百合野 崇のチヌ釣り学 黒鯛心悸 第二回「集魚材の話」

百合野崇プロフィール

百合野 崇
ゆりの たかし

金龍鉤スペシャルスタッフ、シマノフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ。2018年シマノジャパンカップクロダイ大会優勝。チヌ釣りに賭ける情熱は師匠である大知 昭さんに「世界の百合野」と呼ばせるほど。

Q 季節や釣り場によって集魚材を使い分けていますか?
A 使い分けるというより試している

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マキエにおける濁りとはチヌにツケエの在処を教える狼煙のようなもの。視覚に訴えることはとても重要。

自分にとって理想のマキエがあり、ある意味究極を求めています。なので毎回配合の種類を変えていろいろ使っているというよりも、試しているといった方が正解です。

まず、私にとっての理想は、拡散する濁りがあって、しっかり遠投でき底まで届くマキエです。マルキユーのチヌ専用集魚材だけでも30種類を超える品揃えの集魚材はあるので、いろいろ試しているのですが、濁りはある程度拡散性がないと駄目で、遠投は粘りが必要です。

なので粘りがあれば遠投できるが、拡散した濁りが出ない、拡散するとバラケやすいので、上手く遠投ができない。このバランスが難しくて、ここ数年答えを探しています。前は集魚力だけを高めるためにいろいろ考えていましたが、実はさほど今は必要としていませんので、順番をつけると1に濁り、2に遠投性、3に集魚性になっています。

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濁りとまとまりの良さはある意味相反する要素だが、うまく調和させる集魚材を組み合わせると遠投も楽にできる。

三つのバランスが整ったマキエなら、どんな釣り場でも対応できますし、トーナメントの場においても勝てると思っております。

理想の集魚材とは?

近年、ムギコーンをかなり多用しています。これはマキエを底に溜めチヌを足止めします。押しムギやコーンに添付された好評の「チヌにはこれだ!」が海水に馴染んで潮下のチヌを呼び寄せる効果がありますが、粒自体が比較的大きいため、マキエがバラケやすい傾向があるので利用します。もちろんチヌを寄せつつ、堅いペレットはフグ対策にもなるので非常におすすめです。

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マキエの打ち方ですが、どんなにエサ盗りが多くてもエサ盗り用などの打ち分けは滅多にしません。真正面からの中央突破でチヌを狙いますが、実は濁りが強いのでその煙幕に練りエサで突破させています。

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五島の福江玉之浦湾で取材を終え、余ったエサで波止釣りを楽しむ私。荒川漁港も魚影は濃い。

濁りのメリットは、チヌに視覚的に訴えられること。ボラも好むためエサ盗りが散りやすい。仕掛けのカモフラージュ、疑似的なストラクチャーを演出。オキアミなどの高価なエサを入れなくても、その濁り自体がある意味集魚力に繋がると思っています。

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私のお気に入りの集魚材はBチヌII。着水すると水面直下で濁りが拡散する。これが理想的な割れ方。
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