ワンピッチ・ワンジャークはジギングの基本となるシャクリでボトムからミドルレンジを探っていくのに適している。これさえしっかりとマスターすれば、広く応用が可能となる必須のメソッドだと言える。
ただ見た目でそれらしくなるのではなく、ロッドの特性を上手に利用すると、スムーズかつ効率的にシャクれるようになるので、きちんと理解してほしい。以下で詳しく解説するが、基本となる動作はロッドを1回上下させる間にリールのハンドルを1回転させるということだ。これを連続して行っていく。
ポイントとなるのはロッドを上げるときにリールのハンドルも一緒に上へ回すということ。ロッドとリールのハンドルノブを一緒に持ち上げるイメージでジャークすればよい。そしてこれをテンポ良く連続させるということも重要だ。「もしもしカメよ」の歌を口ずさみながら、それに合わせてやっていくとテンポをつかみやすいので試してみるとよいだろう。

ロッドを1回上下させる間にリールのハンドルを1回転させる。ロッドを上げるときにハンドルノブが上、下げるときにハンドルノブが下に来るように操作する。
できるようになったら、ロッドの振り幅を大きくしたり、小さくしたり、スピードを速くしたりゆっくりしたりとバリエーションを付けられるようになりたい。
ほとんどの場合、魚はフォール中にヒットしてくる。フォールを意識してシャクれるようになると一人前だと言えるだろう。
ロッドを下げた状態からスタート


メタルジグがボトムタッチしたら、ロッドを振ればジグの重さが手元につたわってくる状態まで余分なラインスラック(糸フケ)を巻き取る。ラインにテンションが掛かるまで巻き取ってしまうと巻き過ぎで、少しラインがたるんだ状態にしておく。
ジャークする


ロッドを上方向へとジャークする。ロッドを上げるときにリールのハンドルノブも一緒に持ち上げるようにする。一気にスッと上げるのがコツ。ここではラインに繋がったメタルジグを引っ張るのではなく、ロッドを曲げるという感覚が重要。ロッドは曲がれば自身の反発力で戻ろうとしてメタルジグを跳ね上げてくれる。
上でピタッと止める


ロッドの角度が45〜60度くらいになるまで上げたら、その状態で一瞬ピタッと止める。時間にして1秒もないくらいだ。そうすると曲がったロッド真っ直ぐに戻る。この瞬間にメタルジグがスライドしてイレギュラーなアクションを起こすので、連続してシャクるときも、間をとるイメージを大切にしたい。
ロッドを下げる


ロッドを下げてラインのテンションを抜く。メタルジグがフリーフォールする状態を作ってやることが重要。メタルジグがヒラヒラとフォールする姿をイメージしよう。このときにリールのハンドルも一緒に回しながら下げていく。ロッドを下げるときはしっかりと下げれば、再び上げる動作がやりやすくなる。