
「たかがハサミ」と思うなかれ。「使い勝手」は人それぞれの手のサイズや目的によって大きく変わるし、見た目もやはり重要です。少しでも「使いづらい」、「あれがあったら」などと思っている人は、買い替えを一考してみてはどうでしょう。
ハサミとプライヤーの使い分け
ナイロンやカーボンラインなどを切る場合はほとんどのハサミが使えますが、PEラインを切る場合は波刃でないと滑って切りにくいというのが通常です。
しかし、波刃でなんでも切っていると早々に切れ味が悪くなってしまった経験をした人も多いでしょう。特にプライヤーにセットされているラインカッターは交換できないものが多いため、切れ味が悪くなった時点でラインカッターの機能はお役御免とする人が多いです。つまり、せっかく多機能のプライヤーを購入しても、それ一台でまかなえなくなってしまうということです。
だから、プライヤーとは別にPEライン専用のハサミなどを用意している人が多いです。その使い方はある意味正解で、ノット部分の余分なラインをカットする場合など細かな作業がこなせるハサミの方がPEラインをカットするには向いているといえるでしょう。では切れ味が悪くなったプライヤーのラインカッター機能をどう活かすかですが、太いリーダーをカットするのに重宝します。太いリーダーをハサミでカットするにはかなり力が必要になりますが、力が入れやすいプライヤーでは楽にカットすることが可能です。切れ跡もきれいです。
爪切りタイプ
ラインを「押して切る」タイプ。細かな作業をするのに向いていますが、細いライン向きでPEライン用はほぼありません。8lb(2号)くらいまでなら難なくカットが可能です。小型で邪魔にならないので、ピンオンリールやカラビナにセットして衣類に装着して使うとよいでしょう。また多機能ノッターなどに付属しているものもおすすめです。
ダイワ ラインカッターV40S
スミス ラインカッター スタンダード ラインクリッパー
アブガルシア ラインカッター付ピンオンリール
第一精工 ピッカーズ
ハサミ
日常的に使っているものなので手になじむ道具です。サイズが小さいほど細かな作業や携帯性に向き、サイズが大きいほど太糸の切断も楽になります。
ヤマワ産業 PEカッター120
ダイワ ラインカッター PE チョッキン
スミス ハサミ PE シザース
がまかつ フォールディングPEカッター
シマノ スライドハサミ
握り鋏タイプ
衣類にセットした場合、刃先がむき出しになっていると誤ってラインが触れて切れてしまうことがあるので、防止するためには刃先を収納することができるものが重宝します。刃先が見やすいから細かな作業にも向きます。
ダイワ ラインカッター リガー
シマノ ポケシザー
ヤマワ産業 ステンハサミ
プライヤー
多機能プライヤーが人気で、主にスプリットリングオープナーや魚からフックを外す際に使います。ケースが付いているものやカラビナがつけられるものがおすすめです。
ウミボウズ フィッシングプライヤー
スミス ステンレスフィッシング プライヤー
DRESS アルミプライヤー
ヒートラインカッター
電熱線やライターの仕組みなどを利用して熱によりラインを切断するタイプです。大物用の極太PEラインも切りやすく、ハサミで切った場合の撚り糸のほつれもなく便利なのですが、充電(もしくはガス)が切れてしまえば使えなくなり、熱を発生するのでやけどの危険性など、使用にいくつかの注意点があるので気をつけましょう。