ウキフカセ釣り用のリール ハイギアVSノーマルギア

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ウキフカセ釣り用リール

フカセ釣りで主に使われているリールは、ハイギアが主流となってます。主要なメーカーのテスター、トーナメント参加者ではハイギアをチョイスしている人が多数派となっています。しかしノーマルギアはパワーがあるため、魚が掛かったときでも巻き上げが軽いことも魅力です。ではどちらが良いのか。お互いのメリット、デメリットを見ていきましょう。

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ギア比の表記

リールにギア比があるということは、ほとんどの人が理解していると思います。例えばギア比6・2のリールであれば、ハンドル1回転でスプールが6.2回転するということになります。1:6・2という表記になっている場合もあります。

この数値が高ければハイギアとなり、低ければローギアということになります。ただ、現在はローギアという言い方は少なくなっており、ギア比の低いものはパワーギアという表記となっています。これはルアーで使用する大型リールにしか設定されていないパターンがほとんどです。

フカセ釣りで多くの人が使用している2500〜3000番クラスのリールでは、ノーマルギア=スタンダードギアとハイギアのラインナップとなっています。

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番手の表記では、ノーマルギアには何も追加の表記がなく、例えば2500番のリールであれば2500、ハイギアであれば2500Hや2500HGとなります。それよりギア比の高いものはXHやXGとなっており、これはエクストラハイギアを意味しています。また2500SHと表記しているモデルもあり、これはスーパーハイギアとなるものです。

さらに高価なものになってくると、XXHやXXGなどXを増やして表記しているパターンが多くなります。ちなみにパワーギアはPGとなりますが、このあたりはメーカーによって異なってくるので、参考程度にしてください。

また、SやCの表記がされているものがあり、これはS(シャロースプール)、C(コンパクトボディ)の意味であり、ギア比とは関係ありません。では、ギア比の違いは実際の釣りにどのように影響してくるのでしょうか。

ハイギアのメリット

フカセ釣りのトーナメント
限られた時間の中で結果を出す必要があるトーナメントではスピードが命となってきます。そのためハイギアで挑む選手が多なりました

ギア比が高くなると、ハンドル1回転でより多くスプールが回転するようになります。つまり、ハンドル1回転におけるラインの巻き取り量が多くなることになります。

では、ラインの巻き取り量が多いと、どのようなメリットがあるのでしょうか。一番大きなメリットは手返しが早くなるということでしょう。特に仕掛けの回収など、素早くラインを巻き取ってしまいたいときにはハイギアが大きなアドバンテージとなります。

もちろん、ノーマルギアでもリールのハンドルを速く回転させれば、それなりのスピードで仕掛けの回収は可能です。しかし、1日で何十回も仕掛けの投入・回収を繰り返すわけなのですから、掛かってくるストレスもかなり違ってくることでしょう。

もちろん、仕掛けだけでなく、魚が掛かったときの取り込みに要する時間も短くなります。

これは競技の世界ではかなり重要なことです。限られた時間の中で魚の数や大きさを競っていくトーナメントでは、わずかな差が勝敗を分けることも多いです。仕掛けの回収や小型の魚の取り込みなどにかける時間は1秒でも削りたいのです。そのため、競技用モデルには高いギア比が採用されているものが多いのです。

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ハンドル1回転での巻き取り量が多く、巻き取りのスピードが速いということはキャスト後の余分な糸フケも素早く回収することができます。ラインメンディングの面でも有利になってくるのです。

またこれは大したことではありませんが、ラインの巻き替えもハイギアの方が早く行えるというメリットもあります。

もう一つの大きなメリットは、ラインを通して手元に伝わる感度です。ラインに掛かってくる抵抗の違いは、ハイギアの方が感じ取りやすいため、ハイギアの方が情報量が多くなってきます。つまり感度が高くなるのです。

それによって、潮流の速い・遅いなどの潮の流れの変化や、エサをつついてくるわずかな感触なども感じ取りやすくなってきます。

ハイギアのデメリット

ハイギアにはメリットが多く、それゆえ、現在はハイギアモデルが主流となっていますが、もちろんデメリットも存在します。

一番大きなところは、ハンドルの回転が重くなるということです。

これは通常ではあまり気にするレベルではないかもしれませんが、例えば、激流が走るような場所では、やはり手首に掛かってくる負担が大きく変わってきます。

ウキフカセ釣り用リール
ハイギアはハンドルの回転が重く、大物が掛かったときなどは回せないことも。ポンピングでバラさず寄せる技術が必要です。

また、魚が掛かったときは、なるべくならラインを巻き取るだけで魚を寄せていきたいです。ポンピングを多用すれば、バラシの確率も高くなるからです。しかし、ギア比が高いと大型の魚が掛かった場合、リールのハンドルを回して寄せることができない場合もあります。

