り外す

アームカムを倒すとラインローラーの部品が出てくる。

ラインローラー内部
露出したラインローラー内部。

部品数はリールにもよるが、今回使用した21ナスキーは座金、スペーサー、ローラー、ブッシュ、カラーの五つ。ここで取り外した部品はなくさないように、箱やケースに入れておくとよい。

小物ケース
落としてなくしたりしないように気をつけよう。

パーツクリーナーと綿棒で洗浄する

古いオイルが付着したままになっていると部品の劣化が早くなり、ラインローラーがスムーズに回転しなくなるなど不具合の原因になるため、各部品に付着したオイルをパーツクリーナーや綿棒で取り除いておく。

ベアリングを交換して組み付け

取り外した順と逆に組み付けていく。並べておくと作業しやすい。

ラインローラー部品
組みやすいように並べておく。

ここでベアリングに新しいオイルを塗布する。塗る際は、オイルを垂らすように差し、他の部品に付着させたり塗りすぎないように注意する。

21ナスキーのラインローラーベアリングに注油
ラインや他の部品に垂らさないように気をつける。

ちなみに今回ベアリングと交換して取り外したラインローラーカラーが1.0g、ベアリングが0.3gであったため、0.7g軽量化できた。

21ナスキーのラインローラーカラーの重量
ベアリングの代替部品であるラインローラーカラー。
ベアリング重量
交換に使用するワッシャー3枚とベアリング。

ラインローラーのネジを締めて動作確認

ラインローラー部品を組み付けたらアームカムを戻しネジを締める。締めすぎるとローラーが回転しなくなるため、動作確認しながら行う。

ラインローラーねじ締め
締めすぎに注意。ネジが緩ければネジロックを用いてもよい。

作業時間は15分もあれば十分にできる。気をつけなければならないのは部品をなくさないようにすること。カラーや座金など細かなパーツで編成されているので、なくしてしまうと注文しなければならず、その間はリールが使えなくなる。片付いた広いスペースで作業しよう。

簡単、安価にできて効果が大きいラインローラーのベアリング交換。ぜひチャレンジしていただきたい。

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