そして、これは巻き取り量が多いため当たり前のことなのですが、ほんの少し、わずかにラインを巻き取るというような動作は苦手です。例えば、ゆっくりと誘いを掛けるようなときや、少し聞きアワセをするなどというような繊細な動作には神経を使う必要が出てきます。

ノーマルギアのメリット

ウキフカセ釣り用リール
ノーマルギアは巻き上げのパワーがあるため、魚が掛かっても巻き上げが軽いのが魅力です

ハイギアに比べ、ノーマルギアがアドバンテージとなるのは巻き上げのパワーです。これはやはり大型の魚が掛かったときにその差が顕著になります。ポンピングを最小限に抑え、リールのハンドルを回してラインを巻き取ることによって魚を寄せることができます。魚のパワーに負けずに常に引くことが可能なため、ラインテンションが抜けるリスクを大幅に軽減できます。結果としてバラシの確率を減らすことができるのです。

もう一つの大きなメリットとして、繊細な動作がしやすくなるということが挙げられます。単純に巻き上げ量が少ないからということではなく、軽い力でハンドルを回すことができるため、より微妙な動きを演出できるようになるのです。

ルアーフィッシングの場合、ルアーを動かす基本操作がリールのハンドルを回すことです。ゆっくりラインを巻くこともありますが、釣種によっては速巻きする場面も多くなります。また、ロッドによるアクションと、それによって出る糸フケを常時巻き取りながらの操作というのも多いです。それゆえ、ハイギアのリールをチョイスする人が多いです。

フカセ釣りの場合、基本となるのは仕掛けを流して狙ったポイントへと送り届けることです。

ラインを巻き取りながら誘いを掛けることもありますが、ルアーのような速い動きを必要とすることはあまりなく、むしろ繊細な操作を要求されることが多いです。仕掛けの送り込みの微妙な修正やわずかに誘いを掛ける、聞きアワセをするなどといった場面で、ハイギアよりも繊細な巻き上げが可能なローギアの方が使いやすいと感じる人も多いのではないでしょうか。

また素早くラインメンディングを行うことも必要となりますが、ルアーフィッシングに比べるとラインの放出量が比較的少ないです。ノーマルギアであっても、それほどラインメンディングが苦痛に感じることはないでしょう。

使用感という面でもローギアの方が優れているといえます。巻き上げの軽さは、そのまま巻き心地の良さと感じる人が多いのではないでしょうか。また1日釣りをすると、疲労感もかなり違ってきます。重いハンドルを回しているよりも、軽い方がストレスも少なく、終日快適に釣りを楽しむことができるはずです。

ノーマルギアのデメリット

ウキフカセ釣り用リール
使い心地で勝るノーマルギアですが、感度面ではハイギアにがあります。そのアタリがチョイスの決めてになるでしょう。

一般のフカセ釣り師において、ノーマルギアのデメリットというと感度の問題が大きいでしょう。

ラインを巻き取ることで得られる抵抗の変化などの違いを感じ取る感覚が、ハイギアに比べて、ノーマルギアでは薄れてしまいます。

しかし、前述したように、ラインを巻き取ることが釣りの主体となってくるルアーフィッシングと異なり、フカセ釣りにおいてはこれをデメリットと感じる部分はかなり軽減されてくるはずです。

仕掛けの回収スピードに関しても、ラインを100m前後放出するルアーフィッシングと比べるとそれほど苦にはならないのではないでしょうか。むしろ、軽い巻き心地で楽に回収できるので、こちらを好む人もいることでしょう。

ハイギアorノーマルギア

ウキフカセ釣り用リール
ギア比は釣りのスタイルによって好みが変わってきます。できれば両方使ってみて自分にあったものを選びたいですね。

そもそもフカセ釣りは、ハイギアとノーマルギアのどちらが適しているのでしょうか。スピードを要求されるトーナメントの世界においては仕掛けの回収や魚の取り込みにおいてより素早く行えるハイギアの有利性が生かされる場面も多くなるでしょう。しかし、一般の釣り人にとっては、ラインの巻き取りスピードが速いということに関してのメリットはどれくらいあるでしょう。それよりも快適に釣りを楽しめて、より繊細な操作がしやすい、ということのメリットの方が大きいことも考えられます。

結局、ハイギア・ノーマルギアは好みによるところが多いです。有名な釣り人がハイギアを使っている割合が高かったり、ハイギアが良いと言うと、それに習って無条件でハイギアを選んでいる釣り人も多いことでしょう。メリット・デメリットに関しても一長一短で、自分の釣りのスタイルに合ったものを選ぶことが求められます。

本来であれば、両方使ってみて、自分の好みに合った方を選べればベストですが、一般の釣り人がいざリールを購入しようと思うときに、両方を比べることは難しいです。決して安い買い物ではないので、いつも自分が使っているタイプと異なるものを買うというのは非常に勇気がいることです。

しかし、いつも自分が使用しているものと異なるタイプを使ってみると、新しい釣りの世界が広がる場合もあるでしょう。

